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再びジェームス・スチュアート主演、アンソニー・マン監督の西部劇です。



<物語>牛を売って一稼ぎしようと、流れ者のジェフ(スチュアート)とベン(ウォルター・ブレナン)はアラスカの町、スキャグウェイにやってきた。しかし、町は法律の名の下に悪業を重ねるギャノン(ジョン・マッキンタイア)が支配しており、悪どいやりくちで牛を没収されてしまう。ジェフはなんとか牛を取り戻しカナダの町ドーソンへと逃げるが、そこにも砂金が出ることに目をつけたギャノンが乗り込んできて、新しい町づくりを夢見る人々の土地を次々と奪いはじめた。人間嫌いで、人助けには無関心だったジェフも、ついには銃を手にギャノンとの対決に臨む・・・。


感想は・・・これは傑作だと思います。2度目の鑑賞で評価が上がり、今ではお気に入りの1本です。


ただ初見では、冒頭からスチュアートが妙に強気で落ち着いていることに、少し面食らってしまいました。他のアンソニー・マン西部劇での彼は、精神的に不安定で落ち着きがなかったり、そこまでいかなくてもやや暗い役柄が多かったからです。実は本作におけるスチュアートも、過去に女性に裏切られて人間不信に陥っているという設定で、けっして明るいキャラクターではありません。しかし他作品での彼に比べると、どことなくハードボイルドな雰囲気が漂ってるんですよね(笑)。これはこれで悪くないと思います。相棒役を演じるウォルター・ブレナンや、悪役のジョン・マッキンタイアら個性派俳優たちの好演も見逃せません。


あと本作の特徴としては、他のスチュアート×マン作品とは異なり、ヒロインと呼べる女性キャラが2人(ルース・ローマン、コリンヌ・カルヴェ)登場することが挙げられます。彼女たちはスチュアートを巡って軽い三角関係に陥るわけですが、あまり女性に目立った活躍させないことが多いマン監督作品のわりには、それぞれに印象的でした。


撮影はカナダのジャスパー国立公園で行われたそうですが、アンソニー・マンらしい、奥行きのある景観描写がとても効果的に生かされています。


「真の西部劇とはどういうものかということを、また彼(アンソニー・マン)の考える演出法のすぐれた点を、知りたいと思う者は、ロバート・テイラー主演の『流血の谷』や、ジェイムズ・スチュアート主演の『怒りの河』や『遠い国』を見ておかなければならない」(アンドレ・バザン)
「アンソニー・マンの西部劇はよかった。『遠い国』なんか本当によかったなあ」(山田宏一)



全体として、マン監督の西部劇にしては直球のストーリーでしたね。といっても、細部まで行き届いたきめ細やかな演出、端役の一人一人に至るまでの好演などは他作品と共通しています。

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