かすみ荘にて

コメントもらえたら 本当に嬉しいです!!

全体表示

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全518ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]

「夏休み最後の日、盆踊りあるだろう、その夜肝試し、やらないか?」
「え、夏休み始まったばかりなのに、お盆の事を考えているのか?」とほおずき。
「今夜でもいいんじゃないか」と隆。
「え、今から、肝試し?笹やんどうしたんだよ?」と驚いた表情でかんぴょうは隆を見ました。
隆は、夏休みの終わりまで、肝試しの事を考えるなどガマンできなかったのです。それなら早く肝試しを終わらせた方がいいと咄嗟に思ったのです。隆とかんぴょうとほおずきは顔を見合わせました。骨壺を開けた時、3人とも逃げ出したことが心に突き刺さっていて、お骨堂に行くことだけは避けたいという想いは一緒でした。

「肝試しは、お盆だからいいんだよ。絶対に盆踊りの夜だよ。」
隆もかんぴょうもほおずきもチャボの勢いに負けて、盆踊りの夜に肝試しをすることになったのです。夏祭りは、夏休みの扉を開ける夜でもありました。
 
夏休みは、座禅とラジオ体操で始まり、お寺の境内で野球をしたり缶蹴りをしたり、本堂でかき氷を食べたり、裏山にくわがたやかぶと虫を捕りにいったりして過ごしました。肝試しのことなどすっかり忘れて、青空に入道雲に緑の銀杏の葉が似合う夏休みは、蝉の鳴き声の中で楽しく過ぎていきました。ラジオ体操のカードにつけられる印鑑が一杯になる頃、お寺の境内には盆踊りの舞台が設置された。盆踊りの夜、つまり肝試しの夜がやってきたのです。夕暮れとともに盆踊りの音楽が、スピーカーから流れ出し、浴衣を着た老若男女が集まってきました。夕焼けが闇に照らされ、蝉の声は秋の虫の声に変わってきていた。

弔辞 パート2です。彼女の手紙よりこっちの方がぐっとくるね。これからが勝負かな。その前に兼好に気をつけようっと。

(春風さんの親友が前へ)

ひさびさに会ったと思ったら、春風はお棺の中か。ダーツの前を横切ったらこめかみに刺さったって聞いたぞ。普通、はじくだろ…。でも死に方はお前らしくて、悪くないぞ。バカヤロウ…。

春風が死んだって聞いて、みんなで集まったんだ。みんな口々に「春風は人の気持ちが分かる男だった」「春風ほどの男なら世界も狙えた」って言ってたぞ…。残念がっていたけど、春風はおれらのことを心配しなくていいからな…なんだかみんな意外と笑顔だった。

春風の元カノにも連絡したんだけどな、春風が死んだって。「優しいふりして残酷な人だったしたくさん傷つけられたけど、いなくなったと思うと寂しい」って言ってた。でも葬儀には来ないってさ。「もう忘れたいから」って。春風…別れた女には評判悪いんだな。

おれは、春風が女と仲良くなるときの自然さ、たらしこみ方が、羨ましくて妬ましかった。もっと生きて、もっとその技を見せてほしかった。女を転がす上手さは、春風が世界一だったな…。

…。春風が生前得意にしていた「肛門の中で爆竹を鳴らす」っていう芸、世界に広めたかったよ、本当に…。

春風を見ていると「おれも生きていていいんだ」って勇気をもらえたのにな…。残念だ…。さようなら…。




ありがとうございました。謹んで春風様のご冥福をお祈りいたします。

紫陽花が萎れ、朝顔が幾つも花を咲かせ、向日葵の花が、陽射しに挨拶をする夏が訪れました。かなかなと蜩が鳴き、負けじとみんみんみんとアブラゼミが鳴いている。そして青い空に浮かぶ入道雲がソフトクリームに見えれば、夏休みはもうそこまで来ていました。そして夏休み前日には、西宮神社の夏祭りがあります。西宮神社と瑞龍寺は塀を隔てて隣り合わせでした。祭りの日は神社の敷地に、水飴・お面・氺ようようの店が並び、櫓が組み立てられ、神社の社には、太鼓が並べられ、いつもと違って、活気があり華やかな感じがしました。陽が沈み夜になるとまた違った表情を見せ、アセチレンに灯りがともり、笛や太鼓の祭り囃子が街の中を駆け巡っていきます。

いつもは静かな神社だがこの夜ばかりは活気づくのです。子供達にとって、夜は魅力的だが、お神楽などに興味を持つはずなどなく、隆、チャボ、かんぴょう、ほおずきは塀の上に座り、水飴についている割り箸をぐるぐると回していました。透明な水飴は次第に白く濁っていきます。
 
「あ、洋子ちゃんだ。」
かんぴょうが、朝顔模様の浴衣を着て、金魚が入ったビニールを手にしておかぁさんと一緒に神社の鳥居を出て行く長い髪の少女の後ろ姿を見ていました。洋子ちゃんは、つくり酒屋の娘で、4人の少年が仄かに想いを抱いていました。この造り酒屋は、由緒があって緒絶川の辺に瓦葺きの屋根に白い壁の蔵が並び、赤い橋の傍には柳の木がうな垂れていて、大正浪漫を感じさせる風情がありました。どことなく大人びていてそれでいて笑うと可愛らしく、お嬢さんという感じがして4人の少年には手の届かない存在でした。

初恋のときめき

イメージ 1

「連れ」が、一週間実家の母親と旅行に行っているため久しぶりに独身生活を送っています。でもこれといってやることがないんだよね。ということで、珈琲を飲みながら、お香を焚いて、先日買ったビートルズのサージェントペパーズを聴きながらヨガをやり、おれから小説を執筆しています。
実は、 先月よりまじめに小説を書いているのです。先日母親の三周忌で故郷に帰ったら、幼い頃の思い出が染まっていた街並みはもうなく、駐車場やシャッター通りになっていて寂しいものになっていました。幼い頃の風景を言葉にしたいと思って書いています。書いていると幼かった頃の風景や声や思い出が鮮明に蘇ってくるから不思議です。

 川沿いを歩いて、向かったのは小学校。木造校舎だった学校は、鉄筋に変わったけれど、校庭や遊具はあの頃のままでした。何より、卒業記念で創ったトーテムポールがまだあったことに感動しました。そしてブランコを漕いでいる少女が、初恋のあの娘に見えました。書きたいことはたくさんあるんだけど、うまくまとまらないなぁ。初夏の夕暮れの中で初恋のときめきが心を通り過ぎていきました。

幼い頃の想い出
初恋 お寺の境内で遊んだ仲間
忘れられない事件 骨壺をあけたこと
永遠に続いた夏休み
どこにも記載されていないんだけれど太陽が欠けて暗闇になった瞬間 皆既日食?

珍しく本気で書いていたら、物語が勝手に動き出しました。この感触が忘れられなくて小説を書いているんだよね。

イメージ 1

 もう6月の半ばになろうとしているんだね。ということで面白そうなゲームがあったのでやってみました。謝辞ではなく弔辞、うーん、考えるね。死を考えるとき、「生」を考えるね。


(春風さんの彼女が前へ)


あまりに突然のごとで…受け入れられないよ゛…もう会えないな゛んて…い゛っぐ…。ダーツの前を歩いたら刺さったって…ぞんなんで死ねるの゛…?倒れる直前に「10点!」って言っだって聞いたよ…。静かに死になよ…馬鹿…い゛っぐ…。

春風はあまり女の子に物怖じしないから、最初からいろんな人と仲良くなれたよ゛ね…い゛っぐ…。でも馴れ馴れしいだけで恋愛には極度のビビリだから確信が持てるまで告白しないか、ひたすら待つんだよ゛ね゛…。単にビビリのくせに「おれは待つタイプ」とか言ってたのをよく覚えているよ…い゛っぐ…カッコ悪いよ…。

最初のころ、私は元彼とよりを戻すか春風と付き合うかで迷ってたんだよね…。でも春風が「お試しでお願いします」って言うから、付き合ってあげたんだよね…覚えてるかな゛…い゛っぐ…。実は元彼とも縁を切らないままここまできたけど…まさかこんな形で決着するなんて思わなかったよ゛…。

でもね゛、昔はなんだかネチネチしてるし疲れたけど、最近はだんだんと適当になっていったっていうか春風のほうが飽きていだよね…うぅ…。自分からアプローチしておいて、ひどい゛よね゛…そんなだったら、ずっと元彼とだけ付き合っていればよがっだよ…馬鹿…。でも天国にいっても気に病まなくていいからね゛…私は春風がいなくてもこっちで幸せになれる゛と思うから…い゛っぐ…。

もう会えないなんて信じられないよ゛…。これからはもう、バッグとか、自分で買わないといけないのかな…い゛っぐ…。

春風がいないよりは、いたほうがよかったよ…ありがとう…。次は火星の石か何かに生まれ変わるといいと思う…。さようなら。

全518ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]


.
はるかぜ
はるかぜ
男性 / B型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

過去の記事一覧

ブログバナー

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事