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別のブログ村でのこと。トマくんが、楽曲演奏(=上演・再現)において、楽譜の解釈の妥当性がどのように評価されるべきか、といった問題を、オイラが以前に書いた音楽美学や記号論を参照して考察していた。しかしその考察は錯綜し、あげくデリダのエクリチュール問題にまで思いに至り、考察は迷宮に入り込んでいた。
で、以下は、お声も掛けられていたのでお応えしたコメントをリライト。

トマ本文が暗に求めている問題の真の方向wは、二つ。
A:解釈の「妥当性」B:美的価値

Aは、記号論や現象学的な間主観性から解釈学的循環といった問題圏で論点整理できる。
しかし日記本文後半やSさんとのやり取りには、楽曲自体(物自体っぽい)と演奏それぞれにおける美的価値の問題がかかわり、A的問題だけでは片付かないでしょう。

デリダのエクリチュール問題は、関わるって言えば関わるけど、…ちょっと別の方に広がっちゃうなあw まずはその点の解説一言だけ(^o^)

あの論点は、思いっきり砕いて言えば、表現の前に内面はない!って論点なんですね。
表現は、エクリチュール、形式、マニエラ、
内面は、思考や感情、内容、などと置き換えられる。

で、プラトンからハイデッガーまで多くの学は、
真理を、「心に直に現れる=現前する」内容で確認しようとし、
それゆえ「外面的な表現記録」である文字(エクリチュール)より、
思考という「内なる声」と連続した「声による表現」(パロール)に優位を与えた。
しかし、その「思考=内なる声」だって、実は言語形式という「外的な媒体」があるからこそ可能じゃないか!
だから、心の内だって天界の理念だって、言語という人為的形式の効果なのだ。
形式や表現がなければ、内容や内面だって生まれない!
その比喩的表現が「声=パロールに先立つ文字=エクリチュール」ってお話で示されている。

トマ論点につなげば、
楽譜に書かれなけりゃ、バッハの音楽も存在しなかった、
演奏されなけりゃ、ドルフィーのジャズも在りえなかった、などなどとなる。

そこから敷衍すれば(つながるじゃんw書いてみるもんだねw 正に、書かなけりゃ思考も生まれない、を自己言及してる♪)、
フルトヴェングラーのロマン主義的演奏で現われたベートーヴェンの「真髄」とは、前もって在ったものではなく、
フルヴェンの演奏(エクリチュール)によって初めて出現し、
且つ‶それと同時"に、「ベトの真髄」として「‶元々"楽譜に潜んでいた真理」と成った(フルヴェンのエクリチュールによって、‶後から"遡及的にそう成った、にも関わらず:cf.永井『翔太と猫のインサイト』など)。
しかし、トスカニーニの即物主義的演奏(もう一つのエクリチュール)が、ベトの「別の真髄」を創出すると、ベトの真髄が分裂する。
ここで、ベトを巡る「神々の争い」が勃発する。

ここで争われているのは何か?

しかもトスカニーニの「即物主義」は、楽譜に忠実な原典主義のはずだった。にも拘らず、フルヴェンの恣意的な表現の方が、後々「ベトの真髄として(さえ)」優勢となる。
さらにカラヤンの「機能主義的耽美主義(こう書くとケッタイだねw)」が大ヒットしつつも、フルヴェン派からもトスカニーニ派からも「通俗的歪曲」として見下される。
加えて、アーノンクールやブリュッヘンら古楽派の「前衛的原典主義(これまたケッタイだなあw)」のベト解釈が、
トスカニーニの「即物主義的原典主義」以上の原典主義を謳いつつ、他面で珍妙な真髄を見い出し、その潮流が優勢ともなる。

さらに他方、そうした新原典主義がブルックナーやマーラー解釈にまではびこる中、
グールドのバッハのような、「かつての超前衛的解釈」が「前衛的」という印象は今も残したまま、バッハ解釈の本道(しかも後に続くもののいない!)となるようなケースもある。
グールドと言えばもちろん、マニエリスム美学の極致でもあり、分散和音に砕け散る和声など音楽の「撒種」でもあってw(今日はここまでで時間切れw またね♪)

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