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西部小説の古典「ヴァージニアン」、その4度目の映画化作品です。



<物語>1880年ワイオミング。東部からやってきたモリー(バーバラ・ブリトン)は、牧童頭ヴァージニアン(ジョエル・マクリー)とその親友スティーブ(ソニー・タフツ)と知り合う。恋の駆け引きののち、モリーの心は朴訥なヴァージニアンに傾いていく。ある日、スティーブが悪漢トランパス(ブライアン・ドンレヴィ)とともに牛泥棒を働いたため、ヴァージニアンは牧童頭の責任で彼を吊るし首にしなくてはならなくなる。スティーブの遺品の銃を手にしたヴァージニアンは、トランパスとの決闘へと向った・・・


感想は・・・なかなか面白かったです。何度も映画化された名作だけあって、かなり王道的な西部劇だと思います。


登場人物では、主役の2人(特にヒロインを演じたブリトンの美しさ)も悪くはないのですが、個人的には、親友に捕まって私刑にかけられてしまうスティーブの存在が印象的でしたね。町の人々が、彼の処刑をやむを得ないこととして静かに受け入れるあたりは、開拓時代の実情がよく描かれているように感じました。


そして、ブライアン・ドンレヴィ演じるトランパス。全身黒づくめで背が低く、ちょっとマザコンぽい(?)キャラクターが独特でしたが、実は西部劇ファンの間では人気の悪役として知られています(例えば、僕は未読ですが、手塚治虫の「サボテン!銃をとれ」(1952年)という西部劇漫画には、黒づくめでカウボーイのブライアンという悪玉が登場するそうです)。


スチュアート・ギルモアの演出も手堅いものでした。彼は監督よりも映画編集者としての方が遥かに有名で、代表作にはジョン・ウェインの『アラモ』、ハワード・ホークスの『ハタリ!』、ロバート・ワイズの『アンドロメダ・・・』、さらにはプレストン・スタージェスやジョージ・ロイ・ヒルの作品などがあります。


ただ本作の場合、最後の決闘シーンを除くとまともな撃ち合いが一度もないので、アクション重視の方にはやや物足りないかもしれません。


最後になりましたが、1940年代ものにしてはDVDの画質がかなり良好だったことも、付記しておきたいと思います。

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