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「心を入れ替えて更新頑張るゾ」モードの第一弾です。  笑)

前回ビューレンの記事の際にちょっとだけ書きました「業務用リューター」について、今回ご紹介させて頂ければと思います。
とてもマニアックな内容ですし、人によってはアンティークは研磨せずにオリジナルを良しとする方もおられますので、飽く迄も「私の場合は」と言う事でご理解頂ければと思います。

えーーとっ、最初に「今迄の研磨はどうやっていたか」と言うのから始めたいと思うのですが…。
恥ずかしながらとても原始的方法をやっていました。。。 恥)

基本的に、以前に紹介したアサヒペンのピカピCANと言う研磨剤で、浅い線傷や打痕のみ手作業で研磨すると言う、手間と時間の掛かる作業をしていました。

その為深い傷や打痕は諦めると言う選択肢しかなかったのですが、今回導入したリューターにより、殆んどの傷や打痕を消せるようになりました。

以前の環境で「どうしても」って言う時と、ガラス研磨の際だけに使っていたリューターが下の写真の物です。

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ブロクソンと言うブランドのハンドリューターで、連続使用時間が15分と言う短い時間しか使えないもので、長時間使用ではモーターが焼き切れる恐れがあるものでした。

このため外装研磨には向かなくて、ガラス研磨においても15分作業をしたら止めて冷却すると言った扱いが面倒な物でした。

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そこで今回導入したのが、業務用リューターの「NewCreateStar2」と言う物です。
こちらは連続使用が可能でサーキットブレーカーも内蔵していますので、焼き切れ対策もバッチリです。

ヤフオクで20,000円で買いました。
フットスイッチ付きで両手が使えますし、何より回転数を調節できる事がとても有効です。

SSと金では硬さが違う為、同じ回転数で研磨すると金は削れ過ぎてしまいます。
また、回転方向も変えられますので、色々な形にも対応出来ます。

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研磨剤とバフです。
最初にマンドレールと言う回転軸にバフを取り付けて、表面が黒くなっている茶色の研磨剤をつけて粗く研磨します。

この作業で大抵の線傷・打痕は消す事が可能です。(大体2〜3時間くらいで)
左側の茶色と青のバフはより硬いもので、再メッキの為のメッキを削り落とす為のバフです。

これでバフ掛けをすると完全にケースの地を出す事が出来ます。
ただし、綺麗に面を出す事はとても難しくて、結構研磨面に揺らぎが出てしまいますからこれからもっと修行を積まねばと思っています。。。 汗)

あと、ケースやラグのエッジ(角)に当ててしまいますと、簡単にエッジがダレてしまいますから(角が丸くなってしまいます。)、そこら辺もこれからの技術課題ですね。。。

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次に、仕上げ研磨です。
以前に紹介したことのある卓上グラインダーです。

こちらの右に付いている黒くなってしまったバフに、先程の緑の研磨剤をつけて仕上げ研磨をしていきます。
この作業は、リューター研磨で付いてしまったリューター痕と言うのを取り去る事と、ポリッシュ仕上げをする為の作業です。

これでピカピカになります。
本当はこちらも回転数調整が出来る本格的な物が欲しいのですが、卓上機で40,000円位してしまいますので「いつかは」と思っています。

この卓上グラインダーは、だいぶ以前にリサイクルショップで6,000円で買った物です。

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使用前のバフです。
研磨剤をつけて研磨すると、どうしても黒くなってしまいますが能力はそれほど変わらないと思います。

ただし、この研磨剤のカスが時計についてしまいますので、この後シッカリと洗浄しないと時計を付けている間に研磨カスで腕が真っ黒になってしまいます。

そこで同時に導入したのが超音波洗浄機用洗浄剤「超高性能洗浄液BEST-1」です。 (なんだか「ジャパネットたかた」みたいになってきました…。 爆)

これは家庭用超音波洗浄機(メガネなどを洗う奴です。)で使えるとっても強力な洗浄液です。
(ただし、ムーブメントの洗浄には使用しておりません。未だにベンジンによる手作業です。)

1リットル入りで2,150円でした。
使用方法は、50℃ぐらいの温水で10から20倍に薄めてそのままケースやブレスレットを漬け込んで、洗浄機で30分くらい洗浄します。

私は百均で買ってきた電子レンジ対応の陶器を使って、洗浄液とお湯を陶器に入れてそのまま陶器ごと超音波洗浄機にかけます。(洗浄液を節約出来ます。 笑)

超音波洗浄でバフ粉が落ちたらば流水で洗浄液を洗い落として、ティッシュで拭いた後ドライヤー乾燥して終了です。
これで劣化の酷かった外装を復活させることが出来ます。

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これは緑青と錆にやられたケースの例です。

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研磨・洗浄しました。
結構綺麗になっていると思いませんか?

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最後にスポンジヤスリをご紹介します。
これはサテン仕上げをする際に使用します。

現行品のケースやセイコー・シチズンの70sの時計ケースには、ポリッシュ(鏡面仕上げ)ではなくサテン(筋目仕上げ)の物が有りますが、そちらの研磨にはこのスポンジヤスリを使います。

裏表で番手の違うヤスリが付いているスポンジで、これでケースを研磨すると綺麗にサテンが入ります。
サテン上に付いてしまった傷もこれで繰り返し研磨すれば、綺麗に取り去る事が出来ます。

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筋目の方向を揃える事には若干の技術が要りますが、慣れてしまえば簡単だと思います。
確か600円ぐらいだったと思います。



以上が私がやっている研磨作業です。
以前に比べて格段に作業効率が良くなった事と、手間が掛からなくなりましたのでとても重宝しております。 嬉)

ここまで紹介した器具や工具、道具類は全てネットで手に入れることが可能です。
ヤフオクでも楽天ショップでも売られている物ばかりですので、ヤフーやグーグルで検索すれば手に入れることは簡単だと思います。


えーーとっ、ここまで紹介しておいて今更ですが、私はこれらの機器や工具会社の廻し者ではございません。。。 笑)

「私が使ってみてよかった物」と言う事で御理解下さい。
御参考にされる方は個々の判断においてでお願いいたします。

もっと便利で、もっと良い物があるかも知れませんが、取り急ぎ今現状での作業環境とちょっとだけノウハウの様なものをご紹介させて頂きました。






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宜しくお願い致します。 <(_ _)>
 
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閉じる コメント(24)

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邂逅 望 様

こんにちは。
いつもコメント有難うございます。

お褒め頂きまして有難うございます。
せっかく機械が綺麗になって実用に耐える様になっても、外装がボロボロだと使う気がしないのは私だけではないんではないか思っています。。。
しかし「古い物は古いままで。」と言う考え方の人も居られますし、ちょっと今回の記事は心配していました。。。 汗)

ボロボロの時計でも機械やケースが販売当時の様に綺麗になって、又使って貰える様になればとても嬉しい事だと思っています。。。

お気遣い頂きまして有難うございます。
無理せず少しずつ頑張って行きたいと思います。

2015/8/9(日) 午後 0:34 [ とんぬら ]

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ZUMA 様

こんにちは。
いつもナイスを有難うございます。

2015/8/9(日) 午後 2:38 [ とんぬら ]

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ありがとうございます。大変勉強になりました!!新兵器、それでも時間がかかる大変な作業なんですね、、、難しそうです。確かに、リューターは15分で休憩なんですよね、それじゃあほとんど進まねーし、と思ってたところです笑
私の方は、ポリシーではなくスペース、技術、予算、でなかなか外装研磨に踏み込めませんが、少しずつでもがんばって行きたいです。
ありがとうございましたー。

2015/8/9(日) 午後 2:58 [ ドラのび太 ]

こんにちは(^^)

やはりしっかりしたリューターは連続稼動時間もパワーも違いますよね!
私もジュエリー用のリューター使用してます。
ケース研磨はいきなりバフ直行です(笑)

2015/8/9(日) 午後 3:16 [ じゃみまるお ]

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ドラのび太 様

こんにちは。
いつもコメント有難うございます。

こちらこそいつもお世話になりっぱなしで恐縮です。
今回の新兵器導入はかなりうまく言った部類です。。。 嬉)
特に超音波洗浄機用洗剤は優れもので、バフ粉を落とすだけでなく研磨面の輝きも増してくれますので、外装洗浄の切り札になりました。。。 笑)
時間はそれなりに掛かりますが、(30分位)ホッタラカシに出来るのが嬉しいです。
今までの作業(ピカピCANでシコシコ手作業)を考えたら、天国の様な改善になりました。 笑)

2015/8/9(日) 午後 3:32 [ とんぬら ]

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じゃみまるお 様

こんにちは。
いつもコメント有難うございます。

リューターもグラインダーも持ってはいたけど使わず仕舞いだったのですが、こんなに便利な物だったのに宝の持ち腐れでした。。。 爆)

本当にプロが使っているものは5万円位してしまうのでしょうが、最近は機能・性能が同じで2万円位で買える物が出てきていてとても助かります。。。 笑)

これに味を占めて今ではグラインダーも本格的な物を…、等と考えてしまい…。 爆)
おかげで嬶(Ⓒじゃみまるお)には、「時計屋を始める気か?」って笑われています。。。

2015/8/9(日) 午後 3:47 [ とんぬら ]

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こんなに色々 道具があるんですね。すごい。
でも、これらを使いこなす技術がないと、時計の表面は思った通りにならないんでしょう。

これらの道具を使いこなしてはじめて、写真のような見違える程の外観に仕上げられるのですね。
僕の時計たちもイジってもらおうかしら。

・・・。

2015/8/9(日) 午後 4:47 [ のんき ]

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最近、研磨についていろいろ調べていて、
プロクソンとか卓上グラインダーとかまさにそれを
気にしていたりしました。業務用のリューターが気になりますw
時計のケースとっても綺麗になりましたね!
やぱり磨きには技術が必要なんですね…。
私も最近どうしたらエッジが綺麗に残るのかなやみちゅうです…。

「腕時計っていいよね」のブログにコメントいただきまして
ありがとうございます!これからもよかったら読んであげてくださいw

私もこちらのブログ参考にさせていただきますね!

2015/8/9(日) 午後 8:31 aoya

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のんき 様

こんばんは。
いつもコメント有難うございます。

ドンドン工具・道具が増えていきます。。。 笑)
時計マニアなのか修理工具マニアなのか判らなくなっています・・・ 爆)

お預け頂ければピッカピカにしちゃいますよ。。。

2015/8/10(月) 午前 0:01 [ とんぬら ]

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aoya 様

こんばんは。
ご訪問&コメントを有難うございます。

研磨の際のエッジ処理は本当に気を使いますよね。。。
私はセロテープで研磨されない様に養生をしています。

私も又寄らせて頂きますので、こちらこそ宜しくお願いいたします。

2015/8/10(月) 午前 0:06 [ とんぬら ]

とんぬら様
こんにちは、噂の新機材ですね、研磨系電動工具本体と先端部、研磨剤の組合わせで仕上がりはかなり変わりますよね。時計の研磨は削りすぎたからパテ盛ってやり直しとはいかないので神経を遣う作業だと思います。いつも御世話かけてます。

2015/8/10(月) 午後 0:44 [ 古蠍 ]

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古蠍 (fdj*d1*3) 様

こんばんは。
いつもコメント有難うございます。

今回導入の機材はなかなか重宝しています。
やっぱりケースが綺麗になると、とても嬉しいのでついついピカピカにしてしまいます。。。 笑)

研磨技術向上の為、暫くはピカピか仕上げを続けたいと思っています。。。
こちらこそいつもお世話になっておりまして、有難うございます。
これからも宜しくお願いいたします。 <(_ _)>

2015/8/11(火) 午前 0:33 [ とんぬら ]

以前、時計屋さんに磨きをお願いして深いキズが消されてサイドのヘアラインまで再生されて戻ってきて驚いた事があります。
やはり古時計でも綺麗なほうがいいですね
とんぬらさんはご自身で出来て羨ましいです
それにしても、たくさん道具があるのですね。

2015/8/11(火) 午後 5:35 [ 油おやじ ]

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油おやじ 様

こんばんは。
いつもコメント&ナイスを有難うございます。

最近はロレックス等でのオーバーホール時の研磨は、ライトポリッシュと言って輝かせるだけで傷取りまではしない様になっているようです。
別料金でやるのかも知れませんが、現行品ではそんな流れになっているみたいですね。。。

お蔭様で文字盤以外はリフィニッシュ(再生)と言える仕上げが出来る様になりましたので、今回の機材導入は成功だと思っております。
道具がドンドン増えていって、よく使う道具、滅多に使わない道具、新しいものを買って殆ど使わなくなった道具…等々、一度整理しなければと思っています。。。

2015/8/12(水) 午前 0:06 [ とんぬら ]

当ブログにてコメントありがとうございました!
とんぬら様のこちらのブログ、時折拝見しており、参考にさせていただいておりました。

リューター小さいものでも良いので欲しいなと思っております。。今はSSのものを手で地道に磨いております。。
またお伺いさせていただきます!
どうぞよろしくお願いいたします!

2015/8/15(土) 午前 10:02 [ Man From U.N.C.L.E. ]

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ManF rom U.N.C.L.E 様

こんにちは。
コメント&ご訪問を有難うございます。

こちらこそどうぞ宜しくお願い致します。 <(_ _)>
マニアックな記事ばかりですが、少しでもお役に立てた様でしたらばとても嬉しいです。

私も又お伺いさせて頂きますので、宜しくお願い致します。

2015/8/16(日) 午前 8:49 [ とんぬら ]

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ニャンコラン 様

こんにちは。
御訪問&ナイスを有難うございます。

これからも宜しくお願い致します。<(_ _)>

2015/9/27(日) 午後 2:10 [ とんぬら ]

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バフ掛けでこんなにキレイになるんですね。
僕は 機械がないので いつも手作業です。
機械でやると 輝きが違いますね。

とんぬらさんがどんな工具を使ってみえるのか 興味シンシンです。
また いろいろアップして下さいね。
・・・。

2019/1/21(月) 午後 8:27 [ のんき ]

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のんき 様

こんばんは。
いつもコメントありがとうございます。

お陰様でリューター&バフによるポリッシュ仕上げは大分上達いたしました。。。
サテン仕上げはまだまだ修行が必要ですが…。 笑)

一度機械のお世話になると、二度と手作業には戻れません。。。 爆)
また、工具や道具のご紹介をできればと思っていますので、お楽しみに。。。

2019/1/22(火) 午前 0:00 [ とんぬら ]

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邂逅 望 様

こんばんは。
いつもナイスを有難うございます。

2019/1/23(水) 午後 10:55 [ とんぬら ]


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