あおの笠寺日記

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午後6時の食事の時間になったため、晴耕雨読に行く。
意外や意外、我々以外に泊まっている人はいないかと思っていたが、
他に宿が取れなかった人達5組くらいが既に例の土間で待っている。
しかし何か様子が変だ。みんな楽しそうに会話をするわけでもなく、
神妙な面持ちで固唾をのんで見守っている感じだ。
その理由はすぐにわかった。

食堂と思われる方向から、一枚の障子越しに怒号が聞こえてくる。
どうやら料理長が女中達をどやしつけながら準備作業を急いでいるらしい。
料理長の怒鳴り声と食器のぶつかる音がその後も15分くらい続いただろうか。
ようやく戦闘が収まり、障子が開いて、
文句言うことさえも許されず待っていた泊まり客達を
さっきまで怒鳴られ続けたことはおくびにも出さず、
やさしそうな女中さんが招き入れる。
みんなおそるおそる上がり、障子で銘々に仕切られたテーブルの上の札に、自分たちの部屋の名前を探す。
食堂は先の喧噪がうそのように静寂を取り戻しているが、
純和風の部屋に似つかわしくないジャズの音がBGMとしてかすかに流れている。

さて、我々もこのままでは終わらないだろうと、
次に起きることに期待と不安をいだきながら自分たちの席を探す。
最も厨房に近い我々の席に見たものは、4m以上もある1枚板の木製の長テーブルに、
互い違いに並べられた料理であった。
このままセッティングどおりに座ると、2人での食事なのに2メートル以上の間隔を空けて、
互い違いに座ることになる。
他の客はそのまま宿側の配置に従って、お一人様状態で座っている。
こんな配置では会話も弾まないので、どのテーブルも黙々と食べ続ける中、
ただただ不似合いなジャズだけが流れているのであった。

蔵毘の戦術をおもしろがっている我々は、
配置を変えて何とか会話ができる1メートル程度まで間隔を詰めた。
料理は、楽天トラベルにあったコメントのとおり、食べきれないくらい並んでいる。
この宿の不思議さを肴に食を進めていると、突然流れていたジャズのボリュームが2倍にはね上がった。
これは我々の会話を妨げ、天塩にかけた料理を味わうことに専念しろということなのだろうか。

突然、ネコが一人で笑い始めた。
何がおかしいのかと尋ねると、ネコの後方に位置しているカップルが交わした唯一の会話が原因だと言う。
女「ここ不思議な宿だわね」
男「予約したオレが一番驚いてるよ」
この場に居合わせている宿泊客みんなが涙を流して共感できる名言が、ここに生まれたのだった。

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