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えーと、今回はまたまたロンジンの分解・組立です。
 
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ペットネームの無いCal.428搭載の手巻二針モデルです。Ref Noから1971年製と判ります。
Cal.428 10.5リーニュ 21,600振動 ムーブメント23.3mm 厚さ2.5mm 17石 パワーリザーブ40h 耐震装置はキフフレクターです。
状態は風防に割れがあって、ゼンマイが途中で切れているのか巻上げが出来ません。
前回のハミルトンと同じような感じです。
この時計はワンピースケースですので、風防側から機械を取り出すタイプです。
前回のワンピースケースの分解時にはクリスタルリフトと言う工具を使ったのですが、ずっと欲しかったセイコー社のワンピースケースオープナーS-14と言う工具を手に入れましたので、早速使ってみたいと思います。

 
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ワンピースケースオープナーS-14です。ヤットコの親分みたいな工具の丸の部分に風防のサイズに合わせた絞りリングを入れて握ると、風防がほんの少しだけ絞られて縮みます。
そのまま浮かせると風防が外れます。

 
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今回の風防のサイズが27.85mmでしたので、26mmのリングを使います。
 
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こんな感じで風防にあわせて「ググッ」と握ると絞れます。
 
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取れました。
 
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今回は風防に結構深い亀裂が入っていますので(9時位置)、風防も交換します。

 
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ジョイント巻芯を外してテンションリングを外して、機械をケースから取り出します。
ケース裏を見ると何回かOHされているようで、一番最近は昭和56年(1981年)にOHされたみたいです。

 
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器留めネジを外して金属性スペーサーを外して、機械台にセットしたら分解開始です。
 
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ゼンマイ解放後にテンプとアンクルを外します。
 
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角穴・丸穴車を外します。
丸穴車の止めネジは2箇所になっていて、ちょっとだけ高級仕様。。。
 
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香箱受けと香箱を外します。
手巻2針の機械ですから特に変わったところはありません。

 
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香箱を開けてゼンマイのチェックをします。
特に切れているようには見えないので、ゼンマイを取り出してみました。

 
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ゼンマイ本体は問題無かったのですが、外端についている「返し」が折れて取れていました。
なので巻きが強くなるとストッパーが外れてスリップしてしまっていたようです。
「返し」は直せませんので、交換になります。
このゼンマイは幅が1.05mmですので10.5リーニュ用のゼンマイから合うサイズの物を探しました。
10.5リーニュ用だと汎用品のゼンマイは1.05mmを超える物ばかりです。
この時計の機械が薄型の為幅が狭いゼンマイを使っているみたいです。
仕方ないので機械サイズの小さい物から幅が合いそうなも物を探してみました。
8リーニュ用と7.5リーニュ用が何とか合いましたので、8リーニュ用を使ってみます。

 
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でっ分解の続きです。
サクサクッと分解しました。

 
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日の裏側の分解です。
これも特に変わったところはありませんのでドンドン外していきます。

 
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この機械の耐震装置の名前がわかりました。
キフフレクターと言うようです。
キフショックは高級機に良く採用されているようですが、この形のフラワー型とでも言うようなものは見かけることが多いような気がします。

 
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洗浄が終ったら組立です。
輪列側から組み立てていきます。

 
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新しいゼンマイを入れた香箱も組み付けて行きます。
 
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テンプも組み付けて輪列側は終了です。
 
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日の裏側の組立です。
 
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文字盤と針を付けたらケースに入れて、新しい風防をつけます。
 
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メッシュブレスをつけて完成です。
このロンジンのケースはジェラルド・ジェンタと言う時計デザイナーがオメガの為にデザインしたCラインと呼ばれる形の物です。
オーデマ・ピゲのロイヤルオークやパテックフィリップのノーチラスのデザインをした人です。
当時は絶大な人気を博し、色々な時計メーカーがこのデザインをパクっていました。
特徴はラグとケースが一体となっている事で流れるようなラインのケースになっている事です。
また当時は、薄型の時計イコール高級(薄くすることは技術が必要だった。)だった為このような時計が流行っていました。
今となっては古臭いデザインですし、デカ厚時計が流行ってからは薄型2針時計はレトロになってしまいましたが、機械から見ると薄型は技術力の証明です。
 
 
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閉じる コメント(13)

ワンピースケースの物はこうやって開けるのですね。初めて知りました。
ブレスとの相性も良くカッコイイですね

2013/11/2(土) 午前 9:47 [ 油おやじ ] 返信する

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油おやじ 様

こんにちは
いつもコメント有難うございます。

ワンピースケースの時計は他と違って特殊ですから結構敬遠されますよね。巻真もジョイント式で結構壊れ易いですし…。
ブレスは社外品なのですが、意外とフィットしました。
薄型時計にはメッシュブレスが合うようです。

2013/11/2(土) 午後 3:01 [ とんぬら ] 返信する

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とんぬら様

こんばんわ。ロンジンですねー。いい時計ですねー。
ワンピースケースです。
とんぬらさんも 例のワンピースケースオープナーを入手されましたか。
見ているだけでも 嬉しくなるような工具ではありませんか?
僕もワンピースケースの時計を入手したいものです。

ところで、ワンピースケースの竜芯はどうやって抜くんですか?
今回の写真には登場しませんでした。
また、テンションリングとはどんな部品でしょう。

とんぬらさんの記事は楽しいですね。
・・・。

2013/11/5(火) 午後 10:41 [ のんき ] 返信する

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のんき 様

こんばんは。
いつもコメント有難うございます。

ジョイント巻芯は途中で2分割されている物ですので、竜頭を引っ張ると外れます。(意外と強く引っ張らないと外れません。)
但し、真っ直ぐに引っ張らないとジョイント部分が割れてしまうので注意が必要です。
テンションリングは7枚目の写真の右側のパーツです。
文字盤と風防の間に挟まっていて、文字盤をケースに固定する役割があります。
実はこのセイコーのワンピースケースオープナーと一緒にシチズン製のワンピースケースオープナー(TR開閉器セットと言う名前です。)も手に入れているのですが、シチズンのワンピースケース時計が無い為に使っていません。。。
いつか時計が手に入ったらレポートしたいと思っています。

2013/11/6(水) 午前 2:30 [ とんぬら ] 返信する

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とんぬら様

シチズン製のワンピースケースオープナー、是非見たいですねー。
シチズンのワンピ時計が入手できなくても、どんな物なのか、チラッとアップするというのはどうですか?

・・・。

2013/11/9(土) 午前 9:38 [ のんき ] 返信する

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のんき 様

こんばんは。
いつもコメント有難うございます。

シチズン製のワンピースケースオープナー、工具の記事で取り上げますかね…。
近々にレポートします。。。

2013/11/11(月) 午前 0:53 [ とんぬら ] 返信する

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lor*mar*el2* 様

いつも有難うございます。
今回のはちょっと変わった物が入っていそうですね…。

2013/11/13(水) 午前 2:49 [ とんぬら ] 返信する

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とんぬら様
いつも、あちらの師匠のブログでお見かけしておりますが、初コメさせていただきました。ちょくちょく、見に来てはいたのですが、すみません。実は、ご教授願いたいことがありまして。。。
風防入れに難儀しております。61GSのプラ風防なのですが、おそらくテンションリングと思われるリングが風防の内側にあり、風防径は、ケースの内側よりすこしだけ大きいので、絞って入れるのが正解と思うのです。
手持ちのキカイで試そうと思い、ハンドル式の裏蓋とかベゼルをはめるキカイで試したところ、うまく行かず、
それでいて、上下から挟み込む風防絞り機で、パキっとイってしまったのです(泣)。キズが多かったので新品風防は購入済みなのですが、次は失敗したくない!という状況です(長文ごめんなさい)
こちらの記事でお使いの風防脱着機か、それとも、別記事でみかけた爪がたくさんついているクリスタルリフトと、どちらが良いと思われますか??
後者のほうがお安く手に入りそうな気はしています。。。。

2014/2/3(月) 午後 11:39 [ どらのびた ] 返信する

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ドラのび太 様

こんばんは。初めまして。
コメント頂き有難うございます。

御質問の件にいてですが、飽くまでも私の感想と言うことで宜しいでしょうか?
クリスタルリフトとセイコーS14を比べると、セイコーS-14の方が扱い易いと感じました。
クリスタルリフトは絞りの加減にちょっとコツが要ります。。。
絞り過ぎると風防を割る恐れがあります。
セイコーは安全装置が付いていて、絞りすぎる事がありません。
お勧めはこちらのセイコーなのですが、確かに価格はこちらの方が高価な様ですね。。。
決してクリスタルリフトが悪いと言っている訳では無いのですが、私は結局セイコーS-14も買いました。(駒を共用できるのでシチズン製も手に入れてしまいました。 笑)
最終的には慣れの問題なんだと思うのですが…。

2014/2/4(火) 午前 2:47 [ とんぬら ] 返信する

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とんぬら様
ありがとうございます。もちろん、ご自身の使い勝手ということで結構です、ありがとうございました。
他のブログ等では、ツメの跡がつく恐れもあるという情報もありましたし、、。でも値段的には手が届きやすいのかなぁ、、。
なかなかセイコーのS14自体は手に入りにくそうなので(一般には出回ってないでしょうから、オクなどを探すしかなさそうですね)、類似品をゲットしてみようと思います。
ありがとうございました!また、いろいろ教えていただければありがたいです。ではでは。

2014/2/4(火) 午後 6:37 [ どらのびた ] 返信する

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ドラのび太 様

こんばんは。
いつもコメント有難うございます。

いえいえ。お役に立てたなら幸いです。
又色々とコメントを頂ければありがたいです。。。

2014/2/4(火) 午後 10:40 [ とんぬら ] 返信する

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はじめてブログを拝見し、初めてコメントさせていただきます。
興味深くOHを拝読しました。
実はCal.428の改良型?Cal.L847.4の2針モデルを持っています。
3年ほど前、中古で購入し、OHに出してから、使い始めました。
2年間は3日で+60秒ほどで調子よく動いていたのですが、ある日、竜頭を回しても、ゼンマイの巻き上げができなくなりました。竜頭が空回りしているようです。以来、時計は動きません。
失礼ですが、時計のOH・修理はご趣味でしょうか、それとも修理を請け負ってらっしゃるのでしょうか。
また、Cal.428には構造的に弱くデリケートな部分があるとお感じになりましたか。

2015/4/4(土) 午後 10:30 [ hug*ri*96* ] 返信する

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hug*ri*96* 様

こんばんは。
ご訪問&コメントを有難う御座います。

竜頭の空回りとの事、恐らくゼンマイ切れが原因なのではないかと思います。
主ゼンマイの修理は難しく、交換するしかないかと思われます。
極稀にゼンマイ巻き上げの主要パーツの角穴車・丸穴車の歯が欠けてしまって巻き上げ不可になる場合がありますが、その場合は竜頭も廻らなくなる事が多いです。

時計のO.Hは趣味で始めたのですが、今ではブログをご覧になって頂いた方よりのご依頼をお受けして修理する事もあります。

仰る通り、Cal.428はとても華奢なムーブメントでした。
アンティークのドレスウオッチ全般に言えることですが、流石のロンジンでもこの手の時計の機械は薄型にする為にパーツの耐久性を犠牲にしている部分が有りました。
但し、主ゼンマイは消耗品と考えた方がよく、切れたら交換と言うのが前提に設計されています。

以上の事は飽く迄も私の予想ですので、正確な事は機械を見てみないと判断できない事をご承知置きください。

2015/4/5(日) 午前 0:24 [ とんぬら ] 返信する

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