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「夏休み最後の日、盆踊りあるだろう、その夜肝試し、やらないか?」 |
砂糖菓子の街(短編集)
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紫陽花が萎れ、朝顔が幾つも花を咲かせ、向日葵の花が、陽射しに挨拶をする夏が訪れました。かなかなと蜩が鳴き、負けじとみんみんみんとアブラゼミが鳴いている。そして青い空に浮かぶ入道雲がソフトクリームに見えれば、夏休みはもうそこまで来ていました。そして夏休み前日には、西宮神社の夏祭りがあります。西宮神社と瑞龍寺は塀を隔てて隣り合わせでした。祭りの日は神社の敷地に、水飴・お面・氺ようようの店が並び、櫓が組み立てられ、神社の社には、太鼓が並べられ、いつもと違って、活気があり華やかな感じがしました。陽が沈み夜になるとまた違った表情を見せ、アセチレンに灯りがともり、笛や太鼓の祭り囃子が街の中を駆け巡っていきます。 |
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いつもなら便所から戻ってきたらすぐに眠りにつくのだが、どういう訳かその晩、隆は眠れませんでした。本当に奇妙な一日でした。柱時計がボンボン本ンと時を告げました。 |
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「待ってくれよ!!」 |
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「チャボ、本当に壺を開けるのか?」 |




