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*帰仏して数日後、学校のフォンタナローザ師のレッスンがあり翌週シャルリエ師のレッスンと続いた。

*日本滞在中も片時たりとも忘れず両師に受けたレッスンのことを心がけて演奏していたが、改善されたこともあれば、また同じことを言われてしまう事柄もある。自然な歌い回し、不自然な体の動きの回避、音楽の変化、実際にそれらが実現できているか。遅い曲のテンポ、例えば3拍子のGrave、これを6拍子ではなく3拍子で心から(!)取れているか、フーガやシャコンヌのテンポ、フレーズ、動機の扱い方、フレーズに隠れているアウフタクトを忘れていないか、やっているつもりでひいていないか、、、。

*シャルリエ師は「自分の動きを監視するのではなく、全てのことをわかって動かすこと、自分の体を信用して」という。

*今日11月末日に再び学校のフォンタナローザ師のレッスンがあり、やはり自分ではわかってひいているつもりだが中々できず、「頭ではわかっているし、師と同じ考えですがそれができない」と申し上げる。
師は「事柄をシンプルに、簡単にバラしてひいてみると解決するだろう。
フーガを小合唱、あるいは小管弦楽と考えて声部を分けて演奏してみたまえ。」、、、。

*いつも詩的に語る師は励ましてくれた。「パリの1日も東京の1日も何も変わらない。日々音楽の核心を探す、人生と同じだね」といつもの人懐っこい笑顔でおっしゃられた。

*12月2日にパリでフォンタナローザ師の公開マスタークラスに出演することになった。

*少々バテ気味だが年末までまだ1ヶ月、走らなくてはならない。

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*9月末から11月中旬の約1ヶ月半、仕事のために日本に滞在した。
実に今年5回目の帰国だった。シアターオーケストラトーキョーでの仕事を中心に忙しく活動した。K-Ballet「シンデレラ」ツアー、青島広志氏指揮のオーケストラルバレエコンサートなど、またTV「林先生の驚く初耳学」に氏と共に我々オケも出演した。いつもながら同僚たちの温かい理解のもと仕事をさせていただいた。感謝。

*滞在中、仕事で京都に行き、束の間の旅行となり、名所名跡を訪ねた。
9月にフランスで見た、光と影の彩の色彩と奥行き、確か日本にもあったはずと確信していた。偶然にも膏薬辻子の横にあるホテルに投宿していたので散歩してふらりと重要文化財に指定されている「杉本家住宅」を見学した。
京の旧町家の面影をそのまま留めるその内観はまさに求めていたものだった。和室の床の間には太陽光がほんのりと差し、影から掛け軸が浮かび上がる。2次元ではない3次元、つまり奥行きである。静謐の中に印象を立体的に浮かび上がらせているのである。

*日本滞在中、小管弦楽でフランスの現代作曲家、デュティユーの作品を演奏する機会があった。一律ではない複雑なパッセージが現代の響きの中で織りなして音宇宙を作り上げる。シャルリエ師が交友があり、師もこの作曲家の作品をレパートリーにしていることもあり、プレッシャーを感じながら演奏した。演奏会は他の演目も少々ヘビーだったので大変だったが貴重な時を過ごした。フランスに滞在して以前とは違う目線で現代作品に触れられたことは自分にとって収穫だった。

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