『宮崎 駿』作品が語りかけるもの・・

生きること・・生きる意味・・ 生きねば・・

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昨日までの梅雨空が嘘のような
空高く晴れ上がった、梅雨明けを感じさせる暑い夏の日に
映画【借り暮らしのアリエッティ】を観てきました

この映画に対する僕の期待感は、実はあまり強くなかったんですが・・
最近になって気になりはじめて・・初日に観ることにしたんです


大まかに映画の内容を表現すならば
人間の家屋に、人間に気付かれないように暮らす小人の家族の生活を
細かい設定で魅せつける映画!


舞台が日本なのに、古き良き欧州の雰囲気が漂う・・

内容的にヨーロッパが舞台でも良かったと思うんだけども
敢えて舞台を日本にしたことによって、逆に欧州的な雰囲気が楽しめる

その雰囲気を強く引き立ているのが、セシル・コルベルという女性の
とても心の奥底に響きわたってくるような、古き欧州的な音楽と
強さがありつつ透きとおった、素晴らしい歌声・・

音楽も挿入歌も、全てが映画の設定と内容に
完全にリンクしていて、映画自体を大きく引き立てる重要な要因となってます
(完全に音楽にヤラレちゃって、
  サントラとイメージソング集の2枚のアルバムを衝動買いしちゃった(^_^;))


映画は、冒頭こそゆっくりしたテンポで始まりますが
すぐにアリエッティ中心のアップテンポで軽快なテンポになり
映画全体を活き活きとしたものにしている!

とにかく、映画全体的なテンポの良さが秀逸でしたね〜


そして、小人の暮らしに対するディティールの細かさ!!

アリエッティが生活し、走り回る小人の世界が
小人の大きさ(たぶん10センチくらい)に合わせた
リアルで細かい小道具や表現方法が、素晴らしいの一言!(>_<)

人間が使っているものを加工して作り上げている生活用品の数々・・
それらが、観てる最中に(これをこんなことに使ってるのか)
(これはうまく考えたなぁ〜)って感心しまくること必至!!

小人の生活に違和感を感じさせない、大きな要素ですね!
http://ic.photo.mixi.jp/v/b230958a46eb4a63287ea91cbe724d0bce09832017/4c415a1f/picture/21343071_206053356_7small.jpg http://ic.photo.mixi.jp/v/f7f7a72056be2efa47396fe110fe586e7320ac127d/4c415aa8/picture/21343071_206053103_144small.jpg

        http://ic.photo.mixi.jp/v/da5a9320d9a130eff70a8da13d2b997d904c25c9fb/4c415a3a/picture/21343071_206052927_34small.jpg


特に【水】の魅せかたが素晴らしい!!

人間が水を汲んだり雨にぬれたりするのとは
水の分子の大きさからいって、状況が違うわけだ!

10センチの小人が使うお茶道具は、数ミリから1センチ単位なわけで
その器に水を入れるとどうなるのかっていう表現に関心!

そして、雨に濡れた服の水滴の表現も(そうなるよね〜)
って納得させる演出は、この世界観を納得させる重要な要素である【リアリティさ】を
うまく表現してるなぁって感心しました!(^.^)



10センチの小人の目線による画面構成が、映画の殆どで使われており
その見せ方も、本当によくできている

音なども、同じ音でも人間が感じるものとは大きく違った
小人がその大きさで感じるだろう音・・

自分たちよりはるかに大きい人間と相対した時の恐怖感の演出も
うまかったなぁ・・


細かいって言えば、キャラの動作や行動も、本当に細かく考えられており
うまく表現されていましたね!(まるで宮崎監督作品のキャラの動き!)

アリエッティはともかく!
お父さんや、中盤で出てくる野性児っぽい男の子の、小道具を駆使した行動が凄い!

特に、序盤のお父さんの【借り】での行動は、よく考えたなぁって思うし
もう、かっこ良すぎ!!(>_<)
(寡黙ながらも、行動で示すかっこよさ!)

それに、借りに行くことを【狩り】のように表現してるところもイイ!


そのほか、本当に細かいところまで設定して演出していると感じる

ダンゴ虫やバッタなどのちょっとした場面での使い方も良いね!



宮崎さんもこの映画に、企画・脚本として関わってるんですが
多分制作中に大きくかかわったであろう点が多く観られました!

特に、あの細かいディティールの世界観と小物などの設定

そして、見る人が見たらひと目で【宮崎さんキャラだ!】って分かる
アリエッティのお父さんの作業姿! 特に頭のかぶり物!!(>_<)
http://ic.photo.mixi.jp/v/be3cc290735f19348c54508f68a17845430cf3ade7/4c415a70/picture/21343071_206793148_88small.jpg

この映画を制作中の宮崎さんの心情、制作や演出に口を出したくてウズウズし・・
居ても立っても居られないっていう感情と情景が
目に浮かぶようですね(^。^) にゃはは



この映画を観て、もう一つ強く感じたのが
同じジブリ映画である【耳をすませば】との類似する感覚・・

宮崎・高畑監督以外の作品で、これだけ世界観がしっかりしていて
テンポよく完成度の高い作品ってのは、耳をすませば以来だし
耳すまとアリエッティに共通してるのが、宮崎駿さんの関わり方・・

耳すまの時は、脚本・絵コンテ・制作プロデューサーとして関わっておられ
アリエッティでは先にも述べたとおり、企画・脚本として関わっておられます

これは実は、ジブリ作品の【新しい映画製作のかたちの可能性】
なんじゃないのかと、僕は思うんです

宮崎さんばかりが監督していても、ジブリ自体に将来はないわけで・・
だけれども、若手が急激に伸びるわけではない
(ぽっと出の天才肌が現れるかもしれませんが・・笑)

若手を育てつつ、秀逸な映画を作っていくための方法として
また、観客に素晴らしい作品を提供するためにも
とても良い方法であり、可能性だと感じます!
(その点で言うと、【ゲド戦記】は、ジブリの大きな失敗だと思います・・)

・・いや、個人的には宮崎駿さんが監督として
    もっと多くの作品を作ってほしいんですがね(^_^;)



演出的に(変だなぁ)って思った場面もありました

全編通してシリアスタッチの映画なんだから
別にあの猫やカラスの描写に、敢えて漫画チックな演出はいらなかった気がするし
あのハルという家政婦さんの表情や演出も、小人に対しての恐怖心を演出したかったのだろうけど、やはり大げさすぎる感は否めませんでした(^_^;)

それでも、映画全体の出来と評価自体には、影響が無い程度とは思いますけどね(^^ゞ


アリエッティと心臓病を患っている少年との交流も
きっかけをうまく使って、徐々に惹かれあっていくさまや

重い病気を患い、先の見えない不安と絶望にさいなまれている少年の感情と・・
アリエッティの生き様・・ 小人たちの生き様による少年の心の変化などが
うまく表現されてたと感じたし

小人たちの【将来への不安とそれに立ち向かう強い意志】が示す、現代社会に対するメッセージ性など、訴えかけてくるものも多い映画だったと思います
『君たちは滅びゆく種族なんだよ・・
  君はこの世界にどれくらいの人間がいるか知ってる? 67億人だよ』

『私たちは、そう簡単に滅びたりしないわ!』



最後のシーンは・・
あれは小人たちの未来の行く末を暗示しながら
人間社会への【未来への希望】を表しているんだろう・・
http://ic.photo.mixi.jp/v/db5bbc7ef0090af02a0a9e21695a955cbadf782b91/4c415a45/picture/21343071_206130057_45small.jpg



まだまだ語りたいことが山ほどありますが(^^ゞ
とりあえず、総括としての感想を書かせていただきました!

・・多分もう何回か観に行くだろうから(^^ゞ
その時にでもまた、様々な視点ごとに想うことを語ってみたいと思います(^.^)

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初めまして!ジブリ大好きココです。よろしくお願いします。
私も今日、観て来ました!ほんとに素晴らしい作品でした。
少し前に、TVで今回の作品が出来るまでのスペシャル番組のようなものを見たのですが、この作品は出来上がるまでほとんど宮崎さんは口出しせずに、若き監督を育てるため、じっと見守るという形をとられたようです。一つの作品を作り上げる大変さ、宮崎監督の存在の大きさ、米林監督の気持ちを考えると涙が出てきました。

2010/8/30(月) 午後 4:57 [ ココ ]

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