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神代辰巳監督作品、14本目の鑑賞。こ〜ぢさんのお気に入りかつ神代作品ということで、興味を持ってレンタルしてみました。
23年前、臨月に溺死した女の腹の中から取り上げられた男、清玄(岡崎二朗)。彼は預けられた寺で育ち、ひたすら仏道に専念し仏を愛していた。が、ある日敵対する組の者に誘拐されそうになったヤクザの親分の娘、美沙子(安田のぞみ)を助け、彼女に誘われるままに女犯に及んでしまう。しかも彼女は、実は清玄の異母妹だったのだ・・・といったストーリー。
感想は・・・これはロマンポルノというよりは、異端的なヤクザ映画といった感じですね。残酷なシーンも多く、『子連れ狼』シリーズ並みに血もたくさん流れます。
実をいえば、僕はいわゆるグロテスク系の作品はちょっと苦手なほうです。もちろんホラーやスプラッター系の作品も、ごくごく一部のものを除けばあまり好きではありません。しかし本作は、そんな僕から見ても、悪趣味に至るギリギリ1歩手前でなんとか踏みとどまっているように感じられました。というか、それを補うだけの魅力があったといったほうが正しいのかもしれませんが・・・。デヴィッド・リンチや石井輝男、鈴木則文(のエログロ系作品)などは全く再見する気すら起きなかった僕が、つい2回連続で見てしまったことを考えても、それは確かでしょう。
まずは何といっても、安藤庄平による撮影が素晴らしかったです。山の中の滝の場面をはじめ、つい見直してしまいたくなるシーンがたくさんありました。田中陽造の脚本も、ややエグいところはありますが、ちょっと非凡としか言いようのないものです。そしてもちろん神代辰巳監督による演出。まあ、スタッフを見ただけでも、安心して鑑賞できる作品であることは初めから分かってはいたのですが・・・。
主演の岡崎二朗も良かったと思います。彼はなかなかいい声をしていますね。あがた森魚による音楽も、相変わらず効果を挙げています。
ストーリー的にはかなり異色だとは思いますが、少なくともカルト的な作品に食指の動く人ならば、1度は見ておいて損はないでしょう。
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