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最近の記事を見ればお分かりのように、僕は今この2つのジャンルの映画に特に強い興味を持っています。


これはある本に書いてあるのですが、主に1940年代から1950年代にかけてのハリウッドでは、「夜と都市をフィルム・ノワールが、昼とカントリーを西部劇が」平行して担ったとのことです。


両者はほぼ同じ時代に集中的に製作されており、俳優や監督もかなり重なっています。


以下は、僕が今までに記事にしてきた両ジャンルの作品です(あくまでも一般的な評価に従ったジャンル分けです)。



西部劇


・『西部の男』(1940)

・『牛泥棒』(1943)

・『白昼の決闘』(1946)

・『落日の決闘』(1946)

・『ウィンチェスター銃’73』(1950)

・『折れた矢』(1950)

・『怒りの河』(1951)

・『遠い太鼓』(1951)

・『裸の拍車』(1953)

・『無頼の谷』(1953)

・『遠い国』(1954)

・『ララミーから来た男』(1955)

・『去り行く男』(1956)

・『決断の3時10分』(1957)

・『夜の道』(1957)

・『カウボーイ』(1958)

・『無頼の群』(1958)



フィルム・ノワール


・『ローラ殺人事件』(1944)

・『情無用の街』(1948)

・『裸の町』(1948)

・『チャンピオン』(1949)

・『』(1949)

・『拳銃魔』(1950)

・『歩道の終わる所』(1950)

・『拾った女』(1953)

・『復讐は俺に任せろ』(1953)

・『ビッグ・コンボ』(1955)

・『成功の甘き香り』(1957) 



どちらのジャンルも、大半がその分野では名作とされている映画ばかりです。



(少し前にも記事にしましたが)個人的に戦争映画も重視しています。


・『肉弾鬼中隊』(1934)

・『ヨーク軍曹』(1941)

・『鬼軍曹ザック』(1950)

・『愛する時と死する時』(1958)

・『』(1959)


こちらは全て定評のある作品です。



「西部劇」、「フィルム・ノワール」、「戦争映画」、これら3ジャンルの映画は、これからもかなり頻繁にとりあげることになると思います。




以上、とりあえず中間的なまとめということで・・・。


フィルム・ノワールに関しては、ある程度の本数を見終えたら少し詳細な解説を書いてみるつもりです。

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デルマー・デイヴィス監督、グレン・フォード、ジャック・レモン主演の西部劇です。



<物語>シカゴのホテルで働くフランク(ジャック・レモン)は牛追いの仕事に憧れている。そこへ常連客でカウボーイのトム・リース(グレン・フォード)一行が宿泊。博打が好きなリースは、負けが続きとうとう一文なしになってしまう。フランクは仲間に入れてもらうことを条件にお金を貸し、半ば強引に仲間入りを果たすことに成功するが・・・。


感想は・・・これも秀作です。元ホテルマンの主人公が一人前のカウボーイに育っていく姿を描いた、一種の成長譚なのですが、デイヴィス監督らしい繊細な描写力が光る一篇でした。また、牛追いの生活の実態が描かれているという点でも貴重な西部劇だと思います。


脚本はかのダルトン・トランボ(『拳銃魔』、『ローマの休日』、『脱獄』、『ジョニーは戦場へ行った』など)で、原作である作家フランク・ハリスの長大な自伝の中から、主にカウボーイ時代の話だけを抜粋して脚色したものだそうです。


主人公フランクに扮するはジャック・レモン。正直、ジャック・レモンのカウボーイというのはあまりピンとこなかったのですが、実際には徐々に逞しくなっていく若者を上手い具合に演じていました。そしてカウボーイのリーダーを好演したグレン・フォード。どうも彼の場合、『復讐は俺に任せろ』や『去り行く男』のような主人公役よりも、『決断の3時10分』や本作のような準主役(ただしクレジットではトップ)を演じた方が魅力を発揮するケースが多いようです。


他に、終盤自殺してしまうカウボーイを演じたブライアン・ドンレヴィなども記憶に残ります。ヒロインのアンナ・カシュフィは、当時マーロン・ブランドと1年間だけ結婚していたことでも知られるインド系の女優ですが、こちらはちょっと印象の薄い役柄でした。



チャールズ・ロートン・ジュニアの撮影も相変わらず素晴らしいですし、なかなか見所の多い映画だと思います。



        

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デルマー・デイヴィス監督、グレン・フォード主演の西部劇です。



<物語>旅の途中、行き倒れたジューブル(グレン・フォード)は、牧場主シェップ(アーネスト・ボーグナイン)に命を救われる。牧場で働くことになったジューブルは、次第に才能を発揮し周囲から一目置かれる存在となっていく。ところが、それを快く思わない牧童のピンキー(ロッド・スタイガー)に敵視され、シェップの妻(ヴァレリー・フレンチ)と浮気しているという濡れ衣を着せられてしまう。話を信じたシェップは怒りのあまりジューブルを撃ち殺そうとするが・・・。


感想は・・・これは(少なくとも西部劇としては)かなり異色な作品でした。不倫問題を中心に据えた初めての西部劇とも言われていて、正直ちょっと好き嫌いの分かれそうな話ではあります。


しかしデイヴィス監督作だけあって、決して魅力の無い映画にはなっていません。まず、何と言ってもキャストが渋いんですよね。


主人公(グレン・フォード)を拾う人柄の良い牧場主にアーネスト・ボーグナイン、フォードを陥れようとする底意地の悪い牧童にロッド・スタイガー。そして、フォードのサポート役になる逞しいカウボーイにチャールズ・ブロンソン。これら強力な助演陣を前にしては、フォード自身の存在感がやや霞んでしまうのも致し方ないところです。


女優陣も好演しています。ボーグナインの淫蕩な妻にはイギリス出身の女優ヴァレリー・フレンチが、最終的にフォードと結ばれることになる宗教団体の娘には『決断の3時10分』でも好演していたフェリシア・ファーが扮しており、どちらも印象的でした。


もちろん、デイヴィス監督の演出、チャールズ・ロートン・ジュニアの撮影も一級品です。西部劇にしては少し重苦しい感じの映画ですが、これはこれで一見の価値はあると思います。



        

8ヶ月経過

ブログ開始後8ヶ月が経過いたしました。


これまでファンの皆様と充実したやりとりを続けてくることができ、本当に良かったと思っております。


esupaiさん(96)、ヒッチさん(80)、Jackさん(79)、ひろちゃんさん(68)、fpdさん(59)、シーラカンスさん(56)、koukouさん(29)、かわしりさん(26)、スリングさん(26)には、特にたくさんのコメントを寄せていただきました。どうもありがとうございました(^^)


今後もコツコツと更新していきますので、よろしくお願いいたします!

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デルマー・デイヴィス監督、ジェームズ・スチュアート主演の西部劇です。



<物語>1870年代。白人とアパッチ族との間に流血の惨事が絶えなかったアリゾナ。この地方に金を探しに来たトム・ジェファド(ジェームズ・スチュアート)は、傷ついたアパッチ少年を助けたことから彼らもまた公正を重んずることを知り、暴力をもってしては2者の確執は解けぬことを確信する。彼はアパッチ族を統率する大酋長コチーズ(ジェフ・チャンドラー)を訪ね、和睦を申し込むが・・・


感想は・・・傑作でした。実は本作、インディアンの立場を尊重した初めての西部劇としても知られています。


もともと西部劇の中のインディアンといえば、基本的には無知で野蛮な悪役でしかなかったわけです。しかしデイヴィス監督はこの映画で、アパッチ族の酋長コチーズを知性と威厳を有する一個の人間として描き、それまでのインディアン観をものの見事に覆しました。


脚本はマイケル・ブランクフォートとなっていますが、彼はいわゆる「フロント」にすぎず、実際に執筆したのは赤狩りの犠牲になったことで知られるハリウッド・テンの一人、アルバート・マルツ(『裸の町』など)です。


出演陣も良かったです。特に主演のスチュアートはハマリ役で、インディアンと白人との間で板ばさみになりながらも平和を保とうとするトムを熱演しています。彼と恋に落ちる純朴なアパッチ娘ソンシアレイ役のデブラ・パジェットも印象的でした。


そして、貫禄ある存在感で酋長コチーズを演じたジェフ・チャンドラー。彼は本作の演技でアカデミー助演男優賞にノミネートされています。惜しくも受賞は逃しましたが、そもそも当時はインディアン役で賞の候補にあがること自体が珍しかったのです。彼の最後のセリフには強く心を動かされました。


「インディアンを新しく同情的に描写したのが『折れた矢』である。この作品は古色蒼然たるステレオ・タイプを打ち破り、インディアンに新しい光をあてた。『折れた矢』は、今後ともインディアン問題を正しく理解するよすがとなろう」ラルフ&ナターシャ・フライアー
「彼(ジェフ・チャンドラー)は、『折れた矢』の酋長がいちばんです」川本三郎



ともあれ、白人とインディアンの和平という重いテーマを描きながら、同時に映画としてもかなり上出来な作品だと思います。

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