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フリッツ・ラング監督、グレン・フォード主演のフィルム・ノワールです。
<物語>ダンカンという警官が自殺した。しかし殺人課刑事のデイヴ・バニオン(グレン・フォード)は、ダンカンの死を他殺ととなえる愛人の不審死に疑問を抱いて、事件を調べなおそうとする。事件の背後にはギャングの存在がちらつくが、彼らの勢力は警察上層部にも及んでおり、バニオンは圧力を受けて捜査から外された上、妻を殺害されてしまう。復讐を誓った彼は、たった一人で組織に立ち向かう・・・。
感想は・・・完成度の高いノワールものでした。間違いなく傑作の部類に入るでしょう。あらすじ自体は上記のようにオーソドックスなものでありながら、脚本と演出の力によって非凡な作品に仕上がっています。
役者ではやはりグロリア・グレアムですかね。ギャングの用心棒(リー・マーヴィン)の、少し頭の弱い情婦役を演じているのですが、とても印象的です。彼女がある人物を射殺してしまったり、マーヴィンに復讐したりする終盤の展開にはさすがに驚かされました。まさに主役のお株を奪うほどの大活躍です。
そのせいか、逆にやや精彩を欠いてしまったのが主演のフォードで、彼の平凡さが本作の唯一の欠点といっても良いかもしれません。以前見た『決断の3時10分』では存在感を発揮していただけに、少し残念でしたね。若い頃のリー・マーヴィンは初めて見ましたが、悪くなかったです。
「この世に完璧な演出、完璧なキャメラワーク、完璧な編集というものが存在するとしたら、それはこの53年のフリッツ・ラング作品をおいてはないだろう。見るたびに唖然とさせられる」筒井武文
ラストは、この手の映画にしてはハッピーエンドなほうでしょう。ラング監督の代表作のひとつとも言われる作品ですし、一見の価値はあると思います。
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まだ見てないです〜 参考になりました!
2008/12/25(木) 午後 0:51
かわしりさん
少なくともノワールものに抵抗のない方ならば、見て損はない映画だと思いますよ^^
2008/12/25(木) 午後 2:05 [ user t ]
珍しいですねえ、グレン・フォードのギャング映画、しかもフリッツ・ラング。
グレン・フォードはやはりB級西部劇に限りますね!
2008/12/25(木) 午後 3:25
CLEOPATRAさん
今のところ同感です。本作のグレン・フォードには、確かにこれといった魅力は感じられませんでした。映画としての出来は良いだけに、ちょっと残念でしたね。
2008/12/25(木) 午後 3:39 [ user t ]
数年前に観たのですが良く覚えていません^_^;
残念ながら、ラングの映画としても、グレン・フォードの主演作としても印象の薄い1本です。しかしながら、見直してみる価値はありそうですね。
2008/12/26(金) 午前 6:22
ヒッチさん
う〜ん、そうですか。僕以外の方々の評価も、見た限りではかなり高いようなのですが・・・。ただやはりどちらかといえばシネフィル向きの作品で、ストーリーがやたらと波乱万丈に盛り上がるとか、そういったタイプの映画とはちょっと趣が異なるかもしれませんね。
2008/12/26(金) 午前 7:50 [ user t ]
これは観たい映画のトップリストのひとつです。ラングの後期の代表作ですね。うー羨ましい。愛書『1001movies:you must see before you die』にも紹介されてるのです。
2008/12/26(金) 午前 10:14 [ Jack ]
やはり紹介されてましたか。実際にとても良く出来た映画です。『肉屋』も確かに非凡な映画だったので、 なかなか鋭い本ですね(笑)。
2008/12/26(金) 午前 10:46 [ user t ]
グロリア・グレアム良いですね〜。ボギーと共演している『孤独な場所で』観ました?悪女あってのフィルム・ノワールには欠かせない女優です。トラバさせてもらいますね。
2008/12/26(金) 午後 10:33 [ - ]
YAZさん
『孤独な場所で』はかなり以前に見たんですけど、当時はそもそもグレアムを知らなかったので、彼女の印象はほとんど記憶に残っていません(^^;
でも、少なくとも本作では完全にフォードを食ってましたね。
2008/12/26(金) 午後 11:10 [ user t ]