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ゲーリー・クーパー主演、フレッド・ジンネマン監督の西部劇。18の時に見て以来ですから、15、6年ぶりの鑑賞です。



ストーリー、キャラクターなどは説明不要だと思います。ホワイトハウス最多上映映画としても知られる名作中の名作です。


しかし前回の記事にも書いたとおり、あまり深くは感心できませんでした。初鑑賞時には傑作だと思った記憶があるのですが・・・。


もちろん、「大名作」という先入観が強すぎたせいもあるでしょう(そもそも当の僕自身、「西部劇ベスト10」なるリストに何の疑問もなく本作をランクインさせていました)。


決して見所がないわけではありません。


個性的な脚本を書いたのはカール・フォアマン(『チャンピオン』)。いわゆる「ハリウッド・テン」の一員ではないものの、やはり赤狩りの標的になった脚本家です。この映画の暗さには、当時の彼の心境、そして時代の不安感が反映しているとされています。


主題歌『ハイ・ヌーン』はあまりにも有名ですし、「助けを求めつつも得られない保安官」という設定も出色です。アカデミー主演男優賞に輝いたゲーリー・クーパーの好演も一見の価値はあるでしょう。



確かに数々の美点を持った映画だとは思います。しかし演出といい、ストーリーといい、何ともキレがないんですよね。とにかく、全くといってよいほど画面に奥行きが感じられない。「深み」がない。登場人物にも魅力がない。物語の進行時間と実際の上映時間を一致させたのは有名ですが、それが特に映画的な効果をあげているわけでもない・・・。


正直、アンソニー・マンやデルマー・デイヴィスの西部劇と同時代に製作されたとはとても思えませんでした。マンやデイヴィスの西部劇は繰り返しの鑑賞に堪えられるが、本作は堪えられない、残念ながらそれが僕の結論です。



オマケ

冒頭、いきなりリー・ヴァン・クリーフが登場します。何と、この大名作で最初に画面に映し出されるのは彼なんですよね。これはちょっと意外でした。役柄としては端役で、クーパーと対決する悪役4人組の一人です(全くの偶然ですが、これで『ビッグ・コンボ』、『胸に輝く星』、そして本作と、なぜか3本も続けて彼の出演作をとりあげることになってしまいました)。

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