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黒沢直輔監督のデビュー作。
感想は・・・う〜ん、確かに才気のようなものは感じられるのですが・・・まあ、意欲作といったところでしょうか。
実は最近どうもポルノがイマイチで・・・決してつまらなくはないのですが、純粋に映画として高く評価できる作品に当たる確率が低くなってきました(最近では、「2008年度DVD鑑賞映画ベスト10」にもランクインさせた、神代辰巳監督の『やくざ観音 情女仁義』だけが例外でした)。以前は見る度に感心させられっぱなしだったのですが、それはただ単に、代表的な名作・傑作ばかりを続けて鑑賞していたからにすぎなかったようです。
本作も、少し前にとりあげた『襲う!』よりは少しマシかな、といった程度の印象でした。そこで、僕がこれらの映画をあまり好きになれなかった理由を考えてみたのですが・・・本作と『襲う!』の共通点として、「映像的にはかなりの力が入っているにもかかわらず、登場人物に魅力がない」ことが挙げられます。この点、僕の苦手な『夜汽車の女』や『ツィゴイネルワイゼン』などと全く同じで、評価が高いわりにノレなかった作品のほとんどに共通する特徴です。ということは、そもそものシナリオが僕の好みではなかったというだけのことなのかもしれません。
役者の問題もあります。本作の主演は宮井えりな、『襲う!』の主演は小川亜佐美。どちらもロマンポルノの中では好きな女優なのですが、2人ともどちらかといえば本来は脇で光るタイプのような気がするんです。その証拠に、彼女達が脇役で出てくる作品は秀作の宝庫なのに、主役となると途端に良い映画がほとんど思いつかなくなります。さらに悪いことに、上記の2作品は男優陣にも魅力がありません。
結論として僕の場合、シナリオ、キャラクター、役者などに魅力のない映画は(ポルノに限らず)やはり苦手のようですね。ドキュメンタリーや社会派作品のように、何か特殊なメッセージ性でもあるのならまだしも、さすがに娯楽映画でそれではちょっとキツイです。
そうはいっても、本作の出来がそこまで悪いわけではありません。ただ他にいくらでも良質な作品があるので、強いてオススメするほどのものではないということです。ポルノに関しては、今後はおもに気に入った作品だけを記事にしようと思っています。
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