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日活ニューアクション最終作です。藤田敏八監督の『八月の濡れた砂』とともに、日活のロマンポルノ移行前最後の作品としても知られています。



<物語>町を仕切る安岡組に籍を置く兄田辺(藤竜也)の顔もあって、魔子(夏純子)は仲間たちとカツアゲをしたりクラブで遊んだりしながら日々を送っていた。そんなある日、魔子は秀夫(清宮達夫)、徹(小野寺昭)、洋次(岡崎二朗)、サブら4人組の若者グループと知り合い、その中の秀夫と恋仲になるが・・・。


感想は・・・二本立てで同時上映された『八月の濡れた砂』の陰に隠れてしまい、あまり目立たない作品ではありますが、なかなかの秀作でした。


主演の夏純子が、主人公の魔子を生き生きと好演しています。どこか見覚えのある顔だと思ったら、本名の坂本道子名義で出演したデビュー作、『犯された白衣』(若松考二監督)を学生時代に見ていました。


本作でデビューした蔵原惟二監督の演出も快調。


若者たちがヤクザ組織と対立し破滅していくという展開そのものは、当時のニューアクションもの全般に共通するステレオタイプなものです。しかし、悩みつつも仲間を裏切ってヤクザの手先になり、秀夫(清宮達夫)を殺してしまう小野寺昭や、妹である魔子のことを誰よりも心配しているのに、徹への復讐に燃える彼女に誤って刺されることになってしまう藤竜也の存在などが、本作を見応えのあるものにしています。


ただ、最初のうちはクールなリーダー格に見えた小野寺が、ヤクザたちに地下室に閉じ込められた途端に極度にうろたえ、あっさりと寝返ってしまうのはちょっと不思議でした(閉所恐怖症でしょうか?一緒に閉じ込められた秀夫は何ともないのに・・・)。


個人的には、『反逆のメロディー』、『野良猫ロック セックス・ハンター』などと並んで、日活ニューアクションを代表する作品の一つだと思います。



     

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