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論文のための考察2

■あえて言おう、1000万人という規模云々は置いておいて移民政策は必要です。保守にも受け入れの声があってもいいはずなのに、ほとんど聞こえない。そこで移民政策の必要性を説くとともに「保守とは何ぞや」を考えてみました。
■帝国を潜り抜けた国は、いわゆる国民国家の歴史の初発に戻ることはできません。それはイギリスやフランスが多種民族を受け入れざるを得なかったことからわかります。一方日本ではそうした問題に直面しないですんできました。そして敗戦直後、日本に残留していた200万人ほどの旧植民地出身の帝国臣民を外に放逐したうえで、田舎から都市に人を移動させて国内での労働力の強化を図りました。これはヨーロッパとは違っていました。こうした経緯があるから、グローバル化の問題を考えるとき日本の対応は遅れざるをえないわけです。どっかの右派論客が言ってたような「開国か、鎖国か」などという外国人労働者をめぐる議論が延々と続いているのは先進国では日本くらいです。
■今後日本社会の中に、労働力としての外国人を導入しなければいけないことは今更確認することもないでしょう。労働力人口がリタイアする人口を支え切れないことが目に見えているのですから。とはいえ、第三国人発言が出てくるような状況のなかでそれを実現するのはかなり難色を示しています。
■ともあれ、今の経済規模を維持するためには外国人労働者の必要性は高い。つまりインテリ労働者から単純労働者まで外国から導入しない限り、一定の経済水準を保つことはできないのです。選択肢は2つ。外国人労働者を導入して経済規模を維持・拡大するか、若しくは経済規模が縮小してもかまわないから移民政策を導入しない、その2つだと思います。
■そこで一番上の「保守とは何ぞや」という問題に戻るのですが、今自称保守の方々は在日を排除する考えを持っており、当然外国人労働者の導入には反対しています。
■こういう輩に限って今の日本を、昔の、戦前の日本に戻そうと叫んでいます。しかし戦前・戦中の日本は、ユダヤ人狩りを進めていたドイツと同盟関係にあったわけですが、そのドイツとは反してユダヤを含む人種の差別をせず、排外主義をとっていなかったはず。一体彼らの思う「昔の日本」とはどんなものなんだろう。ユートピア?
■自称保守の方々は移民政策に触れると、「弱い国だから外国人が入ってくるんだ。外国人が入ってくるともっと弱い国になる」と言う。つまりこれは、不気味なもの(外国人)を外部化することで社会のリスクを心理的にヘッジしよう、という人々の思いによるものです。外国人が入ってくると当然アノミーが進みます。そのアノミーに陥った連中は脆弱なナショナリストとして噴き上がるでしょう。
■自称保守や新風〜とかいう政党や新しい歴史教科書をつくる会などは何せ脆弱な方々ですから、崇高なる精神共同体が一体化するのかわかりませんけど(笑)、良き秩序の先見したイメージが存在していて、伝統秩序を乱すものはけしからん、と叫ぶわけです。
しかしもう機能しなくなった伝統秩序に縋るものが保守でしょうか?保守主義とは元々寛容さを旨とするものです。そういった意味で今の日本に真正保守なんぞいないと思うのである。

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「介護」の現場などを見ていると、フィリピンの女性がけっこういるのに、それでも足りないという。だから、今度はインドネシアから介護士を入れるという。経済成長だけでなく、いろいろな分野で日本は“国際化”せざるを得ないでしょう。日本からも海外にどんどん人が流出する時代です。
鎖国的な政策など出来るわけがない。着実に国際化を進めていくべきです。良識的な人はほとんど、そう考えているでしょう。

2008/8/7(木) 午前 9:39 [ yajimatakehiro2007 ]

はじめまして。

少し難しい言葉も入っているけど、読んでて参考になりました。

ふと思ったんですが、アメリカの黒人問題とダブるモノを感じるのは気のせいでしょうか???

勉強不足で面目ない。

これからも学問&ブログ活動頑張って下さい。
応援します★

2008/8/7(木) 午前 10:48 【世界史トレカ】月臣くにひとL

>矢嶋さんへ

なるほど、医療の面でも論じることができますね。
日本から海外にエリートが流出している中、その流出を防ぐ術も考えなければいけませんね。サブカルチャーも含めて。

2008/8/7(木) 午後 4:32 シンフォー

>月臣さんへ

訪問・コメントありがとうございます^^
たしかに黒人問題も関係していますね。白人は自分たちより下等だと認識する黒人を外部化し、自分たちの正統性を認識する。自称保守の方々と在日の問題とダブっていますね。

応援ありがとうございます^^

2008/8/7(木) 午後 4:36 シンフォー

>ともあれ、今の経済規模を維持するためには外国人労働者の必要性は高い。

それほど高くありません。
そもそも、日本人の労働力が余っており、今後もあまり続けるでしょう。
職種などによって偏っているだけで、それは国内の政策などによって調整可能です。
移民など全く必要なく、移民受入れは、デメリットばかりで、メリットなんてありません。

2008/8/9(土) 午後 0:26 coffee

主に次の理由から移民受け入れに断固反対します。

1.凶悪犯罪が増加し、治安が悪化する。

2.凶悪犯罪とまではいかなくとも、道徳や文化や民度の違いからトラブルが頻発する。(関西における支那人露天商の乱立など)

3.国民の求心力が低下する。求心力低下を食い止めるために支那やアメリカのように敵を作り上げて戦争を頻発させることにつながり易い。

4.不況になって労働力が過剰になれば、フランスやドイツのように移民との軋轢が生じる。

5.そもそも、人口と国力の相関関係はそれ程大きくない。

2008/8/9(土) 午後 0:26 coffee

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>coffeeさんへ

「高齢化社会」をご存じですか?

coffeeさんが移民受け入れに反対する理由の1・2・3は私が言う「脆弱なナショナリスト」です。5は非現実的ですね。

2008/8/9(土) 午後 3:23 シンフォー

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はじめましてシンフォーさん。
シンフォーさんは「外国人を導入しなければいけない」と仰っておられますが、何故そう決まっているのでしょうか?憲法や法律に明記されているのでしょうか?
私は労働力維持のために移民が何人必要だ、などと述べている人間は、非常に冷酷な人間だと思います。なぜなら、移民を人間として認識する感覚が麻痺していること。そして、移民によって齎される、罪も無い日本人のさらなる悲劇に無関心だからです。
まず労働力とは人間であり、決して農産物などではありません。足りなくなったからといって、簡単に補充すれば良いものではありません。

2008/8/9(土) 午後 6:23 カラカラ

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私は日本に入ってくる移民の行く末を考えると、暗澹たる思いに駆られます。我が国には、既に多くの外国人が存在します。戦後日本に流入した朝鮮人とその子孫。そして、近年増えつつある支那人やブラジル人などです。移民は労働力を提供してくれるだけではありません。多くの場合、彼らの子孫も受け入れることになります。
我が国は、在日外国人や彼らの子孫の福祉のために、人口比で日本人以上のカネを彼らに注ぎ込んでいます。欧州の多くの先進国ではずっと以前から経験していることです。
そして、日本人に比べ以上に高い犯罪率。現状でも外国人犯罪が多発しているのに、これ以上移民を入れては治安対策が追いつきません。
外国人への治安対策と福祉対策で浪費される費用は、かれらの労働力による経済効果など帳消しにしてしまいます。
欧州各国では移民政策を後悔している人が激増しています。
目先10年の経済政策よりも、20年先の悲劇を考えてください。

2008/8/9(土) 午後 6:24 カラカラ

>カラカラ帝さんへ

初めまして^^訪問・コメントありがとうございます。古代ローマがお好きなようですね。私も大学で古代史を学んだのでそこそこの知識はあるつもりです。

>「外国人を導入しなければいけない」と仰っておられますが、何故そう決まっているのでしょうか?憲法や法律に明記されているのでしょうか?
→別に決まっているわけではありません。そうすべきと言っているんです。
>私は労働力維持のために移民が何人必要だ、などと述べている人間は、非常に冷酷な人間だと思います。
→移民賛成派(リベラル)に対して「冷酷」というレッテルを張るのは結構ですが、逆にリベラルからみると経済遅延してもよいという移民断固拒絶的な民族主義こそ冷酷だと思うでしょう。労働力を人間と見ないなんぞ論外。逆に「労働力を人間と見ない」という発想が思い浮かぶことが私からしてみたら恐ろしい。
>足りなくなったからといって、簡単に補充すれば良いものではありません。
→足りなくなっても補充しない?日本人口は高齢化社会の中で確実に減少していきます。それに比例して経済の弱体化は進みます。それをどう補填するんですか?

2008/8/9(土) 午後 9:00 シンフォー

経済水準を低下させても良いというのは国益無視の思考です。何せ今日本が国際社会でこれほど重視されているのかと言えば経済水準の高さ故のことですからね。
それに矢嶋さんが仰いましたが、福祉・医療の現場で外国人必要性は高まっていきます。医者が足りない病院、低給−激務の福祉施設ではどう補填すればよいのか?前述の通り高齢化社会が進みお年寄りは増え、若者は減る。その状況をどう打開するのだろうか。
外国人が日本人に比べ高い犯罪率をほこっているというデータを持ってないのでそれについては何とも言えませんが、このような「移民政策をとれば犯罪が多くなる」という考えは社会の脆弱さ故の発想なので、国民側がどのように社会・国家を操縦するかを考えることが一番の処方箋かもしれませんね。
最後に私は、10年先、20年先という短期的な思考で物事を言いません。それは今までの記事を読んだ方ならピーンとくると思いますが。何事も中長期的に考えるべきでしょう。目先10年の経済目標なんて目標でも何でもありません。

2008/8/9(土) 午後 9:00 シンフォー

これは非常に難しい問題ですね。
1000万人という人数については、正直抵抗を感じます。また、ドイツなどでは、トルコ人に対する排斥運動など起きていますね。
ただ、ムゲに出来ない点は、いわゆる「上げ潮派」というか、中川(女好き)は経済拡張路線から逆算した結論である、ということです。
その点は、現福田内閣の殆どの閣僚よりマシかもしれません。
また、現在介護員は安い給料で、重労働を強いられていますが、これは小泉政権の時に、医療、介護の支出を削った結果です。
私は、医療、介護費は削るべきではない、と思います。
お金をかけたくないので、安い労働力の外国人を導入する、というのは、本末転倒に思いますね。
しかし、何から手を付けるべきか、という順序が難しいです。経済優先となれば、こういう考えもあり、とは思います。
傑作

2008/8/12(火) 午前 0:07 tarismanaspect

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移民の問題については、基本的にシンフォーさんの考えに賛同します。やはり少子高齢化の急速に進み、単に人口が減少しているだけではなく、その構造自体も大きく変わりつつある今の日本にあっては、外国からの労働者の受け入れもやむを得ないことですね。
その意味では、ドイツ・フランスを見て短絡的に排他的な政策に奔るよりも、それらの先例から課題を見つけて適切な移民政策を実行していく方が、はるかに現実的かつ建設的な意見だと思います。

2008/8/12(火) 午前 6:42 [ moresleep ]

>tariamanさんへ

そうですね。いきなり1000万人を移民させるのはさすがに抵抗がありますね。
医療や福祉には今後も需要は高まっていくので支出の増加はやむを得ないです。仰る通り、医療、介護費は削るべきではないと思います。
ただ医療・福祉にいくら投資しても人員の欠如は解消できるわけではありません。だからそれを補填するためにも外部からの人員を受け入れるべきでしょうね。

2008/8/12(火) 午後 3:16 シンフォー

>眠男さんへ

建設的なご意見ありがとうございます。
移民拒否派にも移民受け入れ派にも必ず欠点はあります。その欠点を解消するためにはどうすればよいかを考えなければいけませんね。ただ反対するのは思考停止ですよね^^

2008/8/12(火) 午後 3:21 シンフォー


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