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vol.9【民間防衛】

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『国際軍事通信』vol.9【民間防衛】
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こんにちわ!村上です。

今回は、スイス政府が発行している『民間防衛』という本を紹介します。

『民間防衛』 スイス政府編 原書房

楽天ブックス→http://tinyurl.com/n7mnh9


日本では、スイスが永世中立国であることはよく知られています。

しかし、その独立を守るために世界有数の重武装国家であることは、あまり知られていません。

国民皆兵を基本とする徴兵制度をとるスイスでは、国民は一定の訓練を受けた後、

支給された銃を、自宅で整備、保管し、いつでも使えるようにしておく義務があります。

さらに町内会単位でロケットランチャーや対戦車ミサイルなどの火器を保管しています。

しかし、これらの支給火器が犯罪に利用されることはほとんどないというから驚きです。

この本はスイス政府が編集し、全国民に配布されているもので、

スイスの安全保障に不可欠な、民間防衛のあり方が示されています。

ところで、永世中立国なのになぜ軍備が必要なのでしょうか?

その精神を、この本の冒頭部分から抜粋してみます。

「すべての人々は平和を望んでいる。
しかし、戦争に備える義務から解放されていると感じている人はいない。
歴史が我々にそれを教えるからである。」

「今日のこの世界は何人の安全も保障しない。
戦争は数多く発生しているし、暴力行為も後を絶たない。
我々には危険がないと、あえて断言できる人がいるだろうか?」

「自由と独立は、我々の財産の中で最も尊いものである。
自由と独立は、断じて与えられるものではない。
自由と独立は、絶えず守らねばならない権利であり、
言葉や抗議だけでは決して守りえないものである。
手に武器を持って要求して、初めて得られるものなのである。」

本当に、日本の自称平和主義者の方々によく聞かせてあげたい言葉です。

「我々は、あらゆる事態の発生に対して準備せざるを得ない。
というのが、もっとも単純な現実である。」

ということで、この本ではまさにあらゆる事態への対処法が網羅されており、

軍隊への協力方法、街が占領されたときの対応、さらには核攻撃を受けた時の対処法まで記載されています。

それに加えて、現代戦は全面戦争であり、これに対しては全面防衛が必要であると説き、

経済、情報、宣伝、思想など、いわゆるソフトな侵略を含めて、

国家に悪影響を及ぼすあらゆる敵との対決方法が記されています。


ところで民間防衛とは具体的になんでしょうか?

敵が迫ってきたとき、民間人も武器をとって戦うことでしょうか?

国際法では、敵と戦う権利があるのは軍隊だけです。

民間人による戦闘は、違法なゲリラ行為とみなされ、

大して効果がないばかりか、ゲリラ狩りという名の民間人虐殺を招く事になるので、

絶対にやってはいけません、とこの本には書いてあります。

では、真の民間防衛とは何か?

例えば、大地震などが起きた時、真っ先に飛んできてくれるのは自衛隊です。

しかし、戦争によって街が破壊されたときも、同じように自衛隊が来てくれるわけではありません。

敵と戦えるのは自衛隊だけなので、自衛隊は戦闘の方に専念してしまいます。

となれば、救助や復旧作業は、誰か他の人がやらなければいけません。

警察や消防も動けるでしょうが、そうしたら今度は普段警察や消防がしている仕事を誰かがやらなくてはいけません。

このように、有事の際、国民はいかに迅速に落ち着いて避難するか。

いかに軍隊の活動をサポートできるか。

有事の際、軍隊は戦闘に集中し、国民は普段の災害時に軍隊がやっていることを、

誰が代わってやるのかをしっかり決めておくこと。

これが民間防衛の考え方です。


日本ではこのような議論はほとんどなされてこなかったのが現状です。

もしものときには大パニックが発生することは必至であり、危うい状態と言えます。

平和ボケと言われる日本人ですが、その平和はいかにして守られてきたか。

これからも平和を守っていくためには何が必要か。

日本人一人一人が、しっかり考えることの必要性を、

改めて感じさせられた本でした。

(おわり)


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【編集後記】

梅雨明け宣言がでてから大雨が続いていますね(笑)

私が住んでいるところは、山のふもとのようなところなので、

洪水の心配はほとんどないのですが、九州などでは大変みたいですね。

館林でも竜巻があったそうで、近年は荒っぽい気候が多いですね。

地球環境が変化してきているのでしょうか?

何気に理科にも興味がある私は、こんどこっそり調べておこうと思います。

ではでは、今回もご精読ありがとうございました(^^;


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【よくわかる!】国際軍事通信

発行者:村上 哲也プロフィール、バックナンバーはブログでhttp://blogs.yahoo.co.jp/t3abu1127

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