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212、アルコール墜落
映画:フライト
デンゼル・ワシントンがアカデミー賞最優秀主演男優賞にノミネーションされた作品。
監督は『バック・トゥ・ザ・フュチャー』『フォレスト・ガンプ』のロバート・ゼメキス 予告編では旅客機が逆さまになって墜落する場面ばかりのデザスター映画を思わせるが、中身はアルコール依存症に悩まされるパイロットのお話。 おそらくパニック娯楽映画を期待して劇場に足を運んだ人々が結構な数いる様子で劇場の椅子を温めていた。 映画はいきなり女性のバストトップがぼやけて映る演出で、男性客をハッとさせる。
カメラが引いていくと、女性のアンダーヘアも丸写し・・・・いやいや、日本の規制もゆるくなっていくな〜 そんな彼女の横にはベットでうっぷしているワシントン。 電話がかかってきても、二日酔い状態でだらしない生活が浮き彫りにされる。 女性の裸といい、ワシントンのだらしなさといい、これらがすべての伏線になっていくから映画は面白い。 導入部はこのだらしないワシントンが薬物のチカラでこの二日酔い状態を脱し、パイロットとなって旅客機の機長という仕事をこなしていくのだが、操縦中もも隠れてウォッカをばか飲み。
そんな状態の中で予告編通りの大事故へとつながっていくのだが、彼の機転により死者が6人という極めてまれな不時着をこなしてみせる。 ワシントンはあっという間にヒーローへと転身していくのだが、ここからやっとこの映画がはじまっていくわけだ。 事故の直接原因は飛行機のハードとしての問題だったが、ワシントンがアルコール依存症であったことが発覚すると、彼自身が隠ぺい工作を行いだす。
人間のドラマとして面白い。 ヒーローの隠れた顔は実はアルコール中毒ということなんて、ワイドショーだったらどれだけ時間を割いてもおかしくはない。 だから映画になっても、ワイドショー的に楽しめる。 どんちゃん騒ぎは映画の冒頭部ですべて終わるのだが、人間ドラマとしてのチャランポラン劇は案外楽しめるものだ。 最後の最後までアルコール依存症を隠せるわけでもない結果のわかったドラマであるが、そのふがいなさに観客は『自分自身はそうならない』という安心感を持って映画に没頭していくのであろう。
それにしてもアメリカ社会のアルコールと薬物というのは、どこまで国民の間で蔓延しているのだろう。 白い粉を鼻につけて注意される場面はあちこちの映画で散見されるし、普通に缶ビール片手にでっかい外車をブッ飛ばすなんて日常茶飯事のことだ。 確かにそれが国内線のパイロットであれば同様なことも起こりそうな気がする。 一年ほど前には暴走貨物列車を派手にストップさせたり、今回のように墜落事故を綱渡りで鉾に収めたりと、なかなか忙しいデイゼル・ワシントン。
次はどんなパニック場面に登場するかも楽しみだ 映画の中に、薬物を入手しワシントンに渡すジョン・グッドマンが登場。 この役柄、中毒患者にとっては最高のヒーローとして登場する。最近わたしがお気に入りの男優の一人である。 『 フライト 』
原題:FLIGHT ロバート・ゼメキス監督作品 出演:デンゼル・ワシントン 2012年 アメリカ映画 カラー/シネスコ PG-12 上映時間:138分 |

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