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211、この感覚での直木賞は意外な結果
読書:何者
映画『桐島、部活やめるってよ』の原作者・朝井リョウが執筆した『何者』を読了。
直木賞受賞作品である。 大学生の就職活動を中心に彼らの青春群像が描かれている。 読了して最初に感じたことは 『 これで直木賞とれるんだ・・・・ 』 という感覚。決して直木賞のイメージが私の中で確立されているものではないけれど、意外な受賞作品というイメージだ。 登場人物が若いということもあって、ジェネレーションギャップのようなものが存在するのは否めないが、これから先はこういうものが増えていくのかという感じもした。 ネット環境だったり、デジタル環境だったり、人と人をつなぐなにかが変わっていったこの世の中。 そんな新しい関係性を小説の中で表現する面白さとして評価されたのだろうか。 確かに結末は『桐島・・・』と同じで爽快感に満ちたものではないし、暗い未来を象徴しているわけでもない。 登場人物はネット環境の中でモガキつづけ、新しい人格を形成していく結末ではあるのだ。 それにしても今の就職活動って、こんなに大変なのかと思わせることばかり。
過去の22歳の私ならば就活なんて全戦全敗だったであろう。 それでもこの小説の中でも、やっぱり何にも気にしていないやつが簡単に内定をもらったりなんていうくだりは、今も昔も変わらない。 派手な物語やストーリー展開はまったく皆無だが、TwitterやFACEBOOKも知らない読者だと、チンプンカンプンだろうなとも思いつつ、また新しい何かを求めて次の書を開くのでありました
『 何者 』
著者:朝井リョウ 株式会社新潮社発行 2012年11月30日発行 5刷 2013年2月5日 ISBN978-4-10-333061-5 1500円+税 |
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