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アンソニー・マン監督、ヘンリー・フォンダ、アンソニー・パーキンス主演の西部劇。ブログ開始以来、初の英語版DVDによる鑑賞です。 <物語>西部のある町。保安官事務所に、ひげだらけの男モーグ・ヒックマン(ヘンリー・フォンダ)が馬の背に賞金首の死体を乗せてやってきた。若い保安官ベン・オーエンス(アンソニー・パーキンス)によれば、賞金は死体の身元が確かめられるまでは支払われない。モーグは町に留まることにしたが・・・ 感想・・・これは傑作でしたね。正直、日本でDVD未発売なのが不思議なほど格調の高い作品でした。正統派西部劇を代表する名作のひとつだと思います。 アンソニー・マン監督の集大成とも呼べる映画ではないでしょうか。彼としては『ウィンチェスター銃’73』(1950)以来のモノクロ西部劇で、その点からも強いこだわりが感じられます。 アカデミー賞にもノミネートされたダドリー・ニコルズ(『肉弾鬼中隊』、『駅馬車』)の脚本、ロイヤル・グリッグス(『シェーン』)による撮影、巨匠エルマー・バーンスタインの音楽、そしてアンソニー・マン自身による的確な演出・・・全ての要素がハイレベルです。 キャストも1級でした。主役のヘンリー・フォンダは、妻子を亡くして以来、賞金稼ぎに身を落としている元保安官。これはまさに、彼の代表作の一つと言ってもよい名キャラクターだと思います。 もう一人の主役、フォンダに弟子入りする新米保安官に扮したアンソニー・パーキンスも好演していました。フォンダが彼に、保安官としての、そしてリーダーとしての数々の心得を教え込んでいくところは、本作の大きな見所の一つでしょう。 マッキンタイアを殺す混血のならず者役にリー・ヴァン・クリーフ。マカロニ以前の彼で、映画の最後まで(一応)生きている役を見たのはこれが初めてです(笑)。 フォンダが世話になる(そして最後、共に町を去っていく)母子を演じた、ベッツィー・パルマーとマイケル・レイ(未見ですが、『黒い牡牛』の少年役で有名)も良かったです。パルマーの死んだ夫は実はネイティブ・アメリカン、従って息子のレイは混血児なので、彼らは差別されてきた過去を持っています。悪役のネヴィル・ブランドが極端な人種差別主義者であることも含めて、本作には人種問題が扱われている映画という一面もあるんですね。 終盤は、群集を煽動してならず者たちをリンチにかけようとするブランドと、公正な裁判を主張するパーキンスの決闘となります。全体として、新米保安官が一人前になるまでの成長を描くと同時に、「無法の西部」から「法と秩序の西部」へと向かう歴史の流れをも感じさせる西部劇です。 個人的には、好きな西部劇ベスト5には入る作品になりました。 |

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見たことないのですが、この記事を読んでてみたくなりました。
西部劇大好きです。
2009/6/2(火) 午後 11:30
タイトルすら聞いたことありませんでしたが観てみたいですね。DVD未発売なら当然レンタル店にも置いてませんか・・・残念ですね。
2009/6/3(水) 午前 6:40
遂に満点が出ましたね!モノクロというのがいいですね。機会があればぜひ見てみます。
2009/6/3(水) 午前 8:34 [ Jack ]
ジョニーさん
この映画は本当に傑作だと思います。もし機会がありましたら、一度ご覧になってみてください。
2009/6/3(水) 午後 11:06 [ user t ]
ヒッチさん
本作がDVD未発売というのはちょっと意外でした。それほど良く出来た映画です。
2009/6/3(水) 午後 11:07 [ user t ]
Jackさん
これはかなりオススメですね。
フォンダとパーキンスのコンビがとても良かったです。
2009/6/3(水) 午後 11:09 [ user t ]
今晩は、この作品は大のお気に入りの1作ですね。
御贔屓のフォンダにパーキンス、そして人間の成長や差別を描いたストーリ等、随分以前に見ましたが懐かしくなってきましたね!
2009/6/7(日) 午後 8:45 [ maskball2002 ]
maskballさん
maskballさんもこの映画、お気に入りでしたか!
これは本当に素晴らしかったですよね。ストーリー、演出、役者の演技、どれをとっても最高レベルの西部劇だと思います。
2009/6/9(火) 午後 0:20 [ user t ]