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・user t

基本的にはカラカラさんのおっしゃるとおりだと思います。
僕も本作を見ていて、この作品に内包された、社会階級(のようなもの)を無化しようとする強い衝動を感じました。もちろんこれはちっとも異常なことではなく、一部の優れた芸術家が共通して持つモチーフだと思いますし、ギドク監督の出自を考えれば尚更です。
あとこれはちょっと自信がないのですが、僕には、ソナがはじめからハンギのような獣性の強い男を求めているように見えました。彼女が盗むエゴン・シーレの「抱擁」という絵も、何か社会的なものを超えた、ある種本能的な関係のようなものを求める、彼女の内面を象徴しているような気がしたんですよね。上手に説明できないので、文章にするのは避けましたが・・・。
最後に、僕はこの作品を評価していないわけではありません。さすがに水準よりは上の評価を付けています。ただ個人的には、一定以上「好き」になれなかったというだけのことなんです。


・「カラカラ」さん

user tさん
こちらこそ、丁寧なお返事いただいて嬉しいです。
ありがとうございます。

>ただ個人的には、一定以上「好き」になれなかったというだけのことなんです。

このことをわかっていたつもりだったのですが
誤解の多い監督だからこそ
ギドク監督の作品を好きになってもらいたいなぁという
気持にどうしてもなってしまって
(好き嫌いは100%個人的な問題にもかかわらず!)
上の記事を書きました。

>彼女が盗むエゴン・シーレの「抱擁」という絵も、何か社会的なものを超えた、ある種本能的な関係のようなものを求める彼女の内面を反映しているような気がしました。

これは気が付きませんでした。
ソナが「はじめから本能的な関係のようなものを求めていた」
ことの表れって面白いですね、
あーそうなのかもしれないとなんとなく
思いました。

user tさんの返信を読んで、
誤解していて一定以上「好き」になれない
わけじゃないよと、きちんとおっしゃっていただけたみたいで
「そっかぁ、好みの問題だ」と納得がいきました。


・user t

度々すみません。
まず絵の話についてちょっと追加しておきたいんですが、あの絵は「裸で抱き合う男女」の絵でしたよね。そこらへんに、社会的なものを取っ払った関係が象徴されているような気がしたんです。監督があの絵を選んだのは、そういうことなのではないかと・・・。
あと、僕は別にギドク監督が嫌いというわけじゃないんです。むしろ優れた映画監督だと思いました。ただあくまでも、自分の好きな諸監督などと比べるとそれほど好きではない、という相対的な好みの問題ですね(そこがちょっと説明不足でした)。優れた映画監督同士を比較したときにこそ、その人の嗜好が出ると思うんです。キム・ギドクがもし凡庸な監督だったら、一言「ダメでした」と書いて終わらせていたでしょう。もちろんそうではなかったので、つい中途半端なことを色々書いてしまったというわけです(笑)。


・「カラカラ」さん

user tさん
絵について、なるほどです!
「ソナ」がはじめから求めていたかは
正直私にはわからないのですが
「社会的なものを取っ払った関係が象徴されている」
はとても納得です。


>ただあくまでも、自分の好きな諸監督などと比べるとそれほど好きではない、という相対的な好みの問題ですね

ここに関して誤解していました。そうなのですね。
>優れた映画監督同士を比較したときにこそ、
その人の嗜好が出ると思うんです。
これも「あーそうだな、確かに。」と思いました。

伝えるって難しいですね。
一つの書いた言葉にしても
その言葉の上にも下にも右にも左にも
言いたいことはたくさんあるのだと思います。
ですが、私たちが見る「書いてあること」は
その隙間隙間にある狭間の言葉
だけなんだぁと思いました。

そこで、「めんどくさいな何回も書くの」って思って
そのままにしないでくれたことに
私、嬉しいなーって思いました。


・user t

どうもしつこくてすみません(^^;
読み返してみて気付いた点があったので。

>「ソナ」がはじめから求めていたかは
正直私にはわからないのですが

この点なんですけど、僕は要するに、ソナが「裸で抱き合う男女の絵」を盗んだことそのものを、彼女の深層心理のようなもののあらわれとして受け取ったということなんです。それが言いたかったんですよ!現実にそういうことがあるかどうかはともかくとして、少なくともギドク監督自身はそういうことを表現したかったのではないかと。


・「カラカラ」さん

しつこくないですよ。ありがとうございます。

>ソナが「裸で抱き合う男女の絵」を盗んだことそのものを、
彼女の深層心理のようなもののあらわれとして受け取ったということなんです。

これはちゃんと通じていました。
私はソナの深層心理のあらわれかはわからないな
と思いました。

ですが、ソナが自らした「万引き」
というのは私もとてもひっかかっていて
user tさんのおっしゃる通りかもとも思っています


・user t

>私はソナの深層心理のあらわれかはわからないな
と思いました。

う〜ん、ダメですか。僕がそう受け取った理由が2つあるので、ご説明しましょう。
理由のひとつとしては、ソナが(元)彼氏にホテルに誘われて堅くつっぱねる場面があるんですが、にもかかわらずそのすぐあとに、例の「裸で抱き合う男女の絵」の万引きシーンがくるからです。このギャップ、対比こそが、むしろ彼女の深層心理を表している、本音では社会的なものを取っ払ったような関係を望んでいることを表していると思ったのです。淀川さんではないですが、映画文法的に(?)そう読み取れました。さらに、「万引き」行為そのものにも反社会性がありますよね。少なくとも彼女には似つかわしくない行為です。

もうひとつの理由は、ギドク監督の、ソナの彼氏に対するあまりにも軽い扱いです。普通の映画でヒロインがああなったら、彼氏は大抵捜しますよね(笑)。監督は明らかに彼ではなくソナに、そしてハンギに強く感情移入しています。これは単純に彼の好みだなと思いました(^^;


・「カラカラ」さん

>ソナが(元)彼氏にホテルに誘われて堅くつっぱねる場面があるんですが、にもかかわらずそのすぐあとに、例の「裸で抱き合う男女の絵」の万引きシーンがくるからです。

うーん、なるほど!そうかもしれないと思いました。

「そうにちがいない、納得しました!」と
はっきり言えないのは
この話をuser t さんとしてから
もう一度見直していないせいかもしれません。
もう一度確かめてみます。


・user t

2つ目の理由、ちょっと分かりにくかったですね。僕が言いたかったのは、ギドク監督は(元)彼氏よりもハンギに強いシンパシーを感じているということなんですよ。この監督は、彼氏のような男は(本音では)あんまり好きじゃないような気がしたんです。平たく言えば、少なくとも柔和で優しいだけの男はあまり好きじゃない。彼氏の描写の薄さを見てもそれは分かるはずです。そしてヒロインというものは、たいてい作者がより好む、より移入する男の方に魅かれていくものですよね(笑)。例えそれがヤクザであったとしても・・・。特に本作の場合、ギドクはソナの方にもちゃんと移入して描いているので、彼女が最終的に彼好みの男を選ぶのは当たり前なのです。

> 監督は明らかに彼ではなくソナに、そしてハンギに強く感情移入しています。これは単純に彼の好みだなと思いました(^^;

この文章はそういう意味なのです。説明が足りなすぎました。


・「カラカラ」さん

今日は借りませんでした。明日借りて、(でもその日は一日バイトなので)明後日見ます。

二つ目の理由のご説明ありがとうございます。

二つ目の理由は「わからなかったです、どういう意味でしょう?」
くらい飲み込まないでちゃんと聞けばよかったと思いました。
お気遣いありがとうございます。

二つ目の理由の内容はよくわかりました。
確かに私もギドク監督は(元)彼氏よりも
ハンギに強いシンパシーを感じている思います。
ただ、そこが「ソナの深層心理のあらわれ」
へのつながりはちょっとわからないです。


・user t

要するにギドクは、ソナを突き放してよそよそしく描いたりせずに、明らかに彼女にも移入しているんですよね。男の作者が女性に寄り添い、彼女に気持ちを入れて描いていくとどうなるか・・・当然作者好みの男性像(もちろん作者本人に似ているとは限りませんが)に魅かれていくことになります。これはどんな作品でも大体そうです。作者がソナに移入している以上、彼女が(作者がシンパシーを感じる男である)ハンギに引き寄せられてしまうのは当たり前なのです。

ただ「深層心理」に関しては、やはり映画をもう一度見て、映画の文脈を読んでいただくしかないかなと。彼氏の誘いを堅く断った、潔癖なはずの彼女が、その直後に「万引き」という異常な行為をする。しかもあんな絵を・・・。う〜ん、これでも分かりませんかね(^^;


追加です。
本当のことを言うと、僕はこの映画を見始めてすぐに、ソナが彼氏に対して物足りなさを感じていることを見抜きました。ソナは最初から不満なんです(言い方を変えれば、最初から社会的なものを超えたような関係を望んでいる)。
だからといって、売春婦になってヤクザとくっつく必要はもちろんないのですが(笑)。ギドクは極端なシチュエーションを用いることによって、主題をより際立たせたかったのかもしれませんね。


・「カラカラ」さん

もう一度見てみてソナの深層心理の件
user tさんのおっしゃていることにとても
納得できました。
そして、やはりもう一度見ることが必要だったようだと思いました。

なぜなら、私が「なんとなく」と言って歯切れが悪かった理由が

感覚としてわかっているけれど
それを論理的に言葉で説明してくださいと
user tさんに言いすぎていたためなのでした。

.
user t
user t
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