|
●写真は橋本夢道の獄中句を語る駿星
★★★☆★(*^_^*)/★☆★★★★★★☆★(*^_^*)/★☆★★★ 「殿岡駿星つれづれ日記」 2016/08/29 ★★★☆★(*^_^*)/★☆★★★★★★☆★(*^_^*)/★☆★★★ ❤反骨の自由律俳人橋本夢道を語る・第1弾
「平和プラザ2116 平和をねがう中央区民の戦争展」❤ 2016/08/27〜28、東京・中央区月島の社会教育会館で「平和プラザ2016 平和を願う中央区民の戦争展」が開催され、勝どき書房の「夢道サロン」も参加、妻浩佳が手伝ってくれました。今回は橋本夢道の獄中句に焦点を当てる展示しました。そして、わたしは27日の午後4時から30分間「橋本夢道の獄中句」について話をさせてもらいました。その報告第1弾です。
橋本夢道は1941年2月5日、反戦俳句を作っていたために、月島署の特高に治安維持法違反容疑で逮捕されました。夢道が作っていた反戦俳句というのは、たとえば「煙突の林立しずかに煙をあげて戦争の起りそうな朝です」(1929年・昭和4年)とか、「渡満部隊をぶち込んでぐっとのめり出した動輪」(1936年7月)などがあります。
昭和俳句弾圧事件は、その前年1940年、京都大学の学生や教授、労働者が中心となる俳句誌「京大俳句」の幹部が逮捕されてスタートし、1943年ごろまでに、全国の反戦俳人、約40人が検挙されました。この中で、獄中で俳句を作ることができたのは、橋本夢道だけだったのです。
なぜ、橋本夢道が獄中句を作ることができたのか。それは「紙石板」です。拘置所では、ノートを売店で買えるのですが、誰が何冊買ったかを売店が記録します。それで、出所のときに、そのノートが検閲されるのです。これは、戦前だけでなく、現在も同じです。俳人たちは、反戦俳句を作ったために拘置所にいるのですから、ノートに俳句を書くことはできなかったのです。
●1941年12月8日、真珠湾攻撃を獄中に知ってこの句を作った。
ところが夢道の場合は、静子が文房具屋で「紙石板」を買って、蒲団を差し入れするときに、蒲団の綿の中に、「紙石板」を隠し入れたのです。「紙石板」は、貧しい地域の子供たちが使用したものです。蝋石やチョークで書いた場合は消すことができて、鉄筆で書くと消えません。夢道は、独房の中で、密かに鉄筆で俳句を書いたのです。そして、出所のときに、獄吏に気付かれないようして持ち出したのです。
1946年12月8日、日本軍は真珠湾を攻撃し、太平洋戦争が始まりました。この日に、夢道は「大戦起るこの日のために獄をたまわる」という句を作り、「紙石板」に書きました。夢道俳句のファンの中には、この句が一番好きだという人が多いです。夢道は暖房のない厳冬に作った「うごけば寒い」が一番気に入っていて、墓石に刻みました。
もし、夢道が逮捕されなければ、また静子が「紙石板」を差し入れなかったら、これらの句は生まれませんでした。2年余の拘置所の独房生活は、夢道にとって厳しい時間でした。しかし、その苦難を静子の智恵と、夢道の勇気が、それに打ち勝ったといえます。それにしても、夢道ら反戦俳句作家たちが、俳句を作っていただけで、なぜ治安維持法違反なのでしょうか。
現在、「共謀法」の提案が取りざたされています。「テロ組織にかかわり、テロを謀議したら犯罪となる」という法律は、まさか言論弾圧には関係ないように思えるのです。しかし、かつて戦前には治安維持法違反容疑で、俳句を作っただけで、逮捕された時代があったのです。治安維持法だって、できたころはそれが、俳句を作っただけで逮捕されるなんて、だれも考えませんでした。やがて「共謀法」が拡大解釈されて、再びこのような言論弾圧が行われないとは断定出来ません。
わたしは、いまなぜ橋本夢道の獄中句を語るのかというと、反戦俳句を作った40人もの俳人が次々逮捕された、あの時代がいまとよく似ているからです。昭和8年に作家の小林多喜二が築地署で特高に拷問されて殺されたときには、俳人たちはまさか自分たちも同じように逮捕されるとは思わなかったでしょう。多喜二の小説と俳句は違う、俳句で革命はできない、まさか特高が俳人を逮捕するなんてないだろう、と思っていました。
それが、ついに俳人たちも弾圧の対象となったのです。
◎ きな臭い、平和プラザに夢道サロン(駿星)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ❤次回の第17回「夢道サロン」は9月10日(第2土曜日)午後2時から5時までです。勝どき書房の「橋本夢道資料室」で開催します。参加者には自由なテーマで話してもらいます。「橋本夢道・俳句」「狭山事件・えん罪」「憲法・政治」「古代史・邪馬台国」など。その内容はブログ「夢道サロン」「駿星つれづれ日記」「狭山事件の会」などで紹介します。もちろん、聞くだけでもけっこうです。参加費無料、飲み物は用意します。お菓子などのお気遣いはなさらないように。できたら最近作った俳句を持って来てください。終了後に近くのフードコートで自己負担による打ち上げを予定しています。初めて参加希望の方は事前にメール・電話をください。 syunsei777@yahoo.co.jp 090-8024-5610 …………………………………………………………………………… ★「夢道サロン」は仮題「橋本夢道の獄中句」の出版を企画しています。 支援のカンパを募集。みなさまのご協力をお願いします。 郵便振替で NO 00120-9-538001 ・宛先 資)勝どき書房 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★〜★〜★〜★〜★ 勝どき書房の本紹介★〜★〜★〜★〜★ ◆本にしたい原稿がありましたら、どうぞご相談ください。 …………………………………………………………………………… 「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」 殿岡駿星著・46判上製・360頁。 忠臣蔵の最後に 脱盟した小平太の言い分とは? 毛利小平太「討ち入りせず」に真の武士道を見た。 ◇全国書店で発売中 定価 2000円(税別) 特別割引直売 1500円(送料込み) 郵便振替 00120-9- 538001 資)勝どき書房 …………………………………………………………………………… 『橋本夢道物語 妻よおまえはなぜこんなに可愛いんだろうね』 殿岡駿星著・46判上製・424頁、口絵8頁、定価1900円・税別 激動の昭和を反骨の精神で生き抜いた自由律俳人橋本夢道の生涯 ◇全国の書店で発売・「月島・相田書店」に常備(0335312311) 特別割引直売 1000円(送料込み) 郵便振替 00120-9- 538001 資)勝どき書房 ……………………………………………………………………………… 『狭山事件 50年目の心理分析』殿岡駿星著・四六判並製440頁 「コラムゆりかもめ」に連載した「狭山事件・取材ノート」を土台に 事件のデータ、家族の証言などを心理的に分析し事件の真実を追求。 400字詰め換算1200枚のノンフィクション。定価3200円・税別 ◇初版・全国で発売中・築地・弘尚堂書店に常備。(0335410333) ……………………………………………………………………………… 『狭山事件の真犯人』殿岡 駿星著 ・46判上製・304ページ 狭山の女子高生殺人事件、真犯人に迫るノンフィクション推理小説。 ◇在庫が少なく一般書店では築地の弘尚堂書店に常備。(0335410333) 勝どき書房でも直売しています。定価1800円・税別 ………………………………………………………………………………… 『三億円事件の真犯人』殿岡 駿星著 ・46判上製・332ページ 40年後、真犯人がすべてを語り、3分間の英雄の実像に迫る。 ◇第2版・全国の書店で発売中 定価1700円・税別 特別割引直売 1000円(送料込み) 郵便振替 00120-9- 538001 資)勝どき書房 ………………………………………………………………………………… 『茶杓 消えた伊達家老』小野寺 苓著・46判上製・324ページ 伊達藩城代家老の冨塚重標は父が作った一本の茶杓を懐に流配の地へ。 ◇全国書店で発売中 定価1900円・税別 …………………………………………………………………………… 『新聞記者はなぜ殺されたのか』殿岡 駿星著・46判並製・328頁 朝日・阪神支局事件の謎に挑戦し、舞台を埼玉に移して真相に迫る。 ◇全国書店で発売中 定価2300円・税別 ……………………………………………………………………………… ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★☆無料メルマガ「コラムゆりかもめ」 http://www.mag2.com/ ★☆ブログ「殿岡駿星つれづれ日記」 http://blogs.yahoo.co.jp/syunsei777 ★☆ブログ「夢道サロン」 http://blogs.yahoo.co.jp/tukisimamudou ★☆ブログ「勝どき・狭山事件の会」http://blogs.yahoo.co.jp/sayama506351 ★☆ブログ「勝どき書房」 http://blogs.yahoo.co.jp/koureipaso ★☆ 著者への連絡は syunsei777@yahoo.co.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
全体表示
[ リスト ]



