首藤剛志のふらふらファイル箱

人並みのつもりにしては、ふらふらしています。

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2012まであと2年

この映画、ビジュアルはすごいが、お話が御都合主義すぎるというのが一般の意見のようです。
でもね、この監督の映画、見方を変えるととても変なのです。ハリウッド映画なのに、やたらアメリカをぶち壊す。インデペンダンスデイなんて、アメリカ本土で核兵器まで使っちゃうし、酔っ払い親父に特攻させるし、戦闘機に乗って戦いに行く大統領なんて常識的に考えておバカです。ともかくこの監督、アメリカをおちゃらかしぶち壊すのが趣味のようです。
で、この映画の監督ドイツ人なんですよね。
日本人は太平洋戦争なんて、遠い過去の話でしょうが、ドイツ人にとっての第2次大戦は国を西と東に引き裂かれた戦争です。つまり、彼らにとって東西ドイツが統一されるまで、戦争は終わっていなかった。
特にアメリカには恨み骨髄の筈です。ドルに対抗してユーロ圏を作り出した中心は言うまでもなくドイツです。で、今回の2012、マヤの予言なんてどうでもいいわけです。あまり聞きなれないかもしれませんが2012はアメリカドルが崩壊する年という予言があるそうです。
つまり、2012はアメリカが崩壊する年なんですね。2012年に地球が壊滅するとしたらあと2年です。
大作映画としてはあまりに寿命が短すぎませんか?
で、もってこの監督、ハリウッド映画のご都合主義もからかいます。
ダメ男が、危機に遭遇してがんばって家族を助けるという典型的アメリカンストーリーです。
けれどそのダメさ加減が尋常じゃない。主人公がロシアの大金持ちの運転手なんて、アメリカ人にとっては最悪な職の筈です。ロシアはつい最近まで敵対視していたソ連と思ってもいい。これじゃあ女房に愛想を尽かされても当然でしょう。ドイツ人にとってアメリカ同様嫌なやつはロシアです。共産主義、社会主義のソ連がぶっ壊れて成金登場。今までロシア人の大富豪など表向きはありえないはずです。しかもかなり嫌なキャラクターで登場します。相当笑える設定です。
逃げた女房の亭主、いい人です。でも、美容整形外科での金持ちです。いかにもアメリカ的金持ちですよね。けれどいい人なのに、主人公の邪魔になりますから死んじゃいます。
で、笑えるシーンが山ほどあるのですが思いつくまま書いてみると、今までどんなご都合主義のアメリカ映画でもここまでラッキーな主人公はいないでしょう。いつもぎりぎり危機一髪で助かっちゃう。あまりにもぎりぎりすぎてご都合主義をギャグにしているとしか思えません。
富豪の運転手ですから、安全運転が原則なのに、危機になると暴走族に変身……前方の老夫婦の運転する車が邪魔だと、他人の庭に突入、老夫婦の車をかわします。
老夫婦の車は隆起した道に激突……これ、老人虐待じゃない?
崩壊シーンの出来の良さは、それだけリアルにアメリカがぶっ壊れるのを見せることです。
この映画が上映されてから2012までは3年、滅亡の時期をアメリカ政府は秘密にします。
これは、当然です。あと3年しか生きられないなら、お金なんか意味がない。世界中が金融危機、ドルなど意味なし。わずか3年、ドルの優位を保つための処置です。もっともそれはユーロも同じ。中国の元だって同じですが、権力者はわずか3年の為に世界の滅亡を秘密にします。
助かる為のノアの箱舟の乗船券が10億……ここでこの監督皮肉を言います。ドルじゃなくて10億ユーロですよ。なんちゃって……もっとも一人当たり助かるのに10億ユーロも金が動くんじゃ、世界各国の情報部が気がつかないわけがないんですけれどね。
ドイツにとって憎たらしい国は山ほどあります。フランス、今は同じユーロ圏ですからあまりきつい皮肉は言いません。しかし、モナリザを持ち出そうとすることに不審をいだいたルーブルの美術館長が自動車事故を装って暗殺されますが、ここでまた余計な皮肉、事故現場はイギリス王妃が事故に会った現場と同じだ。イギリスにも厭味……もう、ここまで来たらこの監督、片っ端から嫌な奴をやっつけます。第2次大戦でドイツ敗北に致命的だったのは、同盟国のイタリアがさっさと降伏したからです。僕が子供の頃、ドイツ人のおじさんたちは同盟国の日本人に言ったそうです。
こんどはイタリア抜きでやろうぜ。……確かに僕が20代にドイツを放浪した時、ドイツ人は僕が日本人だと知るとやたら親切でした。
で、イタリアのバチカン宮殿はめちゃくちゃ、ミケランジェロの絵の神がアダムに手を差し伸べるその指と指の間がひび割れ崩壊……神も仏もない……あ、仏はありか……ラマ教が……この監督、日本には好意を持っているのか、日本が崩壊するところは見せません。映画の制作資金を出してくれたからかもしれませんが、各国首脳会議のコンピューターはソニーで統一。ともかく、この監督、見せるシーンはみんなぶっ壊します。アメリカ大統領は、ホワイトハウスごと津波に流されたアメリカ空母につぶされます。日本のシーンが出てこないのは、この監督の御好意でしょう。
 頼りになるロシア人パイロットも登場しますが、これも主人公にとって邪魔ですから死んでいただきます。
 中国が作った箱舟、作った中国人は乗れそうにありません。お金持ち優先です。
 で、無賃乗車しようとした主人公のせいで、箱舟は危機に見舞われ、主人公の活躍で何とか助かります。この主人公のような人をマッチポンプといいます。自分で火をつけてそれを消して見せて、いい人に見せるわけです。この映画で一番厭味な人が主人公です。
 わざとわざとらしくポセイドンアドベンチャーごっこをしてくれます。
 結局、この映画でいい人はラマ教のチベット人……チベットが今、中国にいじめられているのは御存じのとおりです。つまり、金に目がくらんでノアの箱舟を作った中国にも厭味を言っているわけで、そして、箱舟が行きつく先が、世界最大の飢餓地帯、アフリカ大陸……マッチで火をつける方法も知らないだろう金持ちのじいさんばあさんが、生き延びられるはずがありません。
この映画、細かいところを並べれば、笑える場面は山ほどあります。
 ドイツ人監督にとっては、ハリウッドのお金でアメリカを含め嫌いな国をみんなやっつけた痛快作です。
 この監督のアメリカ版ゴジラが、イグアナのできそこないのような怪物だったことに納得できます。
 ゴジラがアメリカを襲ったら、どんなにあばれようと、作劇上、ラストはアメリカ軍によってゴジラを殺さなければならないでしょう。
 第2次大戦の友好国にして、被爆国日本の悲しいシンボル、ゴジラを、そのままの姿で殺したくはなかった。だから、あんな変なイグアノゴジラにしたのでしょう。
 ところで、今、原子力に気を使っているのはドイツのようで、ソ連のチェルノブイリ事故の教訓で、2000年以降、原子力発電所を作るのをやめているそうです。
 しかし、アメリカって大金をかけてこんな映画をドイツ人に作られて、儲かって喜んででいるとしたらおめでたいなあ。2012ドル世界崩壊の予言は現実のものになるのかも……
 もっともその前に、日本がつぶれているかもしれません。
 では。

あけましておめでたいんだかなんだか不安なトラ年です。
なにせ、野球のタイガースフアンなんで、元気な巨人を見ていると心配で心配で……でも、僕の身体だけはなんとか元気です。
去年最後の映画は中学生の娘とデイト(^_^;)で見た「のだめカンタービレ」。去年最後の大バカ映画(いい意味で)でした。
じいさんの僕とわざわざ「のだめ」を見る娘の狙いは一足遅れのクリスマスプレゼントなのは見え見えで、おじさんとしては恥ずかしかったのですが、意外に客席は老若男女入り混じっていました。クラシックの力なんでしょうかね?
基本的にテレビドラマ人気にあやかった映画は嫌いです。マンガやアニメの実写もすきじゃありません。
しかし、この映画、アニメの「ヤマト」で沈没した日本映画を浮かび上がらせてくれる力を最後の最後で見せてくれてほっとしました。
テレビドラマを見ていない人には分かりにくいかもしれない「のだめ」と千秋の関係と、なぜヨーロッパにいるのかを、ろくに説明せずに分からせる強引で説得力があるんだかないんだかわからない、上野樹里さんと玉木宏くんの見せる序盤の凸凹怪演……あれよあれよで、「のだめ」のおバカな世界に引き込みます。どうでもいいんです。ストーリーは……クラシックの実力はあるけれど変な女の子と男の子がいて恋愛混じりのギャグ展開……そして、テーマは「音楽の力」……もともと少女マンガですから、その世界観に客を引き込めば勝ちです。その点、この映画、キャスティングがおバカなんだか真面目なんだか分からないほど色々なキャラクターの大混乱で成功していると思います。
特に驚いたのは、この映画のスタッフのクラシックへの真面目なこだわりです。
名前や作曲家は忘れたが僕らの耳になじみがあるクラシックのオンパレード……(丁寧な解説もしてくれます)
音楽教養おバカ映画でもあるわけです。
特に最初に演奏される「ボレロ」はすごい。僕は、「銀河英雄伝説」というアニメで戦闘シーンに「ボレロ」をフルに流した前科があるので、「ボレロ」には、ちょっとだけうるさいのです。「のだめ」の「ボレロ」はびっくりしました。文字通り「ボロボロボレロ」なのですが、これだけ下手に聞こえて、それでもかろうじて「ボレロ」として聞かせるには、下手な演奏者たちでは無理です。下手な演奏は、うまい演奏者が演奏するから下手に聞こえるのです。ここだけでもこの映画を見る価値がある。更に「のだめ」の弾く「きらきら星」どこかぶっとんだ「超絶?トルコ行進曲」これは稽古をしている時からすごい。もちろん、演奏は吹き替えでしょうが、そうとうすごいピアニストが演奏していると思います。天才ピアニストといわれる(僕はひとりよがりだと思いますが)グレン・グールドもどきのはちゃめちゃぶりといったら、ほめすぎでしょうか。娘に「家に帰ったら参考にグールドを聞けと言ったら、グールドのほうがめちゃめちゃだった」と言っていましたが……(笑)
で、まあ、「のだめ」の妄想変態CGはともかく、現実部分のCGアニメは(変態カレーなど)はやりすぎだとも思いますが、更に実写変態人、竹中直人さんのベートーベン風というより弁当弁風名指揮者様が登場すると、それも気にならなくなります。
考えてみれば、映画のワイドスクリーンはオーケストラを描くのに適し、ピアノの鍵盤、グランドピアノの長さを描くのにも適しています。
音の面でもテレビより音響効果のよい映画館に向いています。
まあ、偉そうなことを言わせていただければ、ドルビーデジタルの音は、いかにもアメリカンで派手すぎてクラシックの繊細さに欠けますが、それを言うのは贅沢でしょう。
そんな贅沢を言いたくなるほど、この映画のスタッフは、クラシックにこだわっています。
それが、おバカなのか真面目なのかわけのわからん「のだめカンタービレ」世界を作るのに成功していると思います。
そして、終盤、チャイコで千秋の指揮に感動していた「のだめ」が、千秋のバッハを聞いて、次第に表情が変わっていくあたり……つまり、千秋が恋人としてではなく、追いつき越えなけれればならないライバルに変貌していくのを感じる……このあたりの上野樹里の複雑な表情は彼女が上手いのか、それとも天性の才能なのか……レンタルビデオ屋で、上野樹里の出ている映画のDVDを片っ端から借りてみました。
映画界は、この人を「のだめ」に味をしめてコメディ女優に終わらせないでほしいと思います。
で、これは前編であります。
 後編では。どんなクラシックがでてくるのでしょう。
 テレビドラマから続けると、有名どころは出尽くしている気もします。
 ラプソディインブルーまで出しちゃいましたから……
 しかし、大物が残っている。
 このストーリーがハッピーエンドならクライマックスにぴったりのピアノとオーケストラの協演ラフマニノフのピアノ協奏曲があります。
 しかし、それじゃあ、あまりにベタすぎる気もしますしねえ……
 僕なら。耳が聞こえづらくなっている弁当弁竹中直人作曲(編曲?)ベートーベンピアノ協奏曲「月光」……そんな曲ありません……つまり、ベートーベンのピアノ曲「月光」をオーケストラとの協奏曲にするんです……そして、
「のだめ」と「千秋」の才能の開花であるピアノ協奏曲を聞き「これが聞きたかった」と竹中ベートーベン、涙まじりにうなずく。
もっとも、そんな曲を作曲(編曲)し、演奏しようとするおバカな挑戦をする人は現実にはいないでしょうけれどね。
 つまり、僕はこの映画にもアニメにも原作漫画にも関係ないけれど、そんなラストシーンを想像したくなるほど、この映画を楽しめたということです。クラシックに興味のある方もない方も、「のだめ」のおバカギャグが嫌いな方も、音響効果のいい劇場でどうぞ。
 そして、残るおバカ映画のひとつ「2012」も劇場向きです。
 年賀状である方が、この映画の監督の作品、ビジュアルはいいが、ストーリーがねえ……と書いていました。
 一般的にも、同意見が多いようです。
 でも僕は、そのおバカなストーリーがすごく面白かったのです。
 それについては次回にでも……
 では。

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