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サンダーバード その4

  この作品は、日本版のアニメ「サンダーバード」のエピソードとして書かれ、OKがでたものです。
 その後、アニメ「サンダーバード」の企画は頓挫……「サンダーバード」の名前が使えなかったのかも知れません……いずれにしろ、それで全て終わるつもりでした。
 ところが、そのアニメは、「テクノボイジャー」と言う名で復活、放映されたそうです。
 問題は、その後発覚しました。
 僕の書いた「サンダーバード」と酷似した作品が、別の脚本家の名前で放送されたらしいのです。「空翔るエアポート」と言うタイトルだそうです。
 ところが初回放映後のクレジットには、また、僕のお名前が載っているようです。そこいらの事情もよく僕には分かりません。いずれにしろ、僕自身がその作品を見ていないのですから、なんともいえません。是非そのアニメを見たいものです。
 僕の脚本は「日本版アニメ サンダーバード」のままになっています。
 もちろん、「テクノボイジャー」では、登場人物等の名前は、変っているかも知れません。
   サンダーバード

         (仮題) 巨大飛行機を救え その4 (完)
          
          脚本 首藤剛志

○手動ルーム
   ヒダカ、前面の窓を撃つ
   物凄い風が吹き込む
   ぐんぐんテレビ塔の先端が迫る
ヒダカ「ラストショット」
    ヒダカ、テレビ塔の先端を撃つ
   テレビ塔の先端が、落ちるのとUSOが通りすぎるのがほば同時である

○3号
エリック「高度400迄降下。やるじゃないか、ヒダカ」
サミー「しかし、今の出力アップで、15分のロスだ。あと32分しかないぞ」

○海上
   必死の作業が続いている
   なにしろ20キロの滑走路である。書いている作者も想像がつかぬスケールである?。

○指令艦
   ビジョンにUSOの飛行状態が写っている
コンピュータの声「USO、センフラン市上空通過。海上に出ます。墜落予定時間15分短縮 後30分」
ハンセン「なに?着陸予定地は?」
コンピュータの声「現在予定地より50キロ手前です」
ハンセン「馬鹿な!間に合わん!」
司令官「(ビジョン)ハンセン、そのまま作業を続けろ。できるだけ手前にエアポートを伸ばすのだ。残る手は一つしかない」

○USOが飛ぶ
   前窓が吹き飛んで、風が吹き込む
   操縦管にしがみついているヒダカ
サミーの声「ヒダカ、司令官からの司令が入った」
ヒダカ「!!」
インサートで司令官「ヒダカ、もはやサンダーバード2号3号でエアポートに降ろす事は不可能だ。残された手は一つ、できるだけ高く2号3号に上昇させてもらって、あとは、風との計算で、うまく落下速度と落下方向を調節し、海上の臨時滑走路に着陸するしかない」
ヒダカ「風任せで、操縦するグライダーと同じって事か……」
司令官「グライダーじゃない、世界一巨大で重い飛行物体だ。もう飛ぶことのできない落下するだけの飛行物体だ。頼りになるのは落下方向を変える舵しかない」
ヒダカ「グライダーなら慣れているよ。風を読めばいいんだ」
司令官「それはグライダーじゃない。巨大な重い飛行物体だ」
ヒダカ「そのセリフはさっき聞きいたよ。その操縦は俺に任せろ」
エリック「ヒダカ、失敗したら……」
ヒダカ「俺の命もないというんだろう。だが俺はサンダーバードの一員だ。半端な仕事はしない。やりかけた仕事は成し遂げる。」
エリック「若さゆえのヒロイズム。懐かしい。だが、無駄に死ぬことはない。」
ヒダカ「無駄じゃない。俺はこの仕事に自分の存在をかけるんだ…やらせろ。えーいやらせろというに…」
サミー「本人の自由意志だな」
エリック「わかった。2号3号急上昇!」
   USOをひいて、2号3号急上昇していく
   ヒダカ、散らばったコードで体を操縦席に巻き付ける
エリック「高度3000メートル限界!」
サミー「USOを切り放す。ヒダカ、エンジンを切れ」
ヒダカ「了解」
   USOのエンジンが切れる
サミー「ヒダカ、地上で待っている」
エリック「私の作曲、必ず聞いてくれよ」
ヒダカ「グッドラック」
サミー「USO切放し!」
   USO、切り放される
*      *
   飛ぶUSO
   猛烈な風の中、耐えるヒダカ
   操縦官をあやつる
*      *
   コンピュータに、落下予定地点とエアポート地点が描かれている
コンピュータの声「USO、落下起動からはずれ、滑走路へ向かっています」
   *      *
   飛ぶUSO
   雲に入る
   ガタガタとゆれるコックピット
*      *
   コンピュータに写るUSOの飛行軌道
ハンセン「やるなヒダカ。抜群のグライダーテクニックだ」
   *      *
   雲の切れ間
   遠く滑走路が見える
ヒダカ「あそこだ」
   *      *
   USO、ぐんぐん降りて行く
   ビジョンを見つめるキャサリン、エリック、サミー、ハンセン、司令官
   USOは着陸する
   白いクリームの中をメカをけちらしながら突き進む
   滑走路のへりにようやく止まるUSO
   機首を海の中につける
   衝撃でコードが切れ、ヒダカ、海に投げ出される
   海の中でもがくヒダカ
   やがて、海中から自然に浮び上がってくるヒダカ
   なんと、3号の探査艦のフロントガラスの上に乗っている
   ガラスの中でキャサリンがにっこり
   ヒダカ、やったぜと指を立てる

○指令艦
滑走路とUSOを見つめるヒダカ、キャサリン、ハンセン
ハンセン「どんなに科学が発達しても、安全にパーフェクトはない。人間は馬鹿な物を作るものだな」
ヒダカ「でも、あんなドデカイ滑走路作って後始末どうするんだ」
キャサリン「海の水が砂糖水だったらクリームパフェやあんみつにして食べちゃうんだけど…」
ハンセン「キャサリンは喜ばなくとも、キャサリンの友達は大喜びさ」
キャサリン「え?」
ハンセン「ほら、あれを」
   滑走路のはしに魚が群れている
キャサリン「あっそうか。この滑走路、「寒天」「ゼラチン」……魚の餌にぴったりなんだ。そのうちここらは魚の天国になるわ」
ヒダカ「サンダーバードは世の為、人の為、魚の為のもがんばります(おどけて)」
キャサリン「いっちょまえに、坊や」
ヒダカ「云うな!」
   口を曲げたヒダカで……
                                   END

サンダーバードその3

  この作品は、日本版のアニメ「サンダーバード」のエピソードとして書かれ、OKがでたものです。
 その後、アニメ「サンダーバード」の企画は頓挫……「サンダーバード」の名前が使えなかったのかも知れません……いずれにしろ、それで全て終わるつもりでした。
 ところが、そのアニメは、「テクノボイジャー」と言う名で復活、放映されたそうです。
 問題は、その後発覚しました。
 僕の書いた「サンダーバード」と酷似した作品が、別の脚本家の名前で放送されたらしいのです。
 ところが初回放映後のクレジットには、また、僕のお名前が載っているようです。そこいらの事情もよく僕には分かりません。いずれにしろ、僕自身がその作品を見ていないのですから、なんともいえません。
 僕の脚本は「日本版アニメ サンダーバード」のままになっています。
 もちろん、「テクノボイジャー」では、登場人物等の名前は、変っているかも知れません。
   サンダーバード

         (仮題) 巨大飛行機を救え その3
          
          脚本 首藤剛志



○USOが、煙を吐きながら降下していく。

○サンダーバード司令官室
   ビジョンにUSOの様子が写っている
   ハンセンが司令官の前にくる
ハンセン「お呼びですか?」
司令官「うん、フローティング エアポート作戦をとる。キャサリンは?」
ハンセン「第6プールに」
司令官「ウン」
   司令官、コールボタンを押す
   ビジョンにプールの様子が写る
   誰もいない。
声「第6プール。キャサリン不在」
司令官「まったく、この大事なときに…」
ハンセン「海洋学の権威といっても、まだ20歳(はたち)前。遊びたい盛りですから    ね」
   自動ドアが開き、ユニフォーム姿のキャサリンが入ってくる。
キャサリン「わぁ失礼ね。事故のデータからみてお呼びもあるかと思ってね。この通り、ちゃんと着替えて準備してます。よく遊び、よく働け!」
   キャサリン、ウインクする。

○サンダーバード 宇宙基地
   その姿

○同 グラスルーム
   ビジョンに、コールサインが譜面になって浮かぶ
エリック「ん?」
   ビジョンに司令官が写る
司令官「エリック、フローティングエアポート作戦だ。サンダーバード3号が必要になるかも知れん。」
エリック「わかりました。フローティングエアポート作戦か…」
   エリック キーボードを叩く
   ビジョンに数式が写る。
コンピューターの声「総経費500億ドルの大作戦です」
エリック「地球の上の作戦にしては、なかなかのスケール…私の出番として不足はないな。よし、出動用意!」
   エリック、すっくっと立ち上がる。

○大空
   煙を吐きながら降下していくUSO

○同機内
   燃え盛る炎の中を走っていくヒダカ
   手動操縦ルームの前にくる
ヒダカ「手動操縦ルーム確認ー」
   開閉ボタンを押すがドアが開かない
   ヒダカ 銃を抜き
ヒダカ「器物破損、ゴメン」
   銃を撃つ
   ボタン内のコードを手でつなぐ
   ドアが開く
○同手動ルーム
   ヒダカ、飛び込んでくる
   手動操縦席がある
   ヒダカ、座る
ヒダカ「自動操縦OFF。自動操縦開始。」
   ヒダカ、レバーを引く

○ガクンと降下の速度を早めるUSO

○同手動ルーム
ヒダカ「チッ!羽根があるなら飛んでくれ」
   操縦管を必死に操るヒダカ

○USO、どうやら高度を保つ
   後ろからサンダーバード2号がくる
   サミーの通信が割り込む
サミー「どうだ、向きは変えられるか?」
ヒダカ「だめだ、バランスをとるのがやっとだ」

○手動ルーム
   突然、炎が入り込んでくる
ヒダカ「ワッ!」
サミー「どうしたんだ!?ヒダカ!」
ヒダカ「火がまわってきた。防火服を着ていなければ丸焦げだ。」
サミー「タカだけに焼鳥か…」
ヒダカ「かんべんしてよ。冗談は」
サミー「火は俺が消してやる。サミー、参上ー、ミュージックオン」
   サミー、ボタンを押す。
○大空
   サンダーバード二号、白い煙をUSOに吹きかける。
   みるみる炎が消えていく
   音楽が聞こえる
   「毎度おなじみサンダーバード
   サミーが来たなら大丈夫
   サミーにお任せあなたの命!
   フレー フレー サミー
   やっちゃれ やっちゃれサミー
   地球のヒーロー 我らがサミー

○手動ルーム
   消化剤で、真っ白になったヒダカ呆然
サミー「どうだ。消えたろう。」
   ヒダカ、ヘルメットの前をぬぐい
ヒダカ「消えることは消えたましたけどね。人が命がけの時、あの応援歌はなんなんです?」
サミー「ゆとりだ。ゆとり。おまえもこれぐらい楽しまないと、肩こっちゃうぜ」

○サンダーバード2号コックピット
   ビジョンに司令管が写る
司令官「サミー、センフラン市まで、あと10分だ。今、センフラン沖、100キロでハンセンとキャ サリンがフローティング エアポートを作っている。なんとか後1時間USOをもたせろ」
○海上
   巨大なメカが数十機浮かんでいる
   巨大な噴出口がついたクリーナーの化け物といっていい
   指令艦にハンセンがいる
ハンセン「フローティングエアポート開始!」
   メカから、白い泡が吹き出してくる
ハンセン「キャサリン!海底の様子はどうだ」
○海底
   サンダーバード4号が進む
   海の上がキラキラと光りながら固まっていく
○同コックピット
キャサリン「水深5メートルのはばで、海水が固まっていくわ」
ハンセン「(ビジョン)うん。うまくいっている様だな。USOっが着陸可能な幅2キロ、長さ20 キロの滑走路ができるまで後58分だ」
キャサリン「だけど、海の水を固めるこの薬、なんなの?」
ハンセン「植物性の液体凝固剤…動物性のゼラチン質も含まれているがね」
キャサリン「じゃあこれ、カン天、トコロ天、ゼリーの一種?」
ハンセン「生クリームといってもいいかもな」
キャサリン「じゃあ、海の生き物のは影響ないのね」
ハンセン「安心しろ!それより問題はUSOだ」

○どんどん高度が下がって行くUSO

○2号コックピット
司令官「(ビジョンで)センフラン市まで後5分。高度300メートル。サミー、USOを支えろ」
サミー「了解。ヒダカ、バランスをしっかりな」
ヒダカの声「了解」

○なにしろ幅1キロもある機体が、300メートル上空を飛んでいるのだ。地上は大騒ぎ。風が巻き起こり、木々や家、家畜が吹き飛ばされて行く

○USOの右のはしを2号がつかむ
  (時間があれば、1・2度失敗する)
   USO、グラリと揺れる
ヒダカ「チッ!」
   USO、バランスをとる
サミー「うまいぞ、ヒダカ」
ヒダカ「(ヒダカ、歯を食いしばり操縦管を握る)なにがなんだか…やるだけだ!」
   USOの高度が又、下がる。
サミー「だめだ、支えきれない。落ちる一方だ」
ヒダカ「まいる」
   と、ガシンと衝撃音
   ヒダカの視界がファッと上がる
ヒダカ「!」
エリックの声「宇宙より、救いの御手現れり」
   3号が、USOの左端を支えているのだ。
サミー「エリック!」
エリック「またまた、宇宙組曲の作曲が遅れてしまったな。」
ヒダカ「完成したら是非聞かせてよ」
エリック「君達、凡人に私の名曲がわかるかな」
サミー「名曲なら、誰が聞いても感動するさ」
エリック「君達には、その常識が通用せんから不安なのだ」
サミー「嫌味がなきゃ、いい男なんだけどね。」
   ヒダカ、ニッと笑う。安心感が顔に出ている。
司令官「(ビジョン)高度500メートル。それ以上は上昇せんか?」
エリック「これが限界です」
司令官「ヒダカ、センフランのテレビ塔は510メートルある」
ヒダカ「!」
○USOの前方に」テレビ塔が立っている。
   ぐんぐん近づいていくUSO
司令官「エリック、サミーUSOを上昇させろ!」
エリック「しかし、今、エネルギーを使えばエアポート完了まで、USOを維持できません」
司令官「先のことより今だ」
エリック・サミー「了解!」
   2号・3号フル出力
   USOが上昇する
サミー「高度508メートル、間に合わない」
エリック「2メートル、あと1メートル」
   ヒダカ、銃をとり出す
ヒダカ「こうなりゃヤケだ!」
                      ……その4につづく

サンダーバード その2

アニメ版「サンダーバード」        首藤剛志
 (仮題) 巨大飛行機を救え  その2


○サンダーバード基地
声「特別救助信号キャッチ サンダーバード1号 2号出動せよ」

○基地内通路
   オートロードをぶっ飛んで行く、ヒダカ乗せた座席
声「きのうから就航した長距離無着陸機US0800に暴走族が激突、想像を絶する被害が予想される。詳細はコックピットにて…」
   別のロードをサミーを、乗せた座席が行く
   サミー、煙草をふかしながら、プレイボーイ風?の雑誌を読んでいる

○サンダーバード宇宙基地
   その姿

○宇宙を見降ろすグラスルーム
   ガラス?張りの部屋
   エリックが電子ピアノを弾いている
エリック「地球上の事故か…私のスケールではないな。ならば作曲を続けよう」
   電子音符に符が並んでいく

○サンダーバード基地 ショップエリア
   ハンセンが、サンダーバード1号のおもちゃを店員(ジル)に見せて、
ハンセン「これ、下さい。リボンをつけて!」
   ポケットベルが鳴る
   ポケットベルを開くハンセン
声「ハンセン、基地司令部で待機しろ!」
ハンセン「了解…(店員に)悪いが君、これを住宅地区1992に届けてくれ。息子の誕生日なんだが、帰れそうにないんでね」
ジル「大変ですね。ご苦労様です」
ハンセン「これも勤めさ…結婚しなければよかったと思う時もある。息子がかわいそうでね」
ジル「……これ、今日中に必ず届けます。お宅に……」
ハンセン「すまない」
   ダーッと走っていくハンセン
   見守るジル憂いを込めた美女である
○サンダーバード1号コックピット
   ヒダカが入ってくる
   メインスイッチを押す
   コックピットにランプが点灯する
   ビジョンにコンピューター画像が写る(コンピューターの声−女性の声で色っぽく   −コン)
コン「ハァーイ、サンダーバード1号にお乗りになるあなたに一言。一号の作業は危険度99%…万が一の時にも生命保険金は十分の一しかおりません。了解してね」
ヒダカ「全くもう!誰だ、こんな声をコンピューターにインプットしたのは…俺は真面目で聞こえているんだいるんだ。サンダーバードGO!」

○サンダーバード1号、浮上していく

○サンダーバード2号コックピット
   入ってくるサミー
   乗員達が待っている
   乗員A、サミーの煙草をパッととって
乗員A「禁酒 禁煙!」
サミー「おっいつになくかたいことを!」
乗員B「モニターで司令官がみてるの」
サミー「あららら…」
   あわてて、プレイボーイ風の雑誌を後ろ手にする
   モニターに司令官が写る
司令官「サミー、ヒダカは隊員になって、まだ日が浅い。しっかりフォローしてくれ」
サミー「了解!サンダーバード2号 GO!」

○轟音と共にサンダーバード二号が出る

○プール
   プールの前のデッキチェァーにつけられたブザーが鳴る
   プールから水着のキャサリンがすばやくでてくる
キャサリン「はい、こちらキャサリン!」
   ビジョンにサミーが写る
サミー「はーいこちらサミー 大事件発生。いってきます。わっ今日の水着、抜群」
キャサリン「あ〜あ、またあなたなのね。事件のことは知ってます。私は海が専門のブルーマリンギャル、お空の事故は関係なし。いちいち呼ばないで」
サミー「君のお姿を見るとやる気が出るの」
キャサリン「あなたプロでしょ。やる気を出してもらわなきゃ困るのは、新米坊やのヒダカ君よ、バーイ」
   プチンと切る
インサートでサミー「つめてえ…」
インサートで乗員A「でも、いい景色でしたな」
インサートで乗員B「あれ見ないとやる気でないよね」
インサートでサミー「お前らなぁ…司令官がこうだと、部下もこうなんのかね」
インサートで乗員二名ニッと笑う
   キャサリン、そんな様子が目に浮かぶようで…(インサートをキャサリンのシーンにはめ込む様な演出も面白いかと思いますが…)
キャサリン「あいつらめ…よーし」
   ペロッと舌をだし、ビジョンのボタンを押す

○サンダーバード1号がぶっ飛んで行く

○同 コックピット
   硬い顔のヒダカ…
   ビジョンにキャサリンが写る
キャサリン「ヒダカ君…」
ヒダカ「キャサリン」
キャサリン「がんばってね…何だか顔が青いわよ」
ヒダカ「そんな事ないよ」
キャサリン「ははあ、君が一号に乗ってまだ*回目。ビビってんでしょ。坊や」
ヒダカ「ん?坊や!?何だそりゃ。よしてくれ。俺ぁ、確かに君より一つ年下だけど、坊やって呼ばれる年じゃない!」
キャサリン「その調子。バシッときめてね」
   とウインクして、ビジョンから消える。
ヒダカ「? なんじゃありゃ…女はきらいだ…」
   ビジョンに司令官が写る。
司令官「ヒダカ、サミーUSO8OO(ユー・エス・オー・エイト・オー・オー)の
資料を送る」
ヒダカ「了解…」
   ビジョンにUSOの機体のコンピューター図面が写る。
コン「USOは、全幅1000メートルの無着陸機。省エネの為、機体を十の部分に切放し、乗り降りの際は、その小さな部分だけが、切り放されて燃料補給も兼ねて離着陸します。こうすれば本体は永久に着陸することなく飛び続けることができるのです。総旅客数は一万人」
   サミーが割り込む
サミー「一万人?乗りたくねぇな。そんな飛行機落ちて、一万人も死んだら、一人当たりの新聞見出しが小さすぎらあ」
コンピューターの声「(サミーのコンピューター)誰も死にません。安全装置が完璧で全員脱出に成功しました。」
サミー「あらら、そんなら何も助けに行くことないんじゃない」
司令官「そうもいかん。後は責任者に聞け!」
   ビジョンにUSO技術者が写る
技術者「暴走族のロケットは十個機体をつなげるジョイント機能を破壊しました。USO800は小さく離れることができないのです。しかも降ろす飛行場がありません」
   図で説明する。
ヒダカ「飛行場がない…」
技術者{もともと広い飛行場を作らないで済むように作られた機体ですから…」
サミー「それが今、必要になったって訳か。飛行場を作るまで飛び続けてもらうんですな」
技術者「無理です。高度がどんどん落ちてますから30分後に墜落してしまいます」
ヒダカ「(前方を見てUSO800 確認!でかい!」

○大空
   炎上しながらUSOが飛んでいる。
   周りを飛ぶサンダーバード1号がまるでハチの様に小さく見える。
ヒダカ「よし、操縦士と連絡をとる」
司令官「最後まで聞け、ヒダカ。そのUSOに、操縦士はいない」
ヒダカ「!」
技術者「もともと降りるつもりの無い機体です。コンピューターで管理され、着陸させる能力のあるパイロットは乗せていません。」
サミー「人間不在のそんなもんは海の上にでも撃ち落とせ」
技術者「駄目です。USOの特殊燃料が漏れると重大な海洋汚染を招きます。それに30分後、
   USOの墜落予定地は、人口200万もセンフラン市です。」
一同「なにっ!」
サミー「アホなもん作りやがって。せめて向きを変える手動操縦装置はないのか?」
技術者「あるにはありますが、作動するかどうかは…」
ヒダカ「よし!俺が乗り移って調べてやる。」
サミー「よせ!お前の腕じゃまだ無理だ。俺が行くまで待っていろ。」
ヒダカ「そんな時間はない。あと25分だ」
   ヒダカ、スロットルを引く
サミー「馬鹿な、お前まだ保険にはいていないだろ…。
ヒダカ「どうせ出たって十分の一…おまけに保険金を渡す人もいないさ。」
サミー「ヒダカ」
   サンダーバード1号、USOの頭上に降下していく。
   USOのあちこちで、火災爆発が誘発している。
   1号、火災を避けながらUSOの上に降下する。
   火の中に飛び降りるヒダカ
   消化器を発射しながら、炎でめくれた鉄板の中へ飛び込んで行く

      (……CM……)             その三へつづく

サンダーバード その1

  この作品は、二十年以上前、日本版のアニメ「サンダーバード」のエピソードとして書かれ、OKがでたものです。
 その後、アニメ「サンダーバード」の企画は頓挫……「サンダーバード」の名前が使えなかったのかも知れません……いずれにしろ、それで全て終わるつもりでした。
 ところが、そのアニメは、「テクノボイジャー」と言う名で復活、放映されたそうです。
 問題は、その後発覚しました。
 僕の書いた「サンダーバード」と酷似した作品が、別の脚本家の名前で放送されたらしいのです。
 この作品は、事件とその解決法が目玉です。僕はそのアイデアを、人にも話していましたから、僕の書いた脚本そっくりの作品が「テクノボイジャー」で放送された事を、その人たちから聞かされました。
 ただ、僕自身、その放映を見ていないので、どの程度、似ているのか確認のしようがありません。
 当時、その事実を知った総監督は、大慌てしたそうですが、肝心の脚本家からは、何の連絡もありませんでした。
 ようするに、人の作品のパクった訳ですが、そこいらの事情もよく僕には分かりません。いずれにしろ、僕自身がその作品を見ていないのですから、なんともいえません。
 もし、当時の「テクノボイジャー」の僕の作品にあたるアニメを、ビデオで保管している方がいれば、連絡していただき拝見させていただきたいのです。
 僕の脚本は「日本版アニメ サンダーバード」のままになっています。
 もちろん、「テクノボイジャー」では、登場人物等の名前は、変っているかも知れません。



   サンダーバード

         (仮題) 巨大飛行機を救え  その1
          
          脚本 首藤剛志

   人物

  ヒダカ
  キャサリン
  ハンセン
  サミー
  エリック
  司令官
  乗員A・B
  ジル
  コンピューターの声
  コン
  青年
  パイロットA・B
  女
  技術者
  その他
  N

○大空
N「西暦2066年になっても、刹那的に生きる若者の姿は変わらない」
   ドカーン!
   猛烈な噴射音を残して、小型ロケットがぶっ飛んで行く
   派手なカラーの機体には、ネズミが学生服を着たマーク 英語で「なめんなよ」と書かれてい   る

○同ロケットコックピット
   リーゼントで頭をかためた青年と、ワンダーウーマン風のスタイルの女が乗っている
青年「どうでぃマッハ4、しかもよう、手動運転だぜ…手動運転」
女「マハハハとつきあげるじゃん」
青年「男よりもよかんべや」
女「うん、きくきく」
   と、コックピットのブザーが鳴る
声「そこの無免許飛行物体。止まりなさい。飛行禁止エリア違反、およびスピード違反です」
女「イヤーン ポリちゃんよ」

○大空
   ジェットパトカーがロケットを追っていく
○ジェットパトカーコックピット
   二人のパイロットが乗っている
パイロットA「ガキどもめ、なめんなよ」
パイロットB「必ず、しょっぴいてやる」

○ロケットコックピット
青年「ニャーオ、なめておいしい面かよ。ここまでおいで。なめておいしい子猫ちゃん。赤いボタンを押してくれ」
女「ファーイ、とんずら装置、ネコイラズ」
   女、赤いボタンを押す

○ロケットが赤い光に包まれる

○パトカーコックピット
パイロットB「センサーから機影が消えます。」
パイロットA「レーダー妨害装置か。近頃のガキは金のかかかるメカを平気で持ってやがる」
パイロットB「親のスネかじりやがって…勤労青年、奴らを許すなよ」
パイロットA「おーとも労働者の敵め…逃がすか。有視界飛行!」
   パイロットA、スイッチを押すと、前面に青空が広がる
パイロットA「プロのテクニック見せてやる!」

○大空
   ドカーン!
   パトカーのエンジンがフルになる
   追跡するパトカー

○ロケットコックピット
女「イヤーン 追い付かれちゃう」
青年「イヤ、イヤイヤーン、それしかないのか。よーしイイって言わしてやるぜ!」

○ロケット、急降下する
   下に雲海が広がっている
○ロケット・コックピット
青年「あの雲に突っ込む」
   マイク中から、パイロットAの声が叫ぶ
パイロットA「よせ!そこは」
青年「うっせい!」
   青年、スイッチを切る

○パトカー・コックピット
パイロットB「野郎、交信を切りやがった」
パイロットA「知らねぇぞ、あそこは昨日から、飛行禁止空域だ」
パイロットB「やばい、おつとめごくろうさん。俺達は任務を守っただけ…戻ろうぜ」

○パトカー 雲海から遠ざかる

○雲海の中
   ロケットが降りていく
○同 コックピット
青年「マイ・プシーこういうのを昔から雲隠れっちゅうの」
女「そーいうあんたが好き!…(前方を見て)あ、陸地が見えるわ」
青年「んなぁ……まだ、地上から一万メートルはあるぜ」
女「でも、あれ…いやーん!なに!」
   ビジョンに大きく広がる大地
青年「いやーんしかいえねえのか、(気付き)そんな!」
   大地に見えたもの、それは、巨大な飛行物体だった。
   ロケットその甲板に激突する。



                               その2につづく

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 このプロットを元に、様々な関係者によって検討され(仮題)「幻夢戦記レダ2」テイスト オブ ハニーのシナリオが書かれました。
 興味のある方はプロットが、どのようにシナリオに変わるか参考にしてください。
 でき上がったシナリオは、すでに、この書庫に掲載されています。
 登場する名前は、密陀からレダに変更されるなど色々変わっています。
 なお、このプロットの著作権は首藤剛志にあります。

               (仮題)「幻夢戦記レダ2」 
               ハ ニ ー ト ラ ッ プ (蜜の罠)
                    プロット
                          作  首 藤 剛 志     
          (その2完結)
 
 蜜陀の神像から凄まじい光が発し、陽子の体を包んだ。
 次の瞬間、陽子の剣は、善をつら抜いていた。
 蜜陀の神像が割れ、中から、美しい女性が現れた。
「陽子、あなたが、新しい蜜陀なのですね」
 陽子には、訳が分らなかった。
 美しい女性は、この不思議な世界の仕組みを、陽子に話してくれた。
「ここは、蜜蜂の世界なのです。一人の女王が、全ての男達を支配して世界を治めている
のです。三百年前、私が女王になって、この世界を支配してきました。
そして、私にも寿命が来ました、
次の女王を決める為、あなた達をテストしていたのです」
 女王は、三百年前、銀の指輪を託した女を、野に放ち、人間の世界で娘を生ませた。
 その娘が、娘を生み、遂に、三百年たった時、蜜蜂の世界の血を引く少女達を集め、そ
の中から女王を選ぼうとしたのだ。
 陽子の夢の記憶は、三百年前のものだったのだ。
 女王は、恭子に、蜜陀の指輪を手渡そうとした。
 だが陽子は断わった。
 何十人もの少女達の運命を支配し、消さったこの世界が許せなかったのだ。
 そして、陽子が女王になれば、又、三百年後に同じ繰り返しが起きる。
 それに、蜂の女王は、たった一人で、何百人もの働き蜂を生まなければならないのだ。
 それは、一体誰の子なの?……                         
 陽子は、その時、この女王自体も、誰かに動かされている様な気がした。
 女王の背後に、善が現れた。
「そう蜜陀は、私の奴隷だ……お前が嫌がっても、私が、お前を、奴隷にしてやる」
「私は、誰の奴隷にもならないわ!」
 陽子と善の間で、最後の戦いが始まった。
 それは、陽子の胸の中を今も支配しているラブレターの男との訣別の戦いでもあった。

 そして……善を打ち破った時、全ての世界は消えた。
「みつかべ村」も駅も、レンゲの花畑も消えた。
                   *                    
 新学期が始まった。
 いつもと変らぬ日常がある。
 あれは、夢だったのだろうか?
 だが、陽子の指には、あの銀の指輪が光っていた。
 公園のベンチにぼんやり坐っている陽子に手を振りながら健一が走ってくる。
 微笑してベンチから立ちあがる陽子に、健一は肩をすくめていった。
「君にはかなわない。僕には器が違い過ぎるさ」
 健一は、陽子の前を去ると、杏子と肩を並べて歩き始めた。
 やはり、あれは夢じゃなかったのだろうか……
 いずれにしろ、陽子は、ラブレターの男に続いて、健一にも振られたようだ。
 陽子は、肩をすくめた。
「ま、いいか……」
 そして、銀の指輪を投げ捨てた。
 陽子はもうすぐ十八歳……
 陽子の中には、新しい何かが始まろうとしている。
 新しい何かが待っている筈だ。
 陽子は新しい何かに向かって、元気よく歩き始めた。
                                        
                                        
                                        
                    ある少女のある一時期の惑いの時間に……
                                        
                                        
                                   …完…


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