震災記/らいんはると亭

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地元がほしい

東日本大震災から8年が経ち、私は新たに地元というものがほしいと思っている。
理解し合える仲間や親切な隣人に囲まれて残りの人生を生きてみたい。

生まれ育った宮城県は私にとって今も故郷なのだが、地元ではなかった。
これまでにも書いてきたが、小学生の時に起きた宮城県沖地震でも我が家は被災して、以来転校を伴う引越しを繰り返して地元というものから引き離されてきた。
最終的に落ち着いた町では、他所者の扱いを受けて、とうとう溶け込むことができないまま中年を迎えてしまった(私にも馴染もうとする努力が欠けていたのかもしれないが……)。
しかし、震災前に住んでいた町はやはりひどいもので、自宅が全壊した私をニヤニヤと笑う中学時代の同級生がいたり、と底意地の悪い田舎のままで、やはりその町は私の地元にはなりえなかったのだという結論に至っている。

震災の年から被災地を離れて東京で生活している。大都会東京は人間関係がかなり希薄だ。人間関係もとても表層的。隣の人がどんな人なのかもよく分からない。
一方で、東京にもそれぞれに町内会などの「地元」があり、代々そこに住んできた人たちが幅を利かせている。震災で出てきた被災者などは新参者の他所者でしかない。東京が果たして私の新しい地元になりえるだろうか。

震災から8年、新たに地元がほしいと思う。
どこか心落ち着く場所を見つけて、穏やかで気のいい人たちと付き合って、楽しく暮らしてみたいと願っているのが、叶わぬ願いだろうか?

閉じる コメント(2)

わかるような気がします。
ましてや組織に属さずフリーでやっていると孤独や不安でいっぱいです。
崖際さんは本職のかたわらドイツバーのようなお店が似合うと勝手に思っているのですが、いかがですか?

2019/7/28(日) 午後 4:37 [ ビーサン ]

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ビーサンさん、

今回書いたブログ、「地元」を「居場所」に代えても一向に差しつかないのですよね。
仕事も全てメールのやり取りで、クライアントさんとは話をする機会も基本的にないので、物足りないというのか、孤独感や閉塞感は常にありますね。
ドイツのお酒をある程度知っているつもりですが、初期投資の資金もありませんし、今の時代ドイツは流行りませんよ。飲食業は難しいです。

2019/7/29(月) 午前 10:04 [ 崖際 ]


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