|
『映画監督・田中登の世界』シンコーミュージック・エンタテイメント(2007) 少し前にとりあげた『映画監督ベスト101 日本篇』になぜか掲載されていなかった映画監督のひとり、田中登氏についての書籍です。 彼自身へのインタビューを中心に、全監督作品紹介、風間杜夫、宮下順子、中川梨絵、鹿沼えり、高橋明ら出演者へのインタビューなどで構成されています。 この人のことを一言で紹介するとすれば、やはり「ロマンポルノの巨匠」ということになるでしょうか。同じくロマンポルノで活躍した神代辰巳、小沼勝らと並んで、1970〜80年代に瞠目すべき作品を次々と発表しました。 学生時代、アルバイトで『用心棒』の現場に参加していた時の話などもあります。 「一番ついたのが黒澤さんの『用心棒』。『用心棒』でセットから、壁塗りから、お茶汲みから一通り全部やって」「あと飛ばす血ね。美術からなにから全部やったんですよ」「現場を見て、非常に役立ちましたね」 他にも、『実録阿部定』の少し後に製作された(大島渚の)『愛のコリーダ』を見て、スタッフに「俺たち、勝ったな」と言ったという話など、色々と興味深いエピソードが掲載されていました。 田中登 1937年、長野県白馬村に生まれる。 1961年、明治大学文学部仏文科卒業後、日活に第7期助監督として入社。同期に小沼勝、小原宏裕。日活がロマンポルノに転向後に監督に昇進。 1972年、監督第1作『花弁のしずく』公開。 1973年、第7作目の『(秘)女郎責め地獄』で日本映画監督協会新人奨励賞を受賞。 1974〜78年、『(秘)色情めす市場』、『実録阿部定』、『発禁本「美人乱舞」より 責める!』、『女教師』、『人妻集団暴行致死事件』など、歴史的傑作を次々と発表。 2006年、急性動脈瘤乖離のため急逝。享年69歳。 (個人的ベスト・スリーは『(秘)色情めす市場』、『人妻集団暴行致死事件』、『女教師』)
|

- >
- エンターテインメント
- >
- 映画
- >
- 映画監督




