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ゲーリー・クーパー主演、フレッド・ジンネマン監督の西部劇。18の時に見て以来ですから、15、6年ぶりの鑑賞です。 ストーリー、キャラクターなどは説明不要だと思います。ホワイトハウス最多上映映画としても知られる名作中の名作です。 しかし前回の記事にも書いたとおり、あまり深くは感心できませんでした。初鑑賞時には傑作だと思った記憶があるのですが・・・。 もちろん、「大名作」という先入観が強すぎたせいもあるでしょう(そもそも当の僕自身、「西部劇ベスト10」なるリストに何の疑問もなく本作をランクインさせていました)。 決して見所がないわけではありません。 個性的な脚本を書いたのはカール・フォアマン(『チャンピオン』)。いわゆる「ハリウッド・テン」の一員ではないものの、やはり赤狩りの標的になった脚本家です。この映画の暗さには、当時の彼の心境、そして時代の不安感が反映しているとされています。 主題歌『ハイ・ヌーン』はあまりにも有名ですし、「助けを求めつつも得られない保安官」という設定も出色です。アカデミー主演男優賞に輝いたゲーリー・クーパーの好演も一見の価値はあるでしょう。 確かに数々の美点を持った映画だとは思います。しかし演出といい、ストーリーといい、何ともキレがないんですよね。とにかく、全くといってよいほど画面に奥行きが感じられない。「深み」がない。登場人物にも魅力がない。物語の進行時間と実際の上映時間を一致させたのは有名ですが、それが特に映画的な効果をあげているわけでもない・・・。 正直、アンソニー・マンやデルマー・デイヴィスの西部劇と同時代に製作されたとはとても思えませんでした。マンやデイヴィスの西部劇は繰り返しの鑑賞に堪えられるが、本作は堪えられない、残念ながらそれが僕の結論です。 オマケ |

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私も今度再見しようと思っている映画です。クリントン元大統領が一番好きな映画ということで本作を挙げていました。私の場合は初見時はそんなに強い印象がないのです・・・どうなるか楽しみです。
2009/6/6(土) 午前 9:58 [ Jack ]
多分観た事はありますけどゲーリー・クーパーしか覚えてませんねぇ。
名作と認識してましたが内容はそうだったんですか。
今度確認してみます♪
2009/6/6(土) 午後 1:42
そうですよね!この映画はリー・ヴァン・クリーフが出演してましたね!名前のテロップのとこにもしっかりとリー・ヴァン・クリーフの文字が。若かったですよね。
2009/6/6(土) 午後 2:42
多分中学生の頃に初めて見た作品。先日30数年ぶりに再見しました。
当時はクーパーのファンでしたので、彼が出ていると言うだけで、満足でしたし、主題歌もお気に入りでした。
悪漢との対決も、短い準備時間の中で結果はどうなるのかハラハラして見守った気がします。
でも、特に感動したとか面白かったと言う記憶はありません。
今回再見して思ったのは、この作品はクーパー対悪漢の物語であると同時に、クーパー対住民の映画でもあるのだと言う事。2時間弱の時間の中で如何に住民を説得して協力を得るか、そちらの方が大きなテーマなのではないかと思いました。ですから、余計に時間の経過が気になりました。「対決までの時間である」と同時に「説得するために残された時間」でもあったのです。
ですから、user tさんが書かれているように、ストーリーに切れがなく、深みもなく、登場人物にも魅力がない描き方になったのではないでしょうか。
結局頼れるものは自分と妻だけ、という寂しい現実。
映画は「時間」と「住民とたたかうクーパー」をより丁寧に描こうとしたのだと思います。
その点では、面白さに欠けていたかも知れません。
2009/6/6(土) 午後 2:58
Jackさん
>私の場合は初見時はそんなに強い印象がないのです
それもムリはないですね。僕の場合、初鑑賞時にまだ高校生だったのと、(本作をテーマにした)学校の作文を書くために繰り返し見たのとで、印象だけは強く残っていたのだと思います。
ジンネマン監督は西部劇のプロではありません。彼はウィーン出身のオーストリア人なので、このジャンルに対する思い入れも特になかったのではないでしょうか。他にめぼしい西部劇を撮っているわけでもないようですし・・・。
ストーリー、演出、キャラクター・・・およそ知名度以外の全ての点において、マンやデイヴィスの西部劇の足元にも及ばないといった印象でした(クーパーは悪くなかったです)。これは「ストーリーが好みに合わない」といった次元の問題ではなく(もちろんそれもあるでしょうが)、もっと根本的な演出力の問題だと思います。どれでもいいので、アンソニー・マンの西部劇を2回見て、それから本作を2回見てください。マンの演出力の凄さは、2回続けて見ると非常によく分かるのです。
2009/6/6(土) 午後 3:15 [ user t ]
marrさん
正直、ジンネマンがこれほど凡庸な監督とは思っていませんでした。ちょっと驚きです。テーマ曲やクーパーの演技など、魅力的な要素もあるにはあるのですが・・・。
2009/6/6(土) 午後 3:44 [ user t ]
EAGLEさん
マカロニ以前の彼は、意外にも名作出演率が高いんですよね。それにしても、まさかいきなりファーストショットから登場するとは思っていませんでした(笑)。
2009/6/6(土) 午後 11:26 [ user t ]
alfmomさん
>今回再見して思ったのは、この作品はクーパー対悪漢の物語であると同時に、クーパー対住民の映画でもあるのだと言う事。2時間弱の時間の中で如何に住民を説得して協力を得るか、そちらの方が大きなテーマなのではないかと思いました。
それはさすがに高校時代の僕でも気付きましたよ(笑)。作文にもそういったことを書き綴った記憶があります。僕が言いたかったのはそういうことではないんです(あまり僕好みのストーリーでなかったことは確かですが)。
要するに、演出がとても薄っぺらいんですよね。これは初鑑賞時には全く気付きませんでした。何というか・・・あまり上手く表現できないのがもどかしいのですが、1952年の映画にしては演出等が古すぎるような気がしたのです。
2009/6/7(日) 午前 0:44 [ user t ]
私の場合、自分の(勝手な)期待との相関関係でお気に入り度が決まるので、この作品に限らず西部劇全般にめっぽう弱い分だけ「なるほどー」と素直に受け入れられた気もします。
少々間延びして見えるところがあった気もしますが、それが時代のせいなのか、自分が西部劇音痴なせいなのか、それとも作品によるものなのかよく分らず、、、^^;
こちらからもTBさせて下さい。
2009/6/7(日) 午後 10:49
時を置いて見返してみて感想が変わるのはよくあることですね。その時々の感性で楽しめばそれでいいと思います。私は最初にこれを観たのは随分前になりますがグレース・ケリーがお目当てでした。
2009/6/8(月) 午前 5:47
こんばんは。自分のブログにも書きましたが、西部劇オンチなのでなんとも言えません。この映画に関しても、何度か見ていますがあまり感心した覚えがありません。ある種の端正さが退屈な印象をあたえるのでしょうか。
でもわたしのようなトシになると、なんでも楽しめてしまうので、この映画の端正さがよろしいとも言えますね。
若い頃と好みが変わるのも、ごく自然なことですね。たぶん20年くらい後にこの作品をご覧になったら、また違う感想を持たれると思いますよ。
それが名画たる由縁かもしれません。
2009/6/8(月) 午後 11:10
Mさん
とても冷静なご意見ありがとうございます。
僕も決してこの映画が駄作だと思っているわけではありません。ただ個人的な意見として、ストーリーや演出が(知名度に見合うほどには)優れていない、ということが言いたかっただけなのです。
2009/6/9(火) 午後 0:45 [ user t ]
ヒッチさん
う〜ん・・・。
『真昼の決闘』に関しては、「時を置いて見返してみて感想が変わる」ということはまずないと思います。なぜなら、僕はこの映画が、他の諸傑作に比べて「質的」に劣っていると判断しているからです(少なくとも個人的には)。こればっかりは「その時々の感性」によって変化するものではありません。
要するに、高校時代の僕は「他の西部劇」をほとんど知らなかったので、そもそもストーリー、演出等を比較しようがなかっただけなのです。
2009/6/9(火) 午後 0:46 [ user t ]
ふうちゃんさん
「端正」ですか・・・。正直、前後に見た『胸に輝く星』と『勇者のみ』の方が遥かに「端正」な映画だと思います。少し前に記事にした、『折れた矢』、『決断の3時10分』、『去り行く男』、『カウボーイ』・・・・・・なども、全てこの映画より高品質でした。これは何もストーリーだけの問題ではなく、そもそも画面の質、演出の質からして全く違うんです。どうして誰も気づかないのか・・・・・・本当に不思議です(^^;
2009/6/9(火) 午後 6:45 [ user t ]
中学生の時、リバイバルで見ました。印象深い映画です。
2009/6/14(日) 午後 3:07
かわしりさん
中学生とは早いですね。再見してのご感想もお聞きしてみたいです。
2009/6/14(日) 午後 11:47 [ user t ]
グレース・ケリーが好きなので、これも手元にありますが・・・何年前に見たきりでしょうか?(笑)
やはり、感動するところも好きなところも時代によって違うでしょうね、恐々ながらも久しぶりに見てみようかな。
2009/6/18(木) 午後 11:39
mrtさん
ソフトをお持ちでしたか。
僕も決して嫌いな映画ではないですよ。ただ、他の傑作西部劇と比較すると・・・やはりどうしても見劣りしてしまいますね。
2009/6/19(金) 午後 11:50 [ user t ]
user tさん、どうもはじめまして。こんばんわ。
私も「真昼の決闘」悪い作品とは思いませんが、はラストがちょっと残念だなと思っています。
4人も敵が来ると解っていてリボルバー1丁という心構えはやはり引っかかっていました。
作品的には「リオ・ブラボー」とか「拳銃王」「ラスト・シューティスト」の方が良い作品かなと思いました。
2014/1/28(火) 午後 6:41 [ すかあふえいす ]