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アクション映画のカルト的名作です。3月6日に発売されたばかりのDVDを購入しました。



<物語>1933年、大不況期のアメリカ。列車に無賃乗車しながら移動する浮浪者「ホーボー」たちの存在を、オレゴン州ウィラメット・バレーを通過する19号列車の鬼車掌シャック(アーネスト・ボーグナイン)は決して許さず、非情な鉄槌を下し続けている。しかし、「Aナンバーワン」と呼ばれる男(リー・マーヴィン)だけは常にシャックの裏をかいては19号列車に乗り込み、周りから崇められていた。そんなある日、彼の王座を狙おうと、若いホーボーのシガレット(キース・キャラダイン)が行動を共にするようになるが・・・


感想は・・・これは凄かったですね。軽薄な若造役のキース・キャラダインを除いて、登場人物はほぼ隅から隅までオヤジばかり。男同士の戦いを十八番としたアルドリッチ作品の中でも、間違いなく極北とも呼べるむさ苦しさです。個人的には必ずしも嫌いなテイストではありませんが、さすがにちょっと人を選ぶ映画かな、とは思います。


「ホーボー」というのは、列車にタダ乗りしては土地から土地へと渡り歩く移動労働者のことで、特に大恐慌時代に大量発生したことが知られています。日本語「方々へ行く」の「方々」が語源で、19世紀アメリカで鉄道工夫として働いていた日本人たちの言葉から広まったそうです。


内容的には、オレゴンの雄大な大自然をバックに、タダ乗りと車掌との、どこかスポーツ的でありながらも壮絶な争いを描いているのが特徴ですが、何といってもマーヴィンとボーグナインというアクの強いキャスティングが効いています。中でも、二人が直接対決する終盤の戦いの凄まじさは特筆すべきものです。


印象的だったのが、(まるでボクシングの試合のように)戦いの最中、お互いに倒れた状態の相手にはあまり襲いかからないこと。相手を立ち上がらせてから戦闘を再開したりするんです。要するに、この二人の間には、ある種フェアプレイ的なスポーツマン・シップに近いような関係が成立しているんですね。最後も相手を殺すところまではいきません。このあたり、『ロンゲスト・ヤード』などを撮ったアルドリッチ監督らしいと思いました。


「つねに骨太い娯楽映画!を作り続けたアルドリッチがいまもうひとつ素晴らしい映画を作ってくれた」川本三郎



    

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