Architecture Everyday!!+Fujiken

細々と続けて10周年。たぶん継続は力なり。コレを惰性ともいう。

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「カレーうどん千吉」( http://www.yoshinoya.com/senkichi/index.html )というお店をご存知の方いらっしゃいますか?
東京を中心に15店舗ほどを経営するカレーうどん専門店でして、同店のうち東京以外で唯一、わが大学のある津田沼にもありまして
極端に貧乏学生の自分にとって頻繁に行けるような店ではありませんが、味の方もかなりイケルお店なんです。

そこがなんと、今日から3日までカレーうどん通常680円が200円という「どんだけ〜!?」というフェアをしていまして…
普段はなかなか行けないワタクシには、とってもウレシイ話なので早速行ってきました。
でも、500円を差っぴいてまで提供しようという店の意図はよくわからず。
HPで見たところ全店で行っているモノではなく、津田沼店のみらしく…そんなんで店の方は大丈夫なんだろうか?とただただギモンに感じつつ、とりあえずおいしいカレーうどんをすすってきました。
明後日までということなんで、さしあたり明日も食べに行くつもりデス。

実は、昨晩ブログを更新した後も仕事を続けて、今現在も研究室におります。
丸2日以上帰宅してないワケで…仕事は勢いに乗って、まずまずいい調子でカラダにムチ打って頑張ったかいが見られますが、まだまだ先はほど遠い状況。
でも、そのカラダのあちこちに3日分のヨゴレが目につくようになってきたので、さすがに今日は帰ります。
このままでは、ヨゴレ芸人ならず(本当の意味での)ヨゴレ学生になってしまうので(笑)
わが身を削ってという意味ではやや似ているトコロもあるかもしれませんが…

今日ゴショーカイしようかなと思うケンチクさんは「静岡新聞・放送東京支社」です。
東京・新橋駅すぐ近くの、ちょうど新橋側から見る銀座の入口あたりに位置しています。
設計は、かつて国内外の建築界を名実ともに牽引した世界のタンゲこと丹下健三氏の手になるもので、昭和42年竣工とのこと。

イメージ 1

コレがその外観になりますが、中央の円筒形のシャフトにボックスがキャンティレバー(片持梁)の要領で中空に飛び出すように附属した・・・まるで一本の樹木のような、なんとも不可思議なデザインになるケンチクさんです。
何もこんなムリしたデザインにしなくても…と、個人的には思いますが、このデザインが採用されたのは、当時の建築界の潮流であったメタボリズムの影響下にあるもので…

メタボリズムというのは、黒川紀章氏設計の「中銀カプセルタワービル」( http://blogs.yahoo.co.jp/t_marufuzy/37091715.html )に代表される建築界の一時代を築いた潮流で、同作品を取り上げた際に書いたメタボリズムのものすごく簡単な説明を転載すると…

「直訳すると「新陳代謝」という意味で、その言葉の通りにケンチクさんの一部分をユニット化して取り外し可能にすることで常に「更新しながら使い続けることができる!」そんな理論(理屈に近いか…?)です。
先に名前を挙げた菊竹清訓氏(ちなみに命名者だったかと)や大高正人氏等々によって提唱された建築理論(これも建築運動に近い…かな)」

といった具合のもの。
先ごろ大変話題になった「メタボリックシンドローム」の「メタボリック」をイメージされる方も多いのではないかと思われますが、それは実は正解で、元となった言葉は同じ…ですが、イメージ的にはだいぶ異なりますね(笑)
そのメタボリズムは昭和35年前後に始まるもので、その潮流の中で設計・デザインされたのがこの「静岡新聞・放送東京支社」、中央のシャフトに附属したボックスを時間的な成長・変化に応じて取り替えたり、付け加えたり…という意図がよく伝わる外観をしているのがわかります。

イメージ 2

写真は、足元から見上げるカタチで撮影した1枚で…青空を大胆に切り取る構図がなかなか…というハナシは置いておいて

外観上の特異さという点では、まるで目の敵にしてるかのように近頃とにかくよく引き合いに出す(ちょうど好例なので…特別な好き嫌いではありません。あしからず。)「鬼石多目的ホール」(妹島和世氏設計、2005年)と比べても非常にいい勝負ではないでしょうか。
ただ、時代的にも、そして設計者のスタンスの違いからも…こちらの「静岡新聞・放送東京支社」は、この外観にして、デザイン的には必ずしもウマイ!!イイ!!といいがたい部分もありますが、冒頭に記したこのケンチクさんのイメージ通りに大地にしっかりと根を下ろした力強く屹立している様子がよく伝わってきて…建築界・時代を背負った丹下氏のスタンスをそのままにその威容を胸高々に誇っているように感じます。

ここで、いつもなら街並の景観に対してウンヌンと懸念を呈するトコロ(実際にそういう見え方があるのも事実)ですが、個人的にこのデザインをこの立地で採用したという丹下氏の手腕は大きく評価に値するのではないかと思います(いつものように上目線で書きますが)。
実は、今日も「世界のタンゲにも関わらず、こんなマズイデザインをしていた!!」そんなハナシに落としていこう、まとめていこうかなとは思っていたのですが、アレコレ考えてみると、どうもそう簡単にこのケンチクさんをまとめるのは難しいナァと思う次第で…

最初こそ、40年間という長い期間をこの場に立ち続けたという歴史性(悪い言い方をすれば、目に慣れたとも)によるものか?と思っていましたが、どうも違うみたいで…
この敷地、左右から道が迫ってくる不整形な形状で、すぐ近くにはJRの高架もあったりと…という衆目を集められる交差点という利点以上にケンチクさんを建てるには比較的不利な立地になります。特にこの場所は、人も車もよく集まるゴミゴミとなるトコロで…
で、この場所にそこらへんにあるような細長いビルが建っていたと想定すると…ものすごくキュウキュウした窮屈な街並になっていたのではないか…それこそ足元に広いスペースを持ち、視線が抜ける「静岡新聞・放送東京支社」がこの場所にあることは、外観上の不恰好さ以上に街並景観に寄与している部分が大きいように感じるワケです。

この記事を書くまで、思ってもみなかったことでしたが…そう思った途端、この威容がものすごくカッコイイように思えてきたのが不思議でなりません(笑)

今日の最後に…丹下健三氏はたくさんの作品をデザインされていますが、その丹下氏から真っ先に何の作品をイメージされますか?
ちなみにボクは・・・このケンチクさんだったりします。
というのも、課題でこのケンチクさんの2階で開催されていた展示会(いくつか開催されていた展示会を提示されて、その中から一つを見てレポートを書くという課題)を見に行ったというのがその出会いで
丹下健三氏のタの字も知らなかった時分でしたが、その威容が与えたインパクトは大きく、後々に知った「丹下健三」の名前がモロに本作とリンクした…という次第です。
その印象のままに今日の記事をスタートしましたが、まさかこんな落としドコロになるとは…我ながらに不思議デス。

ケンチクさんってやっぱり魅力にあふれる存在だナァとしみじみ思ってしまったり…

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閉じる コメント(5)

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200円でしたら、3日間3食いっちゃいますよ^^まるふ さんは何食?

山梨文化会館が'67(S42年)http://blogs.yahoo.co.jp/t_marufuzy/9763518.html
て事は、双子だぁ^^今、気付きました。
山梨のシャフト一本を持って来て、建てた様に見えますね(^v^) 削除

2008/2/1(金) 午後 11:24 [ Kato ] 返信する

この三角地にある円筒の部分が横の高速道路のカーブと同心円であれば、どれだけステキかしらと思って航空写真を見たら、意外と四角いフツーのビルにしか写ってなくって雰囲気もなく残念。
でもこれで片持ち梁の勉強ができます!楽しいビルです。

2008/2/3(日) 午後 6:09 あられ 返信する

ロボットのような形のビルですね★

2008/2/3(日) 午後 8:32 [ - ] 返信する

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みなさま、コメントいつもありがとうございます!

Katoさん、いつも本当にありがとうございます(_ _)
例のカレーうどんは結局昨日いただいて…結果2食でした。我ながら不甲斐ない(笑)

それにしても、さすがですね!山梨文化会館をお出しになられるとは…しかし、まさに双子、というか片割(敷地面積に応じてということになろうかと思われますが)というべきか…
実は、記事の文章の流れから、載せたくても載せられないナァと思って、泣く泣くカットした内容でした。
その点で、こうして補筆していただけるのは、大変助かります(笑)

2008/2/3(日) 午後 10:33 [ まるふ ] 返信する

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あられさんもありがとうございます!
そーなんですよね!外観はこんななのに航空写真で見ると案外フツー…というの多いんですよね。
所在がわからない作品を航空写真で目を皿にして探したりするんですが…コレがなかなか難物だったりするんです(汗)

ねえねさんもありがとうございます!
本当にオモシロイ形をしたビルですよね!
コレでもう40年もこの場所に経ち続けていると思うと…時代の流れを感じさせない雰囲気がスゴイナァと色々勉強になる次第です。

2008/2/3(日) 午後 10:36 [ まるふ ] 返信する

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