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●写真は、勝どき書房のベランダではミニトマトがたくさん。「若獅子会」の藤沢周平劇場「よろずや平四郎活人剣」のチラシ。
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第646号 2019/07/07 小暑・七夕号(7日)
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◆江戸の下町へタイムスリップ
よろずや平四郎活人剣
「若獅子会」藤沢周平劇場◆
2019/07/04、深川江戸資料館小劇場で、「若獅子会」公演の「藤沢周平劇場よろずや平四郎活人剣」を妻と二人で観劇した。
旗本の息子に生まれても、家を継げるのは長男だけ。四男でしかも妾腹の子である神名平四郎(笠原章)は、家を飛び出して下町の長屋住まい。剣術「雲弘流」の達人で、兄から十両の金を借りて、道場を開こうとしたが、友人にだまされて一文無しに。はじめた商売はもめ事の仲裁を生業にする「よろずもめ事仲裁屋」だ。
井戸端会議をする長屋の女たちの開けっぴろげの談笑の中で、生真面目な浪人平四郎が浮き上がっている。そこに現れる、平四郎の元許嫁の早苗(こだま愛)は大店の妻だけに、品格があり、長屋の女たちとは月とすっぽんだ。身分によって、衣装から、言葉使い、身のこなしがまるっきり違う演技に、江戸下町へタイムスリップしてしまった。
新國劇が1987年(昭62)に解散し、「若獅子会」にその伝統が引き継がれた。テレビや歌舞伎などで見る時代劇は、役者たちや舞台が全体にきれいすぎて、身分の違いや貧富の差が感じられなくなっている。筋書きの面白さだけを追究し、その時代が感じられない。その点、「若獅子会」の芝居は、筋書きの面白さに加えて、時代をしっかり掴んでいるところが魅力だ。
藤沢作品は、新國劇では演じられていないが、笠原は「藤沢の描く江戸庶民の健気に生きる人間賛歌」に感動し、「若獅子会」の十八番となっている。深川江戸資料館小劇場で笠原が上演する藤沢周平劇場は5作目。「よろずや平四郎」は2013年以来2回目で、今回は笠原が脚本・演出をすべて手がけ、独自にリメイクしている。
DVの夫から逃げてきた早苗と平四郎は結ばれて剣術道場主となる。舞台は長屋の井戸端で始まり、最後は長屋から神田の道場へ引っ越す井戸端で終わる。長屋の女大家(南條瑞江)ら女たちに祝福されて、やっとよろずやの看板を下ろした。
江戸時代は看板一つで商売ができた。現在のように、役所に登録する必要がない。医師も免許の必要がなく、看板さえ出せば、その日から医者になれた。剣術道場も、特に届けの必要がなかった。明治時代よりも、江戸時代の方が自由だったのかもしれない。
旗本に生まれても、次男、三男は養子に出るか、寺に入るか、一生独身で屋敷の片隅で部屋住みで終わるしかなかった。そんな侍たちの中には、家を飛び出して浪人となり、自由気ままにというか、いわゆる乞食侍となってしまった時代だ。士農工商という身分制度の中で、侍は腰に二本差してはいるが、満足に食べられない状況だった。
ただ、はっきりしているのは、江戸幕府はこれら浪人たちから、刀を奪わなかった。どんなによれよれの衣装を着ていても、長屋に住んで食うや食わずであっても、武士の魂である刀だけは取り上げなかった。そこに時代劇の面白さがある。現代は、警官と自衛官だけが武器を持ち、國民には小刀さえ持たせないという状況で、本当の民主主義の國なのか、疑問に感じる。
口先では、現代の人は日本を自由と民主主義の國というが、本当は現代は江戸時代以下ではないのか。「よろずや平四郎」を観劇して、本当の自由とは何か、本当の民主主義とは何か、を考えてしまった。笠原の演じる平四郎は、奥が深い物語だと思った。
「若獅子会」は、ことし11月〜12月、東京・両国シアターXと、横浜杉田劇場、名古屋守山文化小劇場、堺・東文化会館で、滝口康彦原作「異聞浪人記」より、笠原章・脚本・演出の「切腹の譜 侍(さむらい)」を公演します。入場料・東京5500円、横浜・名古屋4500円・堺4000円前売(全席指定)で予約受付中です。
問い合わせ・申し込み=℡・Fax 03−6875−2408
〒156−0052 東京都世田谷区経堂5−5−8−16「若獅子会」
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