首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

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 この、ミュージカルの著作権は僕にありますが、こちらに連絡さえとってくだされば、学園祭などの金銭関係の発生しない上演は無料でフリーにしたいと思っています。作曲の久保田育子さんも了解して下さっています。耳に親しみやすい作曲ですが、お聞かせ出来ないのが残念です。連絡をいただければ、楽譜も提供するつもりです。このミュージカルの初演は東京の日仏会館で、小山茉美さんと古谷徹さんによって上演されました。その後、劇団NLTでも上演されたものです。
 極端な言い方をすれば、出演者は二人だけ、後はピアノが1台……その弾き手がいれば出来てしまう。小規模なミュージカルです。
                                        
           (プテイ ミュージカル)                 
             リ ト ル ク リ ス マ ス            
                                        
                                        
                                        
             ( 作・ 作 詞 ) 首 藤   剛 志       
                                        
                ( 作 曲 ) 久 保 田 育 子       
                                        
                オー・ヘンリー作              
                「賢者の贈りもの」 より……        
     登 場 人 物                            
       デ ラ ・ マ イ ル ズ   二十代・前半 
       ジ ム ・ ヤ ン グ     二十四才 
                                        
      二人の歳については、出演者の年齢に合わせて多少の変更はかまいません。
    この物語は、デラとジムという二人の男女だけで演じられます。       
    三パートに別れ、一パートは、男の一人芝居、女の台詞が入る時は、舞台の外か
    ら語りかけます。
    女の姿は見えません。
    二パートは女の一人芝居。男の台詞は、やはりOFFから……男の姿は見えませ
    ん。
    三パート目になって、始めて二人は舞台の上で共演することになります。   
    舞台の上には、小さなベンチが、二つ、背中合わせに置かれています。    
    なお、作中、デラとジムが使用するおとぎ話や、TV番組は、上演時の世情に合
    わせて、その都度変更してかまいません。                 
    まず、「オープン ユア マインド」の旋律が、オルゴールのように聞こえてき
    て、静かに幕が開きます。                        
                                        
                 P A R T 1              
      公園に、クリスマスソングが流れている。
      たとえば、「清しこの夜」や「ホワイトクリスマス」のような、ポピュラー
      でありながら、どこかしらもの淋しくスローな曲である。
      そんなクリスマスソングを口ずさみながら、コートの襟をたてたジムが、公
      園にやってくる。
      ジムは、観客に向かって語りだす。
ジ ム 「クリスマス……メリー・クリスマス……子供達にとっては、クリスマスから
    ハッピー・ニューイヤー、新年にかけて、一番、楽しい時期ですね。でも、僕に
    とっちゃ……はたちを、随分昔に通りすぎちゃった僕にとっては、あ〜あ、又、
    一つ歳をとるのかって感じ……そろそろオジンじゃ……。
    なにしろ、最近の若い奴らときちゃ……はたちをすぎたら、夢も希望もない、オ
    ジンとオバンの世界だと決めつけちゃってくれてますからね……       
    ふん、いいですよ。オジサンには、オジサンの生きる道ってものがあらあ…… 
    (我に返り)あ、どうも……僕、ジム・ヤング……二十四歳……  
    そして、ここは、アメリカのニューヨーク、華麗なるブロードウェイ・ミュージ
    カル。ショーほど素敵な商売はない! ザッツ・エンターテインメント!」  
      ヒューッと木枯の音。
      ジムはコートの襟をたてる。
ジ ム 「いいえ、これは、ちっちゃなちっちゃなプティ・ミュージカル。だいいち、こ
    こは、ブロードウエーなんかじゃありません。ニューヨークのグリニッチビレッ
    ヂという、古ぼけた街角……知っています?
    ここはね、薄汚れた街だけれど、アメリカの若者達にとって、グリニッチビレッ
    ヂほど夢と希望をかきたてる街はないでしょう。
    アメリカの芸術家、役者、歌手のたまご達が、若く貧しい頃、この街に集まり、
    苦しくも愉快に生き、そして、大成し巣立っていった。……いわば、未来の芸術
    家達のふるさと、売れなかった頃の溜まり場だったのです。
    僕がグリニッチビレッヂを知ったのは、ロッキー山脈の麓にある、ふるさとの町
    の小さな映画館で、ある大昔の映画を見てからです。「グリニッチビレッヂの青春」…
    …いい映画です。……若い芸術家の青春を描いた名作です。見た方います?
    (たぶん、いないとして)そう、そうでしょうね……数十年前の映画ですもんね
    ……時は流れるか……ま、そんなわけで、僕はグリニッチビレッジってとこに、
    憧れちゃったんですね。
    僕は、ドサ廻りの旅芝居、ほら、お祭りやカーニバルの時、テントを張ってお客
    さんに見せる、ダサイ芝居、今も田舎にいくとあるかもしれないんだけども……
    そんな旅芝居の座つき作家の息子として生まれたんです。……ところが、この親
    父ときたら飲んだくれで、ろくに芝居を書きゃしない。           
    そこで、僕、十才の時から、親父の代りに芝居を書いたりしていたんですね。 
    たとえば、西部劇、「シェーン・パート2!」
      ウエスタン風のBGMが流れる。                   
ジ ム 「保安官に追われている、ならず者のシェーンが、ついに、ロッキー山脈の隠れ
    家を取り囲まれて、子分達に別れを告げ、山を下りて行くシーン……″ロッキー
    山脈も今宵限り、見ろよ、からすも、クロークローと鳴いていかあ〜″」
      一人二役で……
ジ ム 「シェーン、カンバック」
ジ ム 「泣くな坊や、俺あ、カンバックしてくるさ。いつの日にかな。(銃を抜き)俺
    にゃ、生涯、てめえという、強い味方があったのだあ〜」
      ″バーン″ 銃を撃つ。
ジ ム 「シェーン、カンバ〜ック! あ〜あ、しらける。しらけるでしょ。書いている
    僕だってしらけちゃいます。……本当はね、僕、ファンタジーを書きたかったん
    です。ロッキーの山々を舞台にした動物と妖精の話。……ピーターパンとウェン
    ディのような話。……木々をすりぬける風と雲と雨と雪の話。……」
      ジムは、歌い始める。                        
      「オープン ユア マインド」                  
    (1)                                 
     ほら、目を閉じて 見えるだろう
     こころの扉を 開けてごらん
     見えない 何かが見えてくる
     オープン ユア マインド
     ユー キャン シー サムシング
     僕のこころに 燃える光も
     瞳の中で ささやく声も
     ユー キャン シー たしかに……

                                        
ジ ム 「でも、そんなおとぎ話をドサ廻りの芝居が許してくれる筈がありません。
    エログロ、アクション、ナンセンス……あ〜あ、僕はもう駄目になっちまう。…
    …そんな時です。飲んだくれの親父が病気で死にました。
    親父が残していったのは、僅か五00ドルと古い金時計と遺言が一通……」
      ジムは、懐中時計と手紙を出す
      手紙を読む。
ジ ム 「このダメな親父がお前に残せるものは、僅かな金と、その金時計しかない。
    だが、わしはお前に、もっと素晴らしいものを残したと思っている。
    それは、お前が持っているおとぎ話を創る才能だ。
    若者よ、街にいけ!……街にいって花開け!……
    ま、ダメで、もともと。なるようになるだばないだばさ。だばだばしゅびだば人
    生さ。ま、がんばんしゃい。……
    なんじゃこりゃ?……
    で、僕は、ロッキーからニューヨークまで、大陸横断鉄道の貨物列車にタダ乗り
    して、遂に遂に、ここ、グリニッジビレッヂに辿りついたんです」      
      ジムは、歌い始める。                        

        「グローイング アップ ドリーミング」             
      さあ いま 幕があく
      広がる世界 マイステージ
      あの街角に 夢がころがり
      この横町で つかむサクセス
      グローイング アップ ドリーミング
      グローイング アップ ドリーミング
      スポットライトが照しだし
      フル オーケストレーションがかなでる 独り芝居

      僕だけの舞台
      グローイング アップ ドリーミング
      グローイング アップ ドリーミング

                                 (つづく)   

「四十歳の童貞男」

先日、打ち合わせの帰りに渋谷駅前のレンタル屋で借りたDVDを見た。
 「四十歳の童貞男」……さすがの僕も、劇場で観るにはちょっと恥ずかしい題名である。
 アメリカでは大ヒットしたらしいから、それなりの何かがあると思っていたが、この題名では、日本の観客が集まるかどうか首をひねらざるを得ない。
 もう少し、題名を工夫したらどうかと云いたくなる作品だが、原題が「The 40 year old
VIRGIN」だから、もろ、直訳である。
 女性なら分かるが、男の童貞のことも、Vi rgin  とアメリカでは呼ぶとは、この歳になって
はじめて知った。
 で、DVDを見始めたのだが、最初から最後まで、くすくすと笑ってしまった。
 面白いのである。
 主人公を取り巻く人達をふくめ、作品全体が細かい部分で、ともかく笑わしてくれるのである。
 だが、笑っている僕を他の人が見たら、どう思うだろう
 仕事場で、一人だけで見て正解だった。
 四十歳まで女性経験のない生真面目な主人公を、周りにいる気のいい連中がなんとかしてやろうと右往左往するのが、やたらおかしい。
 下ネタ満載だが、下品にならず、お下品程度で収まっているのが、ある意味すごい。
 特にクライマックスの数分間は、(つまり、この映画でいえば、主人公が、ついに女性を体験するあたりである)くすくすが爆笑になってしまった。
 ミュージカルの「ヘアー」を知っている人なら、より笑えるクライマックスである。
 「ヘアー」のテーマ曲ともいえる「アクエリアス」がクライマックスでハッピーに歌われるのだが、意表をつかれたというか、あっけにとられて、笑うしかない。
 おい、こんな所で「アクエリアス」を使っていいのかよ……である。
 題材が題材だけに誰にでも勧められる映画ではないし、よっぽど親しい間柄にならない限り男女のカップルで見るのは止めておいた方がいいかもしれない。
 こんな映画を笑って見ていられるなんて……と、あなたの品位を疑われるかもしれないからだ。
 四十代以上で童貞の男性も、身につまされすぎるから止めておいた方がいいかもしれない。
 だが、DVDで、一人で見るには持って来いの映画である。
 レンタル屋で借りるのも気が引ける題名の映画だが、さりげなく借りて見てください。
 お馬鹿な映画かもしれないが、ともかく面白い。
 ある意味、ハッピーな映画といってもいい。
 DVDを返しに行ったら、店にあったこの映画は、一本残らず借り出されていた。
 クチコミでこの映画の面白さが、ひろまったのかもしれないと思うと、なんとなくうれしくなってしまった。
 
 
  

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