Architecture Everyday!!+Fujiken

細々と続けて10周年。たぶん継続は力なり。コレを惰性ともいう。

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一昨日になりますが、研究室の学部生(4年生)の卒業論文の面倒を見て…そんな話を書きました
お師匠さんの代わりに見るということになった流れだったのですが、その日のうちに仕上がらない人もいて…

ちなみに月曜日の午前中を目途にと伝えてあるのですが、そのため安易に土日もいるよっなんていってしまったものだから…今日も研究室です。
絶対に学部生が来てくれれば、来る甲斐もあるものですが…今年の学部生はほとんどに近いほど研究室に来ないタイプのようなのでその保証もなく…
と思って自分の研究を進めていたら、ようやくさっき16時くらいになって一人…

実は完成している研究グループが半分なんですけど、大丈夫なのかな。
ヒトゴトながらに不安です。

さて、昨日まで茨城県桜川市、真壁地区に残る歴史的な建造物を2日にかけてゴショーカイさせていただきました。
基本的に建築家のデザインした建築作品を多くショーカイしてきたことだけあって、新鮮だったかな?と思いたいところではありましたが、物足りない方もいらしたかも…しれませんね。

ということで、今日はまた建築家のデザインしたステキなケンチクさんをゴショーカイ。
群馬県は桐生市…とはいえ、中心部からはやや北方のはずれに位置する「県立ぐんま昆虫の森 昆虫観察館」を今日はゴショーカイさせていただきます。

このケンチクさんは、馬鹿でかい敷地(約48haだとか)を持つ「県立ぐんま昆虫の森」の中核施設として、昆虫に関する展示室・温室などを内包して建設されたケンチクさんでして…設計は、安藤忠雄氏が手掛けられて2004年に竣工したものです。
どんなケンチクさんであるかは、写真を見ていただきながらの方がわかりやすいと思われるので…

イメージ 1

「県立群馬昆虫の森」という名前、県の施設にして森という名前ということで、公園的なモノなのかなと思っていたら、その入口で入場料を求められて入った先に…ありました!これが「昆虫博物館」です。
第一印象はデカッ!…すぐに入場料が必要な理由がわかりました。
金をとらないとコレだけの施設を管理するのは大変だからということでしょう。

元々あった斜面を利用してか、斜面を造成して計画したのかどちらかはわかりませんが
斜面に埋め込むような形でケンチクさんを配置して…フロストガラスによる大きなガラス屋根を架けたものとなっていて…
ファサードの印象は、まるで昆虫みたい…

イメージ 2

「昆虫博物館」のエントランスは3階にありまして、その入口からズンズンと下へ博物館の展示部分、温室を経て下りて行って1階に出てくるという動線で、そのように下りていく動線を利用して建物正面から左側半分が屋上をした大きな階段となっています。
3階から1階へと通じるこの大きな階段は通常は降りなくても、動線的には独立したものとなっています。
で、その大階段を上から下へ…という様子。
こんなデッカイ階段…まるで神殿とかそんなのみたいで…あまりの空間の大味かつ贅沢な使い方にどこを見ていいのかキョロキョロ…コレ、装置としてはスゴイっす。

記事を書かせていただく上で簡単に調べた感じでは野外劇場なんかに使うことを想定しているようです。
しかし、何もやっていない時に来ると…そういう印象になるのかなと。
そんなに頻繁に何かをやってるという感じでもなかったので…こんな贅沢な空間の使い方を安藤氏以外の方が提案したらむしろ怒られそう…

なんというか…1階の池に向かって大階段を下ろすというのをきっと安藤氏はデザインしてみたかったのかなぁ…そんな印象です。重ねていいますが、でもコレは圧倒されるものがあって、スゴイです。

イメージ 3

内部です。ここは…ワークショップをしたりする場所だったような、そんな記憶があります。
外部大階段の大空間もビックリでしたが、こっちも負けじ(?)と天井が高い…

イメージ 4

展示室は、スロープを降りながら…子供が喜びそう♪

イメージ 5

というわけで写真のとこに下りてきました。
手前にいるのが、一緒に見学した地元・桐生出身のA君
先日の真壁の町並を案内してくれたのも彼ですが…その天井の高さが伝わるでしょうか?

イメージ 6

こちらは温室です。ビックリするほどの大空間で、やっぱりすっごく大味というか…たくさんの蝶々パタパタ飛び回っていました。

イメージ 7

で、出口から出てきました。中央に見えるドアがそれです。
下から見上げると大階段のスケールがまた一段を壮大なものに見えて、なんかスゲー…
しかも天候が悪かったかつ平日に訪れたせいか人が誰もいなくて…一際さらにスゲー…

イメージ 8

池の脇を出来る限りまで進んで(実際は立入禁止だと思われます)外観全体を…
巨大なガラスボックスを構造的に支えるにはこれだけのフレームが必要だったのでしょうが
ちょっと太くてガラスの繊細なイメージが…もったいない印象です。
昆虫のように…最初の印象がそのデザイン上のコンセプトにあれば、話は別かと思われますが…どうなんでしょうね?

イメージ 9

「昆虫博物館」には別棟で図書館とミュージアムショップを内包した施設がありまして…最後にその図書館を
壁一面に本棚が!!パッと見て、グンナール・アスプルンド!?と思いましたが、まぁ、ちょっと言い過ぎか…

イメージ 10

天候もあってか、「昆虫博物館」のガラスと打放しコンクリートからなる本館部分がやや冷たい(実際には肌寒い日でした)印象が残るのに対して…この図書館はいい雰囲気♪
棚の一部にはさすが!安藤氏関係の書籍が入っていました(笑)
ちなみにほかは、虫、虫、虫…でしたが…当たり前か。

安藤氏のケンチクさんを含め、いわゆるモダニズムの系統に属するケンチクさんは全体のヴォリュームであったり、その力強さであったりプロポーション…ようはファサード全体で勝負するケンチクさんだろうということは前々から何度か記させていただいてきましたが、
まさにこのケンチクさんは、それをモロに伝えるような…その贅沢かつダイナミックな空間の使い方は圧倒されるものがあって…「スゴイ…」と思うばかりでした。
ガラスを用いているからか、一種の線の細さのようなモノを感じ取れるところもありますが、これだけの空間を贅沢にド〜ンと前に出されると、何というかディテールなんて関係ねぇと言わんばかりの…見ている方もそんなの関係ねぇという感じで見学できたので個人的な印象はよかったです。

芸術作品としてのケンチクさんのよさを純粋に伝えていると思われるという意味では、さすがは安藤氏だなと思うところがありました。
ぜひ、建築家を志すみなさん(みんながみんな安藤氏になっても困りものですが)、空間を体感すること、つまりケンチクの面白さが存分に伝わってくる…芸術作品としてのステキなケンチクさん(金がかかっている、これだけのモノが必要か?といった現実的な印象はとりあえず置いておいて)ですので、見学オススメです!

最後に、安藤氏といえば…先日、仙川の「安藤ストリート」の特集で、かなり批判的かつ酷評したこともあって
まるで「アンチ安藤」なのか?と思われた方も多々いらっしゃったかと思われますが
決して、そんなんではありません(笑)
安藤氏だろうと誰だろうとイイ!ケンチクさんはイイ!ケンチク。
逆にいえば、安藤氏だから必ずしもイイ!ケンチク(実績があるのである程度の水準は保証できるかと思われますが)とは限らないということにもなるということでしょうか。
最近「安藤忠雄」(他の建築家も含めて)をブランドか何かのように取り上げるメディアが目につくのでちょっとどうか…と思うところがあります。

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大屋根(温室)以外の諸室を階段で隠すところは、さすが安藤ケンチク(^^)
飛鳥博物館を彷彿させる大階段。こちらは劇場風に階段下にステージスペースがあるから機能をプラスって事ですね。
ご同行の桐生出身のAさんの評価は如何でした?(^^) 削除

2007/10/1(月) 午後 6:00 [ Kato ] 返信する

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katoさん、いつもありがとうございます!
さすがはスルドイですね!参考にさせていただいたHPでも同様に「飛鳥博物館」と似ていることが書いてありました。
ボクはソチラを見たことがないので…よくわからなくて残念デス(汗)

A君ですが…「同級生で小学校の先生をしている友達がここで天皇、皇后と一緒に新聞出た」みたいなをしてくれたのが記憶にあるのですが…確かにスゴイ話なので、そのインパクトが大きかったせいか、他には…(汗)
彼も読んでるかもしれないので、コレは適当なコトはいえないってことで…ご容赦ください(笑)

2007/10/1(月) 午後 8:00 [ まるふ ] 返信する

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このてのGlass(がらす)の耐久性って、どんな感じなんでしょう?
耐震、耐火にも興味あるなぁ〜♪
Glassと言っても実際には、AcrylicGlass(あくりるがらす)にと
なるのでしょうか?
(∇〃) .。o(只単に「ふろすとがらす」って、どんな素材なのかを理解していないだけだったりもする・・・♪)

2007/10/1(月) 午後 8:42 よろずやWiki 返信する

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万屋さん、いつもありがとうございます(_ _)
ガラスっていうと割れるという印象がありますが、
実際銃弾を防ぐくらいのガラスもあるわけですから、今の技術ではかなりの強度をもつガラス(強化ガラスなど)も作れるようなので、コレだけ大面で使っているので相応の強度を持ったものなのかなと思われます。
アクリルは確かに軽くてガラスのように割れないでしょうが、さすがに見た目の質が安っぽく見えるでしょうから、コレに関して言えば、ガラスということになると思われます。

ちなみにフロストガラスなのですが、作りかたなど細かいことは分からないのですが、つや消し加工をしたガラス(不安だったので調べました)のことだそうです。
個人的には、透明でない、なんというか…あちら側がぼんやりと透けて見える「障子」のようなガラスのことを言っていたつもりです。
もしかしたら…コレって間違ってるかも…?

2007/10/1(月) 午後 11:37 [ まるふ ] 返信する

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皇太子殿下ご視察→http://www.kunaicho.go.jp/dounittei/photo2/photo-200607-585.html
大階段の使われ方→http://www.pref.gunma.jp/news/web_photo_news/pn36/pn36.htm
タレコミねたでした(^^) 削除

2007/10/2(火) 午前 0:12 [ Kato ] 返信する

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うはっ!?皇太子殿下さまのご視察でしたか(汗)
いつもいつもありがとうございます。
適当さがモロバレですね、参ったナァ…(汗)

にしても、大階段の使われ方も実際はこんななんですね。
ナルホド…確かにコレは確かにいいかも…やるなぁ〜、安藤さん♪
そういえば養老猛司さんといえば、昆虫関係も名高いんでしたっけ?(確か藤森照信さんが昆虫館かなんか設計されていたような…)
まさに「昆虫博物館」にはもってこいのゲストですね!

毎度のことながら、Katoさんにはタレこんでいただいて(?)感謝感謝です(笑)

2007/10/2(火) 午前 0:57 [ まるふ ] 返信する

こんにちは〜ここへは1度だけ行った事があります。
確かにすばらしいです。でもこんなにすばらしいならばもう少し町中に建てて活用してほうがいいように感じたのは私だけでしょうか?
昆虫ね???????
建物デザインはすばらしいと感じております。

2008/2/15(金) 午前 2:32 momoラ 返信する

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こんにちは、コメントありがとうございます。
敷地の広大さから仕方ないのかもしれませんが、アクセスは本当に大変ですよね(汗)
利便性という意味では確かに町中の方がいろいろ助かるでしょうが…昆虫の「森」の施設ですから、仕方なかったんでしょうね。

2008/2/15(金) 午後 10:36 [ まるふ ] 返信する

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