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以前、中学武道必修化に向けての「授業指導案」を試みた。
昨日(2月6日)のNHKクローズアップ現代で「中学校で武道が必修化 多発する柔道事故」と題する番組があった。
私は「柔道教室」に居て見なかったが、ネットで調べて見た。
要は、「武道」による授業目標であるが、日本の伝統文化を「武道」を通して身につけさせるということであるから、柔道に関しては、その歴史(概略)と作法にあると思われる。
作法については「戦いで勝つ」と言うことは論外である。したがって柔道の作法については前回の記事(授業案)を加筆し採録する。
(1時間=一コマ=50分授業として30コマ分のメニュー)
1時間目
(1)柔道の歴史(35分):ビデオ有り
(2)柔道着の扱い方:畳み方、着方、帯の締め方・・・・5分
(3)礼法の訓練:立礼、座礼の作法・・・・・10分
2時間目
(2)〜(3):反復(10分)
(4)柔軟体操:前屈、側屈、各種関節回し(15分)
(5)筋力の訓練:腕立て、腹筋、背筋、スクワット、ジャンプ(10分)
(6)回転運動:前転、後転、開脚前転、開脚後転、倒立前転、後転倒立(15分)
3時間目
(3)〜(6):反復(30分)
(7)受身の訓練:後ろ受身、横受身、前受身、前方回転受身(20分)
4時間目
(3)〜(7):反復(40分)
(8)寝技の訓練:えび、逆えび、横えび、脇絞め、足回し、足交差(10分)
5時間目
(3)〜(8):反復(45分)
(9)運足の訓練:摺り足、継ぎ足(15分)
6時間目
(3)〜(9):反復(45分)
(10)足捌の訓練:前回り捌き、後ろ回り捌き(5分)
7時間目
(3)〜(10):反復(45分)
(11)崩しの訓練:八方崩し(5分)
8時間目
(3)〜(11):反復(40分)
(12)投技の訓練(手技):打ち込み(崩し→作り):浮き落し(10分)
9時間目
(3)〜(12):反復(40分)
(13)投技の訓練(手技)打ち込み(崩し→作り):一本背負い投げ(10分)
10時間目
(3)〜(13):反復(40分)
(14)投技の訓練(手技):打ち込み(崩し→作り):体落とし(10分)
11時間目
(3)〜(14):反復(40分)
(15)投技の訓練(腰技):打ち込み(崩し→作り):浮き腰(10分)
12時間目
(3)〜(15):反復(40分)
(16)投技の訓練(腰技):打ち込み(崩し→作り):大腰(10分)
13時間目
(3)〜(16):反復(40分)
(17)投技の訓練(腰技):打ち込み(崩し→作り):釣り込み腰(10分)
14時間目
(3)〜(17):反復(40分)
(18)投技の訓練(足技):移動打ち込み(崩し→作り):送り足払い(10分)
15時間目
(3)〜(18):反復(40分)
(19)投技の訓練(足技):移動打ち込み(崩し→作り):支え釣り込み足(10分)
16時間目
(3)〜(19):反復(40分)
(20)投技の訓練(足技):移動打ち込み(崩し→作り):大外刈り、小内刈り、小外刈りなど(10分)
17時間目〜21時間目
(3)〜(20):反復(40分)
*固め技の訓練:(21)袈裟固め、(22)肩固め、(23)縦四方固め、(24)横四方固め、(25)上四方固めなど(各10分)
22時間目
(3)〜(25):反復(40分)
(26)投げ込み:マット使用で受身のできる生徒による模範演技
23時間目
(3)〜(25):反復(40分)
(27):寝技の乱取り(2分×5本)
24時間目
(3)〜(25):反復(40分)
(28)寝技の乱取り(2分×5本)
25時間目
(3)〜(25):反復(40分)
(29):立ち技の乱取り:約束稽古で受身のできる生徒が受ける。また教師が受ける。
26時間目〜30時間目
以後同様の反復練習
*投技の種類
A.手技=浮き落し、一本背負い投げ、体落とし(追加)
肩車=削除
B.腰技=浮き腰、払い腰、釣り込み腰、大腰(追加)
C.足技=送り足払い、支え釣り込み足、大外刈り(追加)、大内刈り(追加)、小内刈り(追加)、小外刈り(追加)
内股=削除、その他:捨て身技=削除
*固め技の種類
A.袈裟固め:本袈裟、崩れ袈裟、後ろ袈裟
B.肩固め
C.縦四方固め
D.横四方固め
E.上四方固め
その他:絞め技=削除、関節技=削除
乱取りは、「寝技」中心でやること。「立ち技」は習熟度に応じてやること。1年生の未習熟生徒は立ち技の乱取りはさせない。
教員(指導者)が未習熟生徒の相手となって受け中心で乱取りをする。
以上の授業指導案」は私が小学生の子ども達に1年以上掛けてやっているメニューである。
(私の柔道教室では一コマは約2時間、週3回、年間約150時間超である。)
その他いろいろとあるが、基本は礼法と作法にあるということをきちんと認識して指導して欲しいものである。
「勝負」にこだわった指導は「厳禁」である。またふざけて「強さを見せびらかす」ような指導も「厳禁」である。
体育教師は柔道講習会を積極的に受けて欲しい。
また各級の柔道連盟は体育教師に対して指導者講習会を実施して欲しい。
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素晴らしい指導計画ですね(*´∀`*)
しかも実践が裏打ちされておりますから、
非のつけどころがないと思います♪
2012/2/7(火) 午後 4:26 [ 笹谷(卍道場) ]
他の読者にも先生の記事を読んでいただきたいので、
記事をリンクさせていただきました(・∀・)
2012/2/7(火) 午後 5:16 [ 笹谷(卍道場) ]
こんにちは。
その番組は見ていません
でも危ない危険なスポーツ…というイメージばかりが先にでてしまっていますよね
とんこ先生のような方が指導をしてくだされば事故なんかおきずに安全で素晴らしいスポーツだとわかってもらえるのに…
2012/2/7(火) 午後 5:55
笹谷様>ありがとうございます。
笹谷さんの記事を読ませていただき、私ももう一度書きたくなりました。
さらに細かく授業案を作成してみました。
これはこれまでの自分自身の指導メニューを確認する意味も有りますし、3月から新たに始める「おもしろ柔道教室ー体験入門」のメニューでもあります。
実際はもっと時間を掛けてやっていることなので、この時間通りですと、表面的に撫でる感じになるかもしれません。そのところは体育の先生が臨機応変に対応していただければいいのですが。
2012/2/7(火) 午後 6:07
マルコメMAMA様>ありがとうございます。
以前からやたらと柔道の危険性が話題となっているので気にしていました。
「怪我をしない」「怪我をさせない」と言うことが柔道の本筋だと思っています。
ですから、体作りと基本運動に力を入れています。
これまで、「柔道教室」では大怪我をさせずにやってきました。
また乱取り中にちょっとしたケガをして休んでも、その子はすぐにまた教室に戻って元気よく練習に励んでいます。
このところ子どもの中で元気が良すぎて、学校や家でケガをする子が出て心配していますが、それでも元気に教室に通ってきます。
2012/2/7(火) 午後 6:17