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清原和博容疑者(48)が覚せい剤取締法違反(所持)容疑で警視庁に逮捕された事件で各界に波紋が広がる中、母校の大阪・PL学園高校野球部が廃部のピンチに陥っている。甲子園大会で春は20回出場で3度、夏も17度で4度の全国制覇を果たした名門は、暴力事件などの影響で新入部員の受け入れを停止中。現在残る2年生部員11人は今夏の大会終了後に“引退”、活動を停止せざるをえない窮地にあるが、同校OBは「事件がダメ押しになる」と頭を抱えている。
「ただでさえ廃部への流れには、抗しがたいものがあった。清原の一件はダメ押しでしょう」。有力OBの1人は険しい表情で、そう語る。
同校は清原容疑者、桑田真澄氏、今季からドジャースに移籍した前広島・前田健太投手ら多くのプロ選手を輩出。だが2001年に部内でのいじめが判明。その際に原因とされた、“主人と奴隷”のような『付け人制』を見直し、クリーンイメージを強調した。
しかし以降も不祥事は続き、13年には2年生部員による1年生への暴行が発覚。6カ月の対外試合停止処分を受け、当時の監督が辞任した。
最近は正井一真前校長、草野裕樹校長と2代続けて野球経験のない校長が野球部監督を務めている。また昨年度は新入部員の受け入れを停止。今年度も受け入れは絶望的な状況だという。
同校の野球部に対する方針も厳しくなっている。前出OBによると、現在のPL教団トップの『3代教祖』の体調が悪く、その夫人が実権を握っている。「この人が野球部嫌い。教団の広告塔の役割を果たし受験生増などに貢献してきたが、不祥事の続出が廃部へ舵を切らせた。そこに清原。30年前に卒業したOBとはいえ覚醒剤はイメージが悪すぎる。取り返しがつかない」と頭を抱える。
そんな流れの中、OBたちの汗と涙がしみこんだ、教団施設内の野球部専用グラウンドも3月末で閉鎖予定。「その後は学校の手狭なグラウンドで活動を続けるが、野球部は体をなさなくなる」(同)という状況だ。
そんな母校に対し、清原容疑者はどう思っているのか。
13年10月、後輩たちのピンチを受け、当時評論家を務めていた日刊スポーツ紙上で「桑田はすぐ母校へ飛んでいき名門復活の手助けをするべきだ」「東大の野球部を指導している場合ではない」と主張した。
そこまでいうなら、清原容疑者が監督就任に名乗りを上げればよかったはずだが、胸や足に入れていた入れ墨がネックになった。
昨夏にフジテレビ系番組「ダウンタウンなう」に出演した際、タレントの坂上忍から「高校野球の監督に墨が入っていてもいいと思うか」とただされ、「はい」「それが理由でダメになるなら僕はいいですよ」と開き直っていた。
さらに「高校球児が入れ墨を入れたいといったらどうするか」と聞かれると、「本人に選択させます。おれは入れることによってこういう仕打ちを受けたけど、それでも入れたいやつは入れてもいい」と断言した。
だが、こんな論理では暴力イメージを一掃したい母校が野球部の廃部方針を変えるわけがない。さらに自身が逮捕されたことが、後輩たちの苦境に拍車をかける可能性が高いことを、しっかりと認識するべきだろう。
清原容疑者がいてもいなくても、この歴史が幕を閉じていたと思う。
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