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実話小説に基づいたジョン・フォード監督初の戦争映画です。「イラク人」が、敵対者として初めてスクリーンに登場した記念すべき(?)作品でもあります。 <物語>第一次大戦中のメソポタミア砂漠。英国軍の偵察中隊が狙撃兵に襲われ、隊長を失う。残った兵たちは、軍曹の指揮によりオアシスに沿った回教の寺院に身を潜めるが、夜襲によって全ての馬を失い、味方の救援を待たなければならなくなる。見えない敵による襲撃はさらに続き、中隊は一人また一人とその数を減らしてゆく・・・ 感想は・・・今見てもなかなかの秀作だと思います。 「戦争という極限の状況下で現れる人間の弱さ、愚かさを映像化した問題作」とのことですが、戦争を美化していないあたり、第二次大戦開戦以降のアメリカ映画との違いが伺えて興味深かったです。強いリーダーシップを持つヴィクター・マクラグレンの軍曹や、恐怖のために発狂してしまうボリス・カーロフの牧師など、キャラクターも印象に残ります。 ただ見ているうちに、のちのある映画に酷似していることに気が付いてしまいました。その映画とは、ロバート・アルドリッチ監督の『飛べ!フェニックス』(1965)です。こちらは戦争ものではなく、砂漠に不時着した飛行機の乗員たちが主役の物語ですが、集団を離れた2人組がアラブ人に惨殺されるところまで同じなのですから、これはもうほとんどリメイクですね。もちろん、本作はあの『七人の侍』のラストシーンにも影響を与えたほどの名作なので、アルドリッチ監督がリスペクトしていたとしても何ら不思議ではありません。
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