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日活ニュー・アクションを代表する作品のひとつ。



淡野組が解散し一匹狼となった哲(原田芳雄)。彼は、偶然出会った住所不定の男、ゲバ作(佐藤蛾次郎)とともに、とある組の再建のため若い衆を引き連れて暴れまわる。しかし、元淡野組組長が関係する建設会社と対立することになり・・・といったストーリー。


感想は・・・いや〜、初見の作品では久々にキました。バイオレンス・アクションの傑作なんですが、これは澤田監督の代表作ではないでしょうか。物語の大枠はヤクザ映画の基本パターンをなぞったものなんですけれども、とにかく原田芳雄のキャラクターが抜群にいいんですよね。上は素肌にジージャン、下はジーンズという出で立ちで、当時の若者たちが憧れたのも納得のカッコよさです。地井武男、藤竜也、梶芽衣子、佐藤蛾次郎といった濃い出演陣の中で、ほとんど食われていなかったのにも驚きました。


他のキャストもおしなべて好演していたと思います。中でも地井武男は、上手い具合に原田と絡んでいましたね。青木義朗演じる刑事も、ほとんどどっちがヤクザだか分からないような恐さがあって印象的でした。梶芽衣子はちょっと大人しめだったかな。


内容的には、一匹狼のチンピラたちの連帯が描かれているところが特徴的だと思います。原田と地井の殴り合い、そしてその結果生まれる友情は、『大いなる西部』へのオマージュともとれるでしょう。原田、地井、藤、梶の4人が、バーで並んで酒を飲む有名なシーンも良かったです。


全体としては、徐々に敗色が濃くなっていく学生運動とそのことに対する若者たちの苛立ちとでもいいますか、そういった当時の世情が明らかに色濃く反映していて、やはり時代が生んだ作品という側面もありますね。警察の描き方、佐藤蛾次郎演じるゲバ作のアナーキーさなどには、特にそれを強く感じました。


「日活ニューアクションの決定打ともいうべき傑作中の傑作。ヤクザ映画としてアクション映画として強固な位置づけをした上で、まったく新しい作風を展開させる澤田幸弘の瑞々しい感性と演出が素晴らしい」(高護)



今見ても十二分に面白い映画であることだけは確かです。この作品は個人的に気に入ったので、アクション映画ベスト10の邦画篇に付け加えておきました。

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