首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

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携帯電話は猿回し?

携帯電話を買い替えたら、操作法が、前に持っていたものと違っているので驚き、ドコモの電話教室に行ってきた。
 操作法を教えてくれた女性に聞いてまたまた驚いた。
 同じドコモでも、メーカーによって操作法が違い、機能が増える度に複雑になり、専門家でもそれぞれのメーカーの操作法を覚えるのに一ヶ月ぐらいかかるという。
 「分厚いマニュアルをもっと薄くできないのか?」
 と、聞くと、
 「機能を使いきるには、最低でも、これだけの厚いマニュアルが必要だ」
 と言う答えである。
 たかが持ち運び電話である。
 メーカーが宣伝するような多機能が必要なのだろうか。
 「多機能にしないと売れないんです」
 と、正直な説明員が答えてくれた。
 事実、シンプル イズ ベストの外国では、日本的多機能電話は、売れなくて困っているという。
 しかし、日本では多機能なほどよく売れる傾向がある。
 結局、多機能を求める日本の消費者が悪いのである。
 電車の中は、携帯を見つめて、なにやらしきりにボタンを押しまくっている人が大勢いる。
 きっと多機能を使い込んでいるんだろうなあ。すごいなあ……
 みんな、見えない電話線に操られている猿回しの猿のようである。
 猿にはなりたくないから、携帯電話は、かける時と受ける時のふたつの機能しか使わない事にした。
「もったいないですねえ」
 と、説明員の女性が言ってくれた。
「それなら、それなりの携帯電話がありますけど……」
 TVのCMで放送しているような、老人用の電話のことだ。
 簡単ならキッズ用の携帯もあるらしい。
「冗談じゃない。僕はあんなCMに出てくるような老人じゃない。まして小学生のようなガキでもない」
 見栄でも、簡単携帯は持ちたくない。
 結局、僕も多機能に躍らされている猿なのである。
        ×         ×
 ところで、コミックはほとんど読まない僕だが、知人に勧められて、最近、面白がって読んでいるシリーズがある。
 みなもと太郎氏の「幕末編風雲児たち」と二ノ宮知子さんの「のだめカンタービレ」歴史とクラシック音楽……まるで、傾向の違う二作だが、どちらも本来は堅い素材を、よく笑わせてくれると、感心する。
 
 
 

この作品は、1986年ヒットアニメ作品のパート2としてシナリオ完成後、製作会社の都合で、製作が中止、今のところ未発表になっている作品です。長編なので連載の形で掲載します。
なお、著作権は首藤剛志にあることを明記しておきます。

   (仮名) 「幻夢戦記レダ2」   テイスト オブ ハニー (蜜の味)

                 その三
                   ストーリー 首藤剛志
                   脚本    首藤剛志
     登場人物
      朝霧陽子    (十八才)
      速水杏子    (十八才)
      北里健一    (十八才)

○ 新宿  西口公園                                    
     行きかう人々・・・・・・車・・・・                       
     街の騒音……                           
     高層ビルに夏の日差し。
     バイクからおりた杏子と、ベンチの陽子の遠景……                        
     その遠景に、陽子と杏子の会話が聞こえる。           
 杏子の声「陽子、旅行だって? 一人で?」                   
 陽子の声「高校最後の夏、うん・・・・・・ちょっとセンチメンタル」          
 杏子の声「ま、よかろう。それも・・・・・・実はあたしもセンチメンタル。一人旅・・・・・ 」
 陽子の声「あなたが?」                            
                                        
○ 杏子のプロフィール                             
     ワープロの文字「ともだち・・・・・ たったひとりの・・・・・ はやみ きょうこ  
     (変換)速水杏子。おなじとしの・・・・・ おさななじみ」          
     ワープロの文字が写される間、スティール写真が写される。        
     幼い頃の陽子と杏子が並んでいる。                   
     泥だらけ、傷だらけの杏子とお嬢さん姿の陽子。             
     すくんでいる陽子の前で、悪ガキと大乱闘の杏子。            
     暴走族の先頭に立ってバイクを走らせる杏子。etc????       
                                        
○ 公園                                    
     画面、遠景から二人のツーショットに変わり……                 
 杏子「あたしがセンチメンタル。おかしいかい?」                
 陽子「(かぶりを振る)ない、ない・・・・・・けど。」                
 杏子「(遠くを見て)あたいだってさ、つっぱり疲れる時もある。バイクにむせる時も
    ある。拳がむなしい時もある。」                     
     杏子、拳を殴るように前へ突き出す。                  
     そして、手を開き、指にした指輪を見てふっと笑う。           
     陽子、その指輪を見る。                        
 陽子「・・・・・ あ・・・・・ 」                            
     陽子、自分の指輪を見る。                       
     同じだ。                               
     杏子、陽子が指輪を見ているのを見て、                 
 杏子「どうしたの陽子。」                           
 陽子「う、うん。」                              
     杏子も陽子の指輪に気付く。                      
 杏子「あ・・・・・・。」                              
 陽子「うん。」                                
     なんとなく、同じデザインの服を偶然着てしまったような気まずさ・・・・・   
 杏子「なんで、それ。」                            
 陽子「え? うん・・・・・ 云い伝え。知ってる?」                 
 杏子「え・・・・・ ?」                              
 陽子「二〇才前の女の子が、これを男の人からもらうと・・・・・・その・・・・・・。」    
 杏子「その野郎に幸福にしてもらえる。」                    
 陽子「知ってるんだ。」                            
 杏子「なぜか・・・・・・ね。」                           
 陽子「でも、これ、誰からもらったんでもないの。誰もくれないから、エヘ、格好付け
    ・・・・・・。」                               
 杏子「格好なんかつける人じゃないだろ。陽子は・・・・・・。」            
 陽子「かもね・・・・・ でも杏子だってそんなタイプじゃない・・・・・・でしょ。」     
    しばらく間が合って…… 
    二人、はたと気づく。                   
 杏子「あ・・・・・・旅行するって、まさか・・・・・・。」                 
 陽子「まさかって、まさか?・・・・・・。」                     
 杏子「三つ壁村?」                              
 陽子「(額をかく)ぽりぽり。」                        
 杏子「(同じく)ぽりぽり。」                         
 陽子「どーゆうこと?」                            
     杏子、肩をすくめる。                         
 杏子「・・・・・・一緒にいこか・・・・・ 。」                      
 陽子「(ニッコリ)心強い・・・・・・うん。」                    
     二人見つめあう。                           
     と、ベンチのうしろから男子学生が、ニュッと顔を出す。北里健一(十八才) 
 健一「いきましょ、いきましょ。」                       
     ワッとベンチから飛び去る陽子達。                   
 健一「僕もお供しま〜す。夏休み暇なの、ね、ね!」               
 杏子「とーとつに出るな。」                          
     バシンと叩く。                            
     ベンチの後から前に転げ落ちる健一。                  
     それでもめげずにVサイン。                      
                                        
○ 北里健一のプロフィール。                          
     ワープロの文字「北里健一、同級生・・・・厚顔無恥・言語道断・完全無視・・・ 」
     三年間のクラスの写真????                     
     必ず陽子の側でVサインを送っている。                 
     陽子のうんざりした顔。                        
                                        
○ 公園                                    
     健一が、陽子と杏子に                         
 健一「いけません。危険です。女の子だけでは物騒です。ボディガードが必要です。」
 杏子「よけい物騒。あんたの狙いは陽子だろ。・・・・・・あんた、しつこいらしいね。」 
 陽子「いつも断ってるのに・・・・・・。」                      
 健一「いつもじゃありません。(手帳を広げ)今まで百二十三回・・・・・・。」     
 杏子「じゃ、これで百二十四回目だ。」                     
 健一「ね、きびだんごあげるから連れてって・・・・・・。」              
 陽子「私達が行くのは、岡山でも鬼が島でもありませんの。」           
 健一「なら、なおさら心配。女の子二人旅。行く先々に狼うようよ。その点僕は、品行
    方正、質実剛健、元金保障、安全優利、丸優無税・・・・・・。」         
     と、指折り数えるが、                         
     突然、ブォーッとオートバイのガスを吹き掛けられる。          
 健一「ゴボゴボ・・・・・・。」                           
     後に陽子を乗せたオートバイ走り去る。                 
 健一「ちぇっ、本当に百二十四回目・・・・・・しかし千回まで頑張るのだ・・・・・・。」   
     と、健一はめげずにVサイン。                            
                                        
○ 街路                                    
     走るオートバイ。                           
     杏子にしがみついている陽子。                     
 杏子「(大声)陽子!・・・・・・?」                        
 陽子「えっ!?」                                
 杏子「もてるんだね!」                            
 陽子「もてたくないもん!あんなのに!」                    
 杏子「いないよりましさ!」                          
 陽子「えっ!?」                                
 杏子「・・・・・ しっかりつかまってな・・・・・・。」                  
     ブワァーッとスピードをあげる。                    
     杏子の背に強くしがみつく陽子。                         
 陽子のN「いないよりましか・・・・でも、うまくいかないんですよね・・・・世の中・・・・。」
      杏子の背に、そっと額をつける。         (その4へつづく)

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