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ただ中国や北を非難しナショナリズムを高めようとするこのネット言論界の空気に疑念を抱く今日この頃、僕は違うやり方で、社会という土台を媒体として「愛国とは何ぞや」を語ってきたつもりです。そのツールとしてアキバ事件と酒鬼薔薇事件を採用したというわけです。僕は国であれブログであれ何であれ、それらが装う権威・権力が全く無意味なものであったり、形骸化したものだったりしたら容赦なく「お前は着る衣なき国王だ」と言うつもりです。
さて、アキバ事件に対する国の対策として総務省がネット予告の厳罰化をするそうです。まるで末期患者に延命措置をするような話ではありませんか。
それにネットでの犯行予告が多発しているこの現状、まるで酒鬼薔薇事件後の社会現象にそっくりではありませんか。ネットの世界では加藤容疑者がダーティーヒーローのように扱われています。この対策を考えることが国のやるべきことでしょう。
酒鬼薔薇事件を振り返りましょう。この事件に対する世論を調べると、酒鬼薔薇聖斗がやったことに共感できるかというと、「行動には共感(許すことが)できないが、気持ちはわかる」という回答が1/3以上ないし半分という結果が出たらしい。このシンクロ現象はどうやら偏差値が高い人ほどシンクロ率が高くなり、女子の方が男子より1.5倍ぐらいシンクロ率が高くなる。興味深いと思いませんか?
実は女の子の方が男の子よりも言葉の能力が優れていて、自分と世界の関係について言語化し、かつそれを絶えず反芻する傾向があります。それと同時に偏差値の高い子であれば、上の酒鬼薔薇の言葉のボキャブラリーが自分の中に存在するからピーンとくるようで、ものすごい共感の心情になって噴出するのでしょう。だから酒鬼薔薇聖斗の犯行声明文に記されている「義務教育が作り出した透明な存在であるボク」に同調する。そして、「今までも、そしてこれからも透明な存在であり続けるボクを、せめてあなた達の空想の中でだけでも実在の人間として認めて頂きたい」という言葉にピーンとくる。
酒鬼薔薇事件、同じくアキバ事件を単に個人的な問題として扱うヤツらこそ平和大好き鳩ポッポー(笑)国賊です。やがて事件は風化される。しかし一部のやつらは、「昔 酒鬼薔薇聖斗・加藤 ってのがいてこんなことをやったんだ」ってことを忘れない。それは一度繋がった神経回路みたいなもんで、また電流が流れだす。この事件で彼らからストレスが多少とれたとしても、今はネット予告とかで済んでいるからいいが、今後確実にある種の模倣行動が出てくる。実行に移すやつがでてくる。テレビを観ると、アキバ事件に対して「これはネットが世界を支配したから悪い」とか「彼の人格に問題があるんじゃないか」とか「脳に損傷をもっていて…」とか、全く本質を見えていない愚かな連中がいるではないか。中には「こういう事件は何年かのスパンで起きますからね〜」という能天気なバカがいるくらいだ。
だから僕はこの事件を忘れない。こういう信号を世間に送っていかなければいけないと思ったから。
この事件を乗り越えるには、この国をかえなければいけない。この国の教育体制をかえなければいけない。愛国教育云々よりももっと大切なこと。それはアキバ事件みたいな社会的無規範な事件が起こらないように、僕たち皆が考える必要があるだろう。
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