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昨日、カードを忘れたために仕事場から、締め出された僕は、自宅で8時に、起こされ、寝ぼけ眼で、渋谷をうろつき、珍しく早くから始まっている映画館を見つけて、入って見た。
「プロデュサーズ」と言うミュージカルである。ブロードウエィでエミー賞を12も取った評判作の映画化である。
このミュージカルの元になったのは映画で、メル・ブルックスと言うコメディ作家が脚本を書き、その年のアカデミー脚本賞を取った作品だ。
ぼくは、なぜか、この古い映画のLD(レーザー・ディスク)を持っていて、友人達に、面白い脚本だとずいぶん宣伝して見せたものだ。
ミュージカルにしたら面白いコメディ映画とは思ったが、ナチスとヒットラーをテーマにしたミュージカルを作って詐欺を働くと言う内容が、とても、アメリカでは舞台化するのは無理だと思ったら、とうとう本当にミュージカルにして大ヒットさせてしまったというから、アメリカと言う国は面白い。
しかも、製作・脚本・音楽のメル・ブルックスと言う人はユダヤ人である。
ユダヤ人とナチスの組み合わせでコメディ・ミュージカルを作ると言う事自体が、人を食っている。
ミュージカル映画版「プロデューサー」は、原作の映画とほとんど筋は変わらないが、前の映画より三倍は面白かった。
いかにも、ミュージカル好きが作った、ミュージカル、ミュージカルした映画になっていた。
エンドタイトルに、おかしな歌が入っているから、最後まで席を立たないでください。
おまけに、エンドタイトル後の本当のラストに、「これで、本当に終わり」と言っている人がメル・ブルックス本人だというのが、かわいい。
ところで、仕事場にたどり着いて、やっと引きこもりの体制に入った。
僕の仕事場のあるマンションは、夕方五時以降は、翌朝八時までカードが無ければ入れないのだ。
出来るだけカードは持たない主義の僕だが、それでも、僕の財布は、なにやらかにやらカードで膨れ上がっている。
落としたり忘れたりしたら、何のカードを無くしたかも分からない。
なんでもかんでもカードというのは、なんとかならないだろうか。
必要なカードを探すために、カードをめくる姿は、トランプをしているようである。
ポーカーだって手持ちのカードは五枚で済むのに、この歳になって、ばば抜きの真似はしたくない。
トランプや花札が嫌いになりそうだ。
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