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◆写真はトマ・ピケティの「21世紀の資本」
★★★☆★(*^_^*)/★☆★★★★★★☆★(*^_^*)/★☆★★★ 「殿岡駿星つれづれ日記」 2015/04/13 ★★★☆★(*^_^*)/★☆★★★★★★☆★(*^_^*)/★☆★★★ ◆トマ・ピケティの「21世紀の資本」読了
今年最初に購入した本、トマ・ピケティの「21世紀の資本」をやっと読み終わりました。B5判上製700ページの分厚い本、おまけに活字が小さくて、最後まで読めるかな、と心配しながら読み始めましたが、地域の再開発組合の役員を辞任して、少し暇ができたためか、なんとか読了しました。途中で投げだして、簡単に理解できる解説本を買おうかと思いましたが、そんな本を読んで分かった気になるのは嫌でした。なんとしても、自分の頭で理解したかったのです。
読み終わったときの感想ですが、ひと言でいうと、わたしのような文筆業のものには、経済学の本を理解することはかなり難しいということです。だからといって、まったく無関係の世界ではありません。トマ・ピケティは、ヴィクトル・ユーゴーの『レ・ミゼラブル(邦題:あゝ無情)』を例にして、ナポレオン時代のフランスの経済状態を説明しています。優れた文芸作品は、その時代の経済を無視して作られてはいないのです。実に多くの文芸作品を取り上げていました。
◆写真は「21世紀の資本」につけた専用カバー
そして、「21世紀の資本」は、世界の膨大な量の経済状況の数字を分析して、「r>g」(世界の蓄積された富>産出された所得や賃金)という結論を導いています。その法則は、どのように計算しても、正しいことを証明しています。マルクスの資本論の場合は、具体的なデータをもとに理論を展開していますが、そのデータ量が少なすぎることを指摘しています。おそらく、現代のようにコンピューターが発展していない時代では、無理だったのでしょう。マルクスが間違っている、というのではないのですが、結論を導くためのデータが少ないのです。そういう意味では、初めて具体的なデータをもとに、世界の経済を分析したものだといえます。
「21世紀の資本」は、資本主義が正しいとか間違っているとは言っていません。また、共産主義・社会主義が正しいとも、間違っているとも言いません。なにが正しくて、なにが間違っているという論争をする前に、現実にある格差をいかにして縮めるか、手を打たなければ、世界中で貧富の差は広がるばかりだというのです。しかし、資産家は、格差を縮めるための税金、たとえば資産税などは嫌うでしょう。ただ、自分さえよければいい、という状態をそのままにしておけば、やがてもっと悲惨な事態になることは間違いありません。
「21世紀の資本」は最初から最後まで、数字だらけの本です。ただ、文学の世界では、数字では解決できない部分の意味が大きいです。同じ額の給料をもらったら、同じような幸福が待っているかというと、使い道で全く違ってしまいます。広大な土地と財産を相続した資産家が、幸せな人生を送れるとは限りません。
この世で、なにが最も価値のあるものか、どうしたら、それを手に入れることができるのか、それは永遠のテーマです。トマ・ピケティの「21世紀の資本」を読み終わって、わたしは、一つのヒントをもらったような気がしました。これから、それをもとにして、新たなる道を歩いてみようと思いました。つくづく、読んでよかった本でありました。
○ 目覚めたら「21世紀の資本」枕に丑三つ時(駿星)
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