伊勢 おいないな 日記 〜サラリーマンの写真集〜

神風の 伊勢の浜荻折り伏せて 旅寝やすらむ 荒き浜辺に 「万葉集より」

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 暇を見てぶらぶらと伊勢 参宮街道を散歩し、ふと横道にそれると思わぬものを発見する時がある。
 街道沿いには「 六地蔵石憧 」が結構残っていることに気付いた。

 参宮街道を散策する基本は、伊勢(伊勢両皇太神宮=伊勢神宮、外宮、内宮)への道標の役割をした「 太神宮常夜灯 (太神宮灯篭:おかげ燈篭)」をめぐる旅といえる。

 http://blogs.yahoo.co.jp/t20_in_ise/trackback/1629781/23029085  ← 大阪〜奈良 暗峠の常夜灯

 常夜灯は、街道沿い、村の出入り口や分岐点におおむねあり、たいていそこには「 山神 」や 「 庚申堂 」が存在している。

 http://blogs.yahoo.co.jp/t20_in_ise/trackback/974037/24981382  ← 山の神(特殊ではあるが^^;)


 思いもかけないところで、こういう歴史遺産を発見できるのが「 街道散策 」の楽しみでもある。
今回は、本街道を少し離れた脇街道で見つけた 「 六地蔵石憧 」を紹介する。

 http://blogs.yahoo.co.jp/t20_in_ise/trackback/1593254/28486900  ← 伊勢内宮横 宇治舘町に残る「 六地蔵石憧 」。

※六地蔵石憧とは、石の塔六面に地蔵菩薩が彫られている石柱で、仏教の六道の教えで、死後、生前の罪により、地獄道(じごくどう)、餓鬼道(がきどう)、畜生道(ちくしょうどう)、修羅道(しゅらどう)、人間道(にんげんどう)、天道(てんどう、天上道、天界道とも)の6つのいずれかに転生し、これら六道で生死を繰り返す(六道輪廻)と言われている世界のどこからでも救いの手を差し伸べる地蔵菩薩として平安期以降、民間信仰を集めたものである。


1枚目写真 宇治舘町に残る「 六地蔵石憧 (ろくじぞうせきとう)」。


2、3枚目写真 参宮街道を少しそれた、中小俣公民館( http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=34.50206973&lon=136.68294145&sc=3&mode=map&type=scroll ←地図)   広場にある 「 六地蔵石憧 」。 
 横には常夜灯と阿修羅の石仏と 丸いのは 回すとお経を唱えたことになる経石か何かであろうか??仏門については、般若心経をなんとなく言える位で知識は薄い私です。
 この周囲には、寺院があり、廃寺の跡か?もしくは「 六地蔵石憧 」同様、民家にあったものを移したのかはわからないが、今も地元の信仰を集めているようだから、街道沿い、村の守り神であったのだろうと推測される。


 参宮街道に戻り、小俣の街中を行き、JR宮川駅の道を、田丸城跡方面に向かう(伊勢本街道へ向かう)、JR宮川駅前には、大きなユニチカの紡績工場があったが、国内の紡績業が振るわない現代、広大な敷地は縮小され建売の住宅として造成され、昔の高い壁があった景色が一変した風景の違いに驚いた。 ユニチカの国内紡績業が栄えた頃に建てられた建造物はまだ残っている。 とてもレトロな建物である。また別の機会に紹介したい。 昭和50年代初めまで、三重県内の紡績業は盛んだったように思う。
 伊勢市駅裏には大きな工場があったし(現在跡地は、山田赤十字病院やスーパー、スポーツジム、宅地に変わるため造成が行われている。)、松阪にも大きな紡績工場があった(現在は、宅地及び市の会館?)。津にもあるし(かなり老朽化)、四日市の東洋紡績は閉鎖後、ジャスコが入り、現在、赤レンガ倉庫は飲食店になっている。
 四日市の東洋紡績工場は、北海道からの就職者が寮に入り、昼は各種学校で勉強し、夜は仕事という 就職制度があり、初めて北海道の方とお友達になり、「北海道の人は色白で美人だな。」と思った若い頃もあった(^^。 三重県内には、全国から紡績業の就職で人が集まっており、定住されてみえる方もたくさんいる。 今は、中国からの研修、出稼ぎ?の方が増えたように感じる。 昔と今とを比べるのも街道散策の楽しみ方である。  

 ユニチカの工場前を過ぎると伊勢を代表する工場 「 美和ロック 伊勢工場」がある。そこをまっすぐに行くと 旧国道23号線(県道37号線)に出るのだが、その手前、道の分かれ道の真ん中に「 六地蔵石憧 」がでんと鎮座している。

http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=34.50497141676216&lon=136.6532007124009&sc=3&mode=map&type=scroll  ←地図

写真4.5.6枚目 湯田(ゆた)の「 六地蔵石憧 」。 ちょうど湯田地区の入り口にあり、近くにお寺があることから参道の入り口にあったものか?街道の道標にあったものかは不明だが、「 失せ物 」に霊験あらたかとされ今も、地区民に大事にされているところからすると、村の入り口で目立つところでもあるから、ここに「行方不明者の情報」を掲示していたのかもしれない。

写真7.8.9枚目 湯田村入り口の「 山の神 」 街道の両方、対面的に建つ。

 写真4〜7枚の湯田の 「 六地蔵石憧 」「 山神 」は村の作り、街道の入り口を示す面白い位地に残っている。またとても大事にされている。 今も地区の人々と密接な関係にあるようで、とてもありがたい気持ちになるものである。 
 
 旧国道23号線(県道37号線)を横断し真っ直ぐ行くと 田丸城跡にでて、田丸の城下町を過ぎ伊勢本街道に出る、国道43号線までの田舎道を行き多気町に出る、国道42号を横断し、向かった先は、古刹 「 丹生大師 (にゅうたいし)」です。 

 丹生大師は、多気郡多気町丹生にあり、伊勢本街道をはずれ和歌山街道にいたる分岐点に位置し、神宮寺があり、寺の横に神社があるといった、神仏一体的になった平安〜奈良時代からの歴史の流れを感じられる所である。 丹生大師については、絵になる風景もあるのでまた後日書くとする。

 写真10枚目 丹生大師門。 手前店舗角には、街道を示す道標がある。
 
 写真11枚目 丹生大師、境内の中にある「 六地蔵石憧 」。 石柱の上にお堂が建てられ大事に崇められている。さすがに扱いが違う(^^;


 写真12、13枚目 和歌山街道への分岐点にある 「 六地蔵石憧 」。 なぜか六面の地蔵前に、雪だるまのような石仏?がのっている。 この奥の和歌山街道は、畑道(農道)のため自動車では、通行できない。



 以上が、発見、確認できた「 六地蔵石憧 」である。

 「 六地蔵石憧 」の役割が、守り神であり道標でもあったことは面白いものである。 このほかにも伊勢へ通じる街道沿いには、地蔵が道標になっていたりするものもあり、よく見ると面白いし、街道沿いの村、生活と密接な関係があり、また拝まれ方も違うといった特徴を見ることができる。
 普段何気なく目に付くだけであるが、少し見方を変えると面白いものである。


 人々が伊勢を目指し、旅人を見守った石の道標。昔の人々の安全な旅、生活への思いがしみこんでいるであろう「 六地蔵石憧 」。

          

        思い願いを伝えに 伊勢の街道 伊勢へおいないな☆

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