「コラムゆりかもめ」(勝どき書房)

次回、第35回「夢道サロン」は2019年9月14日午後2時から「橋本夢道資料室」で開催します。

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●写真は「死刑制度廃止の宣言をした」7日の日弁連大会
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■  ★〜★〜★ コラム・ゆりかもめ ★〜★〜★ 
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■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■殿岡駿星□■
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■□  第581号 2016年10月08日  寒露(08日)■□
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◇月2回、24節季ごろに配信。受信登録の方法は末尾に掲載。
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■□■雪・月・花■□■ 10月08日(寒露)
◆日弁連が「死刑制度の廃止」を宣言◆

2016/10/08の朝日新聞朝刊に日弁連が7日、「2020年までに死刑制度の廃止」の宣言を採択した記事が出ていましたので、その全文を転載させてもらい、その後でわたしの小説「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」にかかわる「死刑制度」についての考えを述べさせてもらいます。

 ◆8日付け、朝日新聞第3社会面から転載
 
 日本弁護士連合会は7日、全国の弁護士が福井市に集まって開催した人権擁護大会で、「2020年までに死刑制度の廃止を目指し、終身刑の導入を検討する」とする宣言を採択した。日弁連が「廃止」を掲げるのは初めて。
 宣言は「被害者遺族の厳しい感情は自然で、被害者支援は社会全体の責務」としたうえで、刑罰は犯罪への報いにとどまらず再犯防止につながるものでなければならないと指摘。さらに事件に至る背景にも目を向け、罪を犯した人の社会復帰と人間性の回復を後押しする制度の導入が社会の安全につながるとした。
 宣言採択の背景には1980年代に四つの死刑事件で再審無罪が確定し、2014年3月には袴田事件の再審開始決定が出るなど、相次ぐ冤罪(えんざい)事件がある。このため宣言は死刑と決別すべきだとしながら、終身刑導入の検討を求めている。目標期限は、制度廃止を勧告した国連の会議が日本で開かれる4年後にした。
 この日は採択に先立ち、24人が賛成・反対の討論を行い、激論を交わした。
 袴田事件弁護団長の西嶋勝彦弁護士(東京)は「冤罪が疑われる死刑事件が多くある。誤判がある以上は廃止すべきだ」と訴えた。一方、被害者支援に取り組む高橋正人弁護士(第二東京)は「被害者遺族が犯人を殺してもいいのか。死刑の廃止はむしろ秩序を乱す」と批判した。
 黒原智宏弁護士(宮崎県)は、自身が担った死刑事件で遺族が加害者と面会を続け、「反省を見極めたい」と最高裁に判決見直しを求めた事例を紹介。被害感情も一様でないと指摘した。
 日弁連の会員は約3万8千人。方針の決定は理事会に委ねられることが多いが、この日は特に重要なテーマのため来場者786人で採決した。その結果、賛成は7割弱の546人、反対96人、棄権144人だった。
 閉会後、日弁連の木村保夫副会長は記者会見し、「犯罪被害者支援に取り組む弁護士から多くの意見を頂いた。しっかり被害者の声に耳を傾け、国民の理解を得る活動を強化し、政府にも法改正を提言していきたい」と話した。(阿部峻介記者の記事)
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●「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」の表紙

現在、日本では「死刑制度」について世論調査をしますと、8割が死刑存続に賛成です。圧倒的に死刑は廃止すべきでない、という考えの人が多いのです。そういう中での、日弁連の「死刑制度廃止」の宣言は、あえて世論に対抗する勇気ある決定だと思います。

わたしも、最近の「夢道サロン」で、「死刑制度」は廃止すべきという持論を語り続けています。「サロン」のメンバーの中にも死刑は存続すべきという意見の人もいます。では、なぜ「死刑制度」がいけないのか、その第1は日弁連の主張にもありますように、えん罪事件が多いことです。最近では、袴田事件の死刑囚袴田巌さんの再審開始が認められ、袴田さんは釈放されました。もし、死刑を執行していたら、たいへんな間違いを起こすところでした。
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●「夢道サロン」で「死刑制度」について話す殿岡駿星

わたしの小説、「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」で、主人公毛利小平太が討ち入りの4日前に脱盟しました。最大の理由はいかなる事情があっても、「人を殺すのは間違い」と気が付いたからです。日本人の間では、忠臣蔵の四七士は、殿様の無念を晴らした英雄です。武士道の鏡とされています。

しかし、毛利小平太は千住宿の町医師池田玄鶴先生に相談し、「正義の人殺しはあり得ない」と知るのです。たとえ、愛する人が殺されても、敵討ちは許されない。たとえ、どんな極悪人であろうとも、国家が人を殺す理由にはならないのです。民主国家は「死刑制度を廃止したところから始まる」のです。どんな平和にみえる国だとしても、そこに「死刑制度」があるなら、その国は平和な国とはいえません。

処刑された多くの極悪人とされる人々の屍の上に君臨する、全体国家なのです。今後、われわれ日本人がどこの国と仲良くしたらいいか判断する場合、その国に「死刑制度」があるか、ないかで決めれば間違いないでしょう。そのためには、まず日本が「死刑制度」を廃止しなければなりません。

「死刑制度がなくなったら、凶悪事件が多発してしまう」と心配する人もいるでしょう。しかし、それは違います。統計的にみても、「死刑制度」がない国と、ある国では、凶悪事件の数にほとんど変化はありません。現在で死刑制度を廃止・停止している国は、140か国です。20年前より約40か国増えています。先進国で「死刑制度」があるのは、米国と日本だけで、韓国はすでに事実上執行停止しています。

国家が人を殺さないと決心することは、戦争をしないことにもつながります。いかなる理由があろうとも、他国の人を殺さないと決心する、不戦の誓いへのスタートなのです。憲法9条と「死刑制度」は矛盾しているのです。

◎ 民泊を許さぬビルそっと鈴虫恋ねぐら(駿星)
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★次回の第20回「夢道サロン」は11月12日(第2土曜日)午後2時から5時まで、勝どき書房の「橋本夢道資料室」で開催します。参加者には自由なテーマで話してもらいます。「橋本夢道・俳句」「狭山事件・えん罪」「憲法・政治」「古代史・邪馬台国」など。その内容はブログ「夢道サロン」「駿星つれづれ日記」「狭山事件の会」などで紹介します。参加費無料、飲み物は用意します。できたら最近作った俳句を持って来てください。終了後に近くで自己負担による打ち上げを予定しています。初めて参加希望の方は事前にメール・電話をください。
         
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 「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」
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