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エドワード・ドミトリク監督、リチャード・ウィドマーク、ヘンリー・フォンダ、アンソニー・クイン主演の西部劇です。先月DVD化されたので、7、8年ぶりに再見してみました。 <物語>牧場主マッキューン一味がわが者顔に横行する町、ワーロックの住人たちは、たまりかねて自衛のために保安官クライ(ヘンリー・フォンダ)を呼ぶことにした。まもなくクレイは賭博師モーガン(アンソニー・クイン)とともに現れ、拳銃にものを言わせながら徹底的に町を粛清していく。しかし、かつてはマッキューンの部下だったものの、今では町に尽くすようになったジョニー(リチャード・ウィドマーク)に人々の信頼が集まるようになり、彼とクレイとの対決は避けられないものとなる・・・ 赤狩りでイギリスに逃れていたエドワード・ドミトリク監督が、転向後ハリウッドに復帰して作った最初の作品として知られています。主演はウィドマーク、フォンダ、クインの重量級スター3人、撮影は名手ジョー・マクドナルド(『荒野の決闘』、『情無用の街』、『拾った女』など)と強力な布陣で、上映時間2時間を越す大作ウエスタンです。 感想は・・・やはり傑作でした。初見ではフォンダの印象が圧倒的だったのですが、今見るとウィドマークやクインにもちゃんと見せ場があって、かなり見応えのある作品となっています。 町から町へと流れてゆく「雇われ保安官」クレイのキャラクターは、『胸に輝く星』の元保安官モーグなどと並ぶ、フォンダの代表作の一つではないでしょうか。彼が町に雇われるときに口にする、「悪党を退治し秩序を回復する。皆最初は胸をなでおろすが、次第に私の力に恐怖を感じ始める。私の存在そのものにね。そして平和な町に不要となった私は去る」という言葉は印象的です。 そして、悪党の子分から町の保安官に転じるウィドマーク。やや中途半端に見える彼のポジションこそが、後の法と秩序の時代を象徴しているのでしょう。 フォンダとクインのコンビ、これは明らかにワイアット・アープとドク・ホリデイのパロディーですね。クインに撃ち殺されたならず者の墓に「1881年」(「OK牧場の決闘」の年)とあるのも、おそらくそのことを示しているのだと思われます。 50年代ウエスタンの最後を飾る、必見の名作です。
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この作品もお気に入りです。
フォンダの影になりながら、彼を守るクインがいいですね。
この二人の関係は見ようによると同性愛の関係にも思えます…って淀川長治が言いそうですね。(この作品についてはどのように言っていたか知りませんが、この人、いつもそんな事言っていたような…)
「ワーロック」「ウエスタン」「ファイヤークリークの決闘」「大脱獄」などフォンダは悪役も似合っています。
あの青い目が冷血漢の目に見えるんですね。
そういえば「ワーロック」の撮影はウィドマークの場合はやや上から撮って小さく見せ、フォンダの場合は下から見上げるように撮って、大きく見せたと昔、テレビで観た時に誰かが解説していて、「ヘ〜。」とその撮影テクニックに感心したものです。
2009/6/14(日) 午後 6:01 [ - ]
リチャード・ウィドマーク、ヘンリー・フォンダ、アンソニー・クイン。豪華なキャストですね。これを知っただけで、見たくなります。
「50年代ウエスタンの最後を飾る、必見の名作」、
私の必見リストに入れておきます。
2009/6/14(日) 午後 8:27
bigflyさん
クインの役柄も印象的でしたね。おっしゃるように、淀川さんならば間違いなくそのような議論を展開するでしょう(笑)。
>「ワーロック」の撮影はウィドマークの場合はやや上から撮って小さく見せ、フォンダの場合は下から見上げるように撮って、大きく見せた
これはちょっと気付きませんでした。しかし、(フォンダとクインに比して)ウィドマークの存在感がやや薄く感じられたことは確かです。
2009/6/15(月) 午前 1:07 [ user t ]
alfmomさん
「キャストが豪華=傑作」とは限りませんが、これは良かったです。人間ドラマとしてもなかなかのものですし、特にフォンダとクインは名キャラクターでした。
50年代ウエスタンを代表する監督たちは、人間ドラマ・心理ドラマを重視したんですよね。アンソニー・マン、デルマー・デイヴィス、そして本作のエドワード・ドミトリク・・・皆そうです。非常に見応えのある作品の多い時代だと思います。
2009/6/15(月) 午前 1:07 [ user t ]
今でも時折思い出しては、不思議な俳優だったなあと、もう一度観てみたいのがアンソニー・クイン。
多くのハリウッド映画に出て、その辺のアメリカ人とは異なる風貌と演技はいつも衝撃的でした。叩いてもくたばらないタフさも見事。
『ワーロック』がDVD化されたそうですから、再見したいです。
2009/6/15(月) 午後 6:51 [ eiji ]
栗田さん
おっしゃるように、アンソニー・クインは実にたくさんの映画に出演していますね。本作では特に印象的な役柄だったので、これを機会にぜひ再見してみてください。
2009/6/17(水) 午前 5:08 [ user t ]
こちらでは初めまして、ボースンです。当方のブログにコメントありがとうございました!
なるほど、50年代の映画がすずなりですね。私もこの頃の映画が大好きですので、今後ともよろしくお願いします。
「ワーロック」は見ごたえ十分ながら、誰が勝ったのか分からないような奇妙な苦さのある西部劇でした。私は大のウィドマーク・ファンなので、ちょっと物悲しい微妙な気分になりますね(彼が一番格好良いのはやはり「拾った女」でしょうか(笑))。
http://13374.diarynote.jp/
2009/6/18(木) 午前 0:48 [ ボースン ]
こんにちは、コメント&TBありがとうございます。
こちらからもお返ししておきますね。
ちょっと前に観た作品なので記憶がぼんやりしていたのですが、user t さんの記事を読んだら、観た時の興奮がじわじわ蘇えって、また観たくなってきました!
あの渋い魅力をもったクレイに並ぶ、”元保安官モーグ”というのも気になりますね。「胸に輝く星」もチェックしておきます。
ワイアット・アープとドク・ホリデイのことは聞いた事があったんですが、まさか墓の年号にも意味があったとは!?
こんな細かいところまで気がつくなんて、映画への愛を感じます・・・。
2009/6/18(木) 午後 2:55 [ 宵乃からす ]
ボースンさん
おっしゃるように、ウィドマーク・ファンにはちょっと物足りない作品だったかもしれませんね。これはやはりフォンダとクインの映画だと思います。
『拾った女』も好きな映画です。こちらも一応記事があるので、よかったら読んでみてください。
これからもよろしくお願いします。
2009/6/18(木) 午後 6:06 [ user t ]
宵乃からすさん
この映画は良かったですよね。繰り返し見る価値はあると思います(墓の年号は、たまたま「OK牧場の決闘」の年を知っていたので気付きました)。
『胸に輝く星』は僕の大のお気に入り作品です。フォンダは元保安官で、アンソニー・パーキンス演じる若い保安官の師匠になる役を演じています。ただ残念ながら、日本版DVDは未発売、英語版DVDも廃盤といった状態でして・・・。これは名作なので、ぜひ一度見ていただきたいんですけどね。
2009/6/18(木) 午後 6:07 [ user t ]