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おととい、本屋で発見して買ってきました。1960〜80年の日本映画400本をガイドした本です。



400本という本数の多さのためか、やはり1本1本の映画にあてる解説の文章量がちょっと少ないような気はしました。しかしアウトローというタイトルのわりには、『仁義なき戦い』、『仁義の墓場』のようなヤクザ映画から、『眠狂四郎』、『座頭市』のような時代劇、『八月の濡れた砂』、『サード』のような青春映画、『砂の女』、『ツィゴイネルワイゼン』のようなアート系、『殺しの烙印』、『盲獣』のようなカルト系、『(秘)女郎責め地獄』、『恋人たちは濡れた』のようなポルノ系、さらには『白い巨塔』、『新幹線大爆破』、『犬神家の一族』、『最も危険な遊戯』、『戦国自衛隊』・・・果ては最近僕がとりあげた『反逆のメロディー』や『やくざ観音 情女仁義』に至るまで、非常に広範囲にわたるラインナップです。


他にも、当ブログで既に言及してきたような作品が数多く紹介されていました。この時期の日本映画に興味を持ってはいるがあまり見ていないという人ならば、とりあえずガイドブックとして使えるんじゃないでしょうか。もちろんかなりマニアックな映画も多く含まれていますので(笑)、通の方でも一読の価値ぐらいはあると思います。

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フリッツ・ラング監督、グレン・フォード主演のフィルム・ノワールです。



<物語>ダンカンという警官が自殺した。しかし殺人課刑事のデイヴ・バニオン(グレン・フォード)は、ダンカンの死を他殺ととなえる愛人の不審死に疑問を抱いて、事件を調べなおそうとする。事件の背後にはギャングの存在がちらつくが、彼らの勢力は警察上層部にも及んでおり、バニオンは圧力を受けて捜査から外された上、妻を殺害されてしまう。復讐を誓った彼は、たった一人で組織に立ち向かう・・・。


感想は・・・完成度の高いノワールものでした。間違いなく傑作の部類に入るでしょう。あらすじ自体は上記のようにオーソドックスなものでありながら、脚本と演出の力によって非凡な作品に仕上がっています。


役者ではやはりグロリア・グレアムですかね。ギャングの用心棒(リー・マーヴィン)の、少し頭の弱い情婦役を演じているのですが、とても印象的です。彼女がある人物を射殺してしまったり、マーヴィンに復讐したりする終盤の展開にはさすがに驚かされました。まさに主役のお株を奪うほどの大活躍です。


そのせいか、逆にやや精彩を欠いてしまったのが主演のフォードで、彼の平凡さが本作の唯一の欠点といっても良いかもしれません。以前見た『決断の3時10分』では存在感を発揮していただけに、少し残念でしたね。若い頃のリー・マーヴィンは初めて見ましたが、悪くなかったです。


「この世に完璧な演出、完璧なキャメラワーク、完璧な編集というものが存在するとしたら、それはこの53年のフリッツ・ラング作品をおいてはないだろう。見るたびに唖然とさせられる」筒井武文



ラストは、この手の映画にしてはハッピーエンドなほうでしょう。ラング監督の代表作のひとつとも言われる作品ですし、一見の価値はあると思います。

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