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知る人ぞ知る、高橋伴明監督、ピンク映画時代の代表作です。
<物語>チンピラ風情のひろし(山路和弘)と、だらしない中年男のぜんさん(下元史朗)。2人の稼業は「何でも屋」で、家出少女を捜したり、ポン引きをしたり、時には熟女のHのお相手をすることも。そして、仕事が終わると決まってミミ(忍海よしこ)のいる飲み屋で一杯。・・・・・・そんな折り、ひろしが大きなヤマを持ち込む。内容はクロイワと言う大物の淫行写真を撮るというもの。しかし相手はガードが堅く、ひろしは悩んだ末、ミミにクロイワを誘惑するように頼む。ミミは「女はこんな時じゃないと仲間に入れてもらえない。」と呟き、愛するひろしの願いを受け入れる。そしてクロイワに抱かれるミミ。首尾良く淫行現場を撮影した3人は、報酬の大金を目の前にパーッとやることにしたのだが・・・
感想は・・・秀作でした。冴えない2人の男を描いた小品で、いわゆる「ダメ男もの」の部類に入る青春映画と言えます。一部では伝説化している作品だけあって、なかなか印象的なシーンが多かったです。
基本的に、男2人女1人を中心とした『冒険者たち』タイプの作品とされていますが、(本作を有名にした)男同士がダンスを踊るラストシーンでは、むしろ『真夜中のカーボーイ』を連想してしまいましたね。
ぜんさんを演じた下元史朗は、主に80年代を中心に膨大な数のピンク映画やロマンポルノに出演した人で、本作でもコミカルな演技が光っていました。ひろしを演じた山路和弘も、当時のピンク・ポルノ系作品ではわりと良く見かける俳優さんですが、こちらはこちらでちょっとキザッぽい感じの(松田優作を意識した?)青年を好演しています。
決して大袈裟な映画ではないのですが、何とも憎めないテイストがあって、捨てがたい1本です。ただDVDの画質が悪いのが難点で、ロマンポルノの鮮明な画像とは雲泥の差でした。
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