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大プロデューサー、セルズニックが、第二の『風と共に去りぬ』として作り上げた叙事詩的大作。監督には、キング・ヴィダー以外にも、ジョゼフ・フォン・スタンバーグら6人がクレジットなしで参加しているとのことです。



<物語>南北戦争後のテキサス。父親を失った白人とインディアンの混血児パール(ジェニファー・ジョーンズ)は、大牧場主マカレンスのもとに引き取られる。マカレンス家には、理性的で温和な長男ジェシー(ジョセフ・コットン)と粗野で乱暴な次男ルート(グレゴリー・ぺック)という2人の息子がおり、ともにパールを愛してしまう。自分の土地を守ることに固執する主人のジャクソン(ライオネル・バリモア)は、鉄道の敷設を阻止しようとして進歩的な考えを持つ息子ジェシーと対立、彼を勘当する。パールとルートは結婚の約束をするが・・・


感想は・・・見応え十分の大作でした。あの淀川さんが、「これはむしろ『風と共に去りぬ』よりもずっと粋な映画」と絶賛しただけのことはあります。


まず、何といってもキャストが豪華です。主演は当時セルズニックの愛人だった(のちに結婚)ジェニファー・ジョーンズ。やや流されやすく、男たちの間を揺れ動いてしまう主人公を熱演しています。マカレンス家の長男ジョセフ・コットンもハマリ役。


意外だったのは次男役のグレゴリー・ペックで、これがかなりの悪党なんですよね。ジョーンズを翻弄し続けた挙句、彼女と婚約した牧場主を撃ち殺したり、父親のために列車を転覆させたりとやりたい放題。彼とジョーンズの愛憎相半ばする関係が本作のドラマの中心となります。


他にも、マカレンス家の母親リリアン・ギッシュをはじめ、ライオネル・バリモア、ウォルター・ヒューストン、チャールズ・ピックフォード、ハーバート・マーシャル、ハリー・ケリーなど、名優が大挙出演していました。


この映画の背景となるアメリカの東部と西部の対立、そして徐々に東部的価値観へとシフトしていく時代の流れを感じさせるような展開は、十数年後の『大いなる西部』を彷彿とさせるものがあります。『大いなる西部』では東部のインテリだったペックが、本作では西部の荒くれ男と、全く逆の立場を演じているのも興味深いところです。


鉄道敷設を阻止するために召集された何百人ものカウボーイたちが馬に乗って結集するシーンの迫力、『モロッコ』のリー・ガームスらトップカメラマン3人による美しい撮影、そしてあまりにも壮絶なラストシーンなど、映画的な見所も多いと思います。



以下ネタバレ


『白昼の決闘(DUEL IN THE SUN)』というタイトル、これ実は男と女の決闘のことなんですよね。最後にジェニファー・ジョーンズとグレゴリー・ペックが対決することになるのですが、結局は心中のようになり、2人で抱き合ったまま死んでしまいます。この有名なラストは当時の「女性観客の涙を誘った」そうです。



        

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