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これはかなり有名な作品なので、ご覧になっている方も多いのではないでしょうか。スタンバーグ×ディートリッヒの作品は既に何本か鑑賞済みだったのですが、肝心な本作が未見でした。
感想は・・・やはり良かったです。品といいセンスといい、『嘆きの天使』のシビアさとはまた違った魅力があるんですよね。
ストーリーは正統派のメロドラマそのものなのですが、ラストのディートリッヒが砂漠を行くシーンを見終える頃には、「いい映画を観たな」という気分にさせてくれます。クールなはずのディートリヒが、最後は裸足で愛する男の後を追う・・・今見てもなかなかの名画でした(この終盤、どこかで見たことあると思ったら、市川崑監督の『悪魔の手毬唄』で映像が引用されていました。確か岸恵子演じる女の旦那が弁士で、トーキーの浸透によって職を失うという話だったと思うのですが、そこで出てくる日本初の字幕スーパー作品がこの映画だったんです)。
ディートリッヒの彫刻のような美貌はやはり印象に残ります。でも上着を脱いだシーンでは、結構いい体格かな、とも思っちゃいましたけど(笑)。本作ではクーパーの長身もたびたび強調されるので、まさに大型カップルといった感じです。
ただアドルフ・マンジュー、実生活では強硬な反共主義者としても知られた人ですが、彼が演じる金持ちの人の良さには少しついていけませんでした。クーパーの恋敵というよりは、普通の映画だったらディートリッヒの親である方が自然なようなキャラクターなんですよね。でなければ最後の彼はちょっとかわいそすぎます(^^;
ともあれ、幅広くオススメできる名作です。
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