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フリッツ・ラング監督、ランドルフ・スコット、ロバート・ヤング主演の西部劇。ラング監督の西部劇は全部で3作ありますが(『地獄への逆襲』、『無頼の谷』)、本作はそのうちの2作目に当たるものです。 <物語>1861年。ウエスタン・ユニオン電信会社は、オマハからソルトレイクシティーまで、電柱を建てて通信網を延長しようとしていた。お尋ね者のショー(ランドルフ・スコット)は、追手を逃れる途中、重傷を負って倒れているウエスタン・ユニオンの技師長、クレイトン(ディーン・ジャガー)を助ける。全快したクレイトンは建設事務所に帰るが、そこではいつの間にかショーが雇われていた・・・ 感想は・・・秀作でした。時代背景は南北戦争直前、主役は西部で電線を引く仕事に従事する男たち、そして悪役はインディアンに化けて彼らを妨害する南部人と、非常に興味深い点が多かったです。 役者ではランドルフ・スコットが良かったですね。彼の出演作を見るのはこれで2本目になりますが、好演していました。彼とディーン・ジャガー、そしてロバート・ヤング演じるインテリの東部男という3人組の友情に、彼らの牛を盗んだり、仕事を妨害したりするスコットの昔の仲間たち(リーダーはスコットの兄)が絡んでくるストーリーです。当然、スコットは友情と肉親の情の間で板ばさみになります。 ただちょっと余分かなと思ったのが、スリム・サマーヴィル(『西部戦線異状なし』)演じるコックの存在。時おり出てきてはドタバタ・ギャグをくり返すコメディ・リリーフなのですが、はっきり言ってこの映画ではモロに浮いていました(笑)。 「西部劇でありながら、十二分にラング的な異色作となった」増淵健 「フリッツ・ラングは西部と西部劇の本質をわかった上で映画を作っていたと思います」山本哲士 以下ネタバレ 最後にスコットが兄と対決し、殺されてしまうのはかなり意外でした。スコットの仇を討って生き延びるのは、およそ西部劇のヒーローには似つかわしくないロバート・ヤングなんですよね。これは当時の西部劇としては少し異色なラストだと思います。
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