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明治の衰退に底はあるのか? 大学選手権連続出場の資格がよどんだ水たまりの底へ沈み、 水面からはかろうじて存在を確認できるところとなった。 相手は強敵・難敵・激敵のアカイ帝京。 下馬評も成績も明治は上回るものはない。 あるとすれば明治の伝統と意地だけが、80分の攻防を左右できる。 帝京はこの試合をのりきれば対抗戦の優勝をほぼ手中にし、 大学選手権1位通過による遠征回避という特典を視野に入れることが可能となる しかし、それはこの試合に勝ってからのこと。 崩壊しかけた明治といって油断は禁物。 考えれば、こういう時にこういう大事な試合を落としたりするのも帝京カラーだった。 明治の断末魔か、帝京の力量爆発か、さて観戦採録である。 2008年11月16日 日曜日 14:00キックオフ 東京・青山・秩父宮ラグビー場 天候:霧雨 風:殆んどなし 芝:少しづつはげたところが・・・ レフリー:桜岡 帝京大学メンバー(c)はゲームキャプテン 当日配布されたメンバー表による 1、伊藤 2、天野 3、平原 4、中田、5、ボンド 6、ツイ 7、吉田 8、野口 9、滑川 10、徳永 11、沼尻 12、南橋 13、井本(c) 14、鎌田 15、船津 16、浪岡 17、阿部 18、福田 19、甲斐 20、内田 21、森田 22、野田 明治大学メンバー(c)はゲームキャプテン 当日配布されたメンバー表による 1、松浦 2、原田 3、土井 4、鎌田 5、杉本(C) 6、西原 7、山本 8、杉本 9、金澤 10、田村 11、山口 12、溝口 13、衛藤 14、奥田 15、松本 16、仲西 17、城 18、吉住 19、池原 20、田原 21、呉 22、川口 前半 帝京13CTB井本主将のキックオフでゲーム開始 前半14分 帝京 明治陣10mLと22mLの間の帝京ボールラインアウトからNo.8野口のブレイク。 GL前左中間まで迫りラックとなる。展開して12CTB南橋がボールを受け 明治DFをハンドオフでかわし、右中間にトライ。15FB船津のGKは不成功 帝京 5 − 0 明治 前半24分 明治 帝京陣で帝京がペナルティを連発。明治はスクラムを選択。 スクラムから排出し明治はアタックを仕掛けるが、帝京のDFで一旦後退。 しかし、10SO田村が帝京DFラインの間隙をついてブレイク。 そのまま左中間にトライを奪う。自らのGKは失敗。 帝京 5 − 5 明治 前半36分 明治が帝京陣奥深くに攻め込むがマイボールラインアウトを3連続で失う 前半40分 帝京
ピンチの後にチャンスあり。帝京がラックを連取して前進。
明治の外側の甘いDFを攻め込み、最後は11WTB沼尻が明治のタックルをかわし左にトライ。GKは失敗 帝京 10 − 5 明治 後半 明治10SO田村のキックオフでゲーム開始 後半13分 帝京 明治陣10mLと22mLの間でスクラムの時、明治のコラプシング 帝京15FB船津がPGを蹴りこみ見事に成功 帝京 13 − 5 明治 後半22分 帝京 明治陣奥深くで明治ボールのラインアウト。明治はここでもラインアウトで失敗 ターンオーバーから帝京が攻め込むと明治がGL前5mでペナルティ。 帝京はタップキックでクイックスタートを仕掛け、ラックを連取し、 最後はラックサイドを6FLツイがポール左に飛び込む。GKも成功 帝京 20 − 5 明治 後半24分 帝京 帝京得点直後のキックオフで明治がペナルティ。PKから10mLと22mLの間の ラインアウトを得て、そこを起点として10SO徳永がブレイク。 そのままポール左にトライ。GKも成功し、短い時間に得点を加算する 帝京 27 − 5 明治 後半31分 帝京 後が無くなった明治。帝京に攻め込まれターンオーバー。 深い位置だったが無理にBKに展開し仕掛ける。このことが不運を呼ぶ。 ゴールポスト正面でノッコン。帝京スクラムとなり、 スクラムサイドを突いた帝京がまたもトライ 奪ったのは帝京4LO中田。GKも成功 帝京 34 − 5 明治 帝京交代 1⇒16浪岡 4⇒19甲斐 9⇒20内田 明治交代 4⇒18吉住 後半36分 明治 敗戦が確定した時間帯。明治が唯一の意地を見せる。ロングパスでフリーとなった 11WTB山口が左隅にトライ。難しい位置のGKを10SO田村がクリア 帝京 34 − 12 明治 帝京交代 14⇒22野田 後半38分 帝京交代 10⇒21森田 後半40分 帝京 明治の足はすっかり止まってしまった。帝京7FL吉田ががトドメをさすトライを 右中間に奪う。GKは不成功だがその直後にノーサイド 帝京大学 39 − 12 明治大学 明治崩壊の序曲はラインアウトの成功率が下がっていくことで始まった。 繰り返しの失敗は目も当てられない。 前半は帝京もそれにお付き合いし、両者共相手ラインアウトボールの方が優位に転じる数値 帝京はこの部分を後半で修正。それをトライに結びつけた。 明治はHOをメンバー変更しても、スローワーとキャッチャーのタイミングが合わず、 『前へ』はいつしか忘れ去られた言葉となっていった ラインアウトを修正しブレイクダウンを優位に戦うアカイ津波の破壊力は、 紫紺の息の根を止めるには有り余ったパワーだった。 崖っぷちにあった明治の大学選手権出場という道は、 アカイ津波が跡形もなく飲み込み、連れ去っていった。 メイジ復活への道は深い霧に包まれたままだ・・・・ この採録は個人がメモを取りながら記録したものです 誤った表現や記録があればご指摘下さい。修正いたします 大学ラグビー激闘史は第2弾が発売されます。Amazonなら24%引き!
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ラグビー2008-2009
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高校ラグビーも花園本大会に向けて、各地区の予選が佳境となった。 昨日は昨シーズンの覇者・東福岡が花園行きの切符を手中にしたと伝わる。 東京地区の決勝は聖地・秩父宮のピッチで行われる。 高校生として、このピッチが最後の檜舞台となる選手たちと、 花園という高校ラグビーの聖地を踏める選手と、明暗がはっきり分かれるわけだ なんとも残忍で過酷な勝負だろう。 しかし、その運命を背負って戦う高校生の姿は、ラグビーの魅力だけでなく 純粋な心の尊さを教えてくれる気もする。 小雨にむせる秩父宮のスタンドで2つの決勝を観戦してみた。 ここまで76-3,62-0,71-3という大差で勝ち抜いてきた國學院久我山。 高校日本代表候補を擁し、順調な仕上がりのようだ。 一方の本郷高校も花園の連続出場を目指してここまで勝ち上がってきた 春の都高校総体では24-0で久我山が勝利。この日はいかに・・・・ 前半は久我山のキックオフでゲーム開始。ゲーム開始当初は本郷が攻め込んでいたが 自陣深くからターンオーバーで一気に本郷陣に攻め込むと、12分にラインアウトモールで 右中間にトライ。GKも決まって7-0 17分にもほぼ同じ攻撃スタイルで逆サイドの左中間にトライ。12-0 23分にはトライと思われたラストパスがスローフォワードの判定となるが、 28分にカウンターアタックでトライ。前半終了間際にもボールを細かくつないで華麗なトライ。 26-0と久我山のほぼ一方的な試合となってしまった。 後半4分に久我山ボールのGL前5mスクラムから展開して、11WTBが左隅にトライ。 本郷のスクラム劣勢で久我山がゲームを制し続ける。33-0 6分に本郷は10SOをメンバーチェンジして流れを変える策をとるが、これもしっくりいかない 10分に久我山15FBがブレイクすると、快速の11WTBが左中間にトライを奪う。38-0 15分から25分にかけて『行くぞー!』と自分達に気合をかけながら、 本郷が果敢なアタックを仕掛けるがトライを生むことができない。 26分にはこの本郷のアタックから久我山がターンオーバー。カウンターアタックで11WTBが 中央にトライ。本郷の勢いを止める。45-0 久我山は28分、30分にも11&14WTBがトライを量産。59-0 このまま本郷のノートライで終わるのかと思われたが、33分に久我山のペナルティに反応し クイックスタートで本郷のキャプテンNo.8が意地のトライをあげる。59-7 國學院大学久我山高校 59 − 7 本郷高校 前日のサッカー部とともに全国大会出場権を得た久我山のこの地区での強さを証明した一戦だった。 本郷高校に比べるとレベルの高さをみせた久我山の独断場であり、 プレイを続けた選手も不安を感じなかっただろう。 気になるのはここまであまりにもスムーズに予選を勝ち抜いただけに、 花園で苦戦と遭遇したときの対応力がきにかかる。そういう高校は久我山だけではないが もまれたチームとそうでないチームとの差は、もっと高いレベルの試合できっとあらわれるはずだ。 本郷高校は次の世代に繋げるトライを見出した。 終わりでなく、新しいスタートとしてがんばってほしいものである・・・ 昨年の予選は明大中野X久我山、東京X本郷の組み合わせだった。 今年はそれをシャッフルしたようなものだ。 両校とも決勝で敗れ、花園への出場を果たせなかった。 今年はどちらかは全国大会の出場権を得ることができる。 春の都大会では19-14で東京高校が勝利している。出場権を勝ち取るのはどっちだ・・・・ 前半は東京高校のキックオフでゲーム開始。 4分にスクラムで明大中野がコラプシングの反則。PKからGL前5m右のラインアウト。 モールで押し込み最後は6FLが右中間にトライを奪う。GKは失敗。0-5 膠着状態が続いたが21分に明大中野が22mの内側でペナルティを連発。 PKから4分とほぼ同じ位置のラインアウトモールでNo.8がトライ。 明大中野はモールで押されても引き倒すことさえできない。 GKはポールに当たって失敗。0-10 その直後23分に明大中野の逆襲が始まる。自陣から果敢に攻め込んで12CTBが大きくブレイク。 これを起点にして細かくボールをつなぎ左隅にトライを奪う。 更に難しい位置からのGKが決まり7-10。 明大中野応援団の小旗が振られ、大きな歓声となる。こんなに応援団がいたのかと驚く 28分に東京がチャンスを掴む。間違いなくトライを生んだはずのパスはスローフォワード。 後半11分。明大中野は同点にできるチャンスを迎える。東京陣22mL内側のスクラムで 東京のコラプシング。『いれどころ』であり『はずしどころ』の位置。 9SHがPGを蹴りこむが失敗。 前半のGKのコンバージョンに比べればかなりイージーな位置だったが、追いつくことができない 25分。お互い凌ぎ合いを見せる中、中央付近のラインアウトから明大中野がクイックスローインで チャンスを掴む。これが起点となって、東京陣22mL中央付近で東京のペナルティ。 残り時間から考えてトライを狙いに行くが、GL前でノットリリースザボールの反則を犯してしまう 後半は両チーム無得点のまま時計は30分を回る。ロスタイム2分のアナウンス。 33分。東京が22mL左でペナルティ。 明大中野はPGで同点としてもトライ数により花園にはいけない。 だからPK・・・・しかし、明大中野の選手がPGを選択。 中野応援団から驚きの声があがるが、レフェリーがコールしてしまった。 変更できないのがルール。 そのことに気がついたようで、PGともハイパントともつかない中途半端なキックを蹴りこむが 東京がこれをキープしてノーサイドの笛が鳴り響く。 何となくしっくりいかないスタンド観戦者。 いや、それよりも明大中野の選手の方がもっと痛いはずだな・・・・ 明治大付属中野高校 7 - 10 東京高校 実力的にも拮抗した組み合わせだった気がした。 ラストプレーに疑問符が残るも、それも『高校生らしい』という言葉でクリアーにしておきたい。 最後まであきらめず戦った明大中野フィフティーンには拍手を送りたいし 霧雨の中でも多くの学友たちが駆けつけた中で、見事に花園行きを決めた東京高校には胸を張って全国大会に挑んでほしい さあ、次は花園で暴れてくれ! この採録は個人がメモを取りながら記録したものです 誤った表現や記録があればご指摘下さい。修正いたします Amazonなら24%引き!予約受付中!
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昨シーズン念願の全国制覇を勝ち取ったフェニックス軍団・東福岡。 春シーズンの選抜大会では、御所工業相手に思わぬ初戦敗退という苦汁を味わう。 とあるセミナーで東福岡高校率いる谷崎監督はこのことを 『今後はやりやすくなった・・・』 と語ったことを思い出した。 そして福岡高校。 対戦相手の東福岡高校はその名の通り 福岡高校の東の位置に近接しており、直線距離にして約1kmの場所。 ラグビーにおける地元のライバルはJRの鉄路をはさんで、火花を散らしあっている。 こちらの監督はあの森重隆氏。 明治⇒新日鉄釜石、そして日本代表で活躍されたあの『ヒゲ』の森さんである。 福岡高校は3年連続で準決勝進出。ここを突破すれば 全国大会の切符をかなりの至近距離までたぐりよせる事が可能となる。 地元の下馬評は東福岡。 しかし、福岡高校のしつこいDFがその有効票を揺り動かす 濃い緑のジャージを基調としたフェニックス軍団・東福岡と 燃える赤と白いラインにデザインされたジャージの福岡。 元米軍基地から立派な球技場となった春日の地でホイッスルが吹かれた 前半。福岡高校のキックオフでゲーム開始。 4分に福岡陣にて福岡高スクラムから展開して、左タッチライン際を大きくブレイク。 22mの手前まで進み東福岡がペナルティ。福岡高校がPGを決め貴重な先制点。0-3 前半14分。先制点を許したものの攻める時間が長い東福岡。 これに対し福岡高校は低いタックルの絨毯爆撃で凌ぐ。 GLまで攻め込み、東福岡が大きく左サイドにパス。 これが届かずバウンドする。しかし、このことが功を奏した。 タイミングのずれた福岡のDFのずれを突いて、東福岡BKが左中間にトライ。 GKは失敗したが5-3と逆転。 ここからは同じ展開が続くが、東福岡が体を活かした攻撃は続く。 前半25分。右中間のラックから左へロングパスでDFラインを崩すと 左タッチライン際を11WTBが走りこみ、左隅にトライ。GKも決まって12-3 そして前半終了間際のこと。このままでいけばまだまだ試合展開は予想できない。 しかし、東福岡得意のカウンターアタックは今年も健在。 13CTBが22m中央付近でブレイクして右中間にトライをあげる。 GKも成功し19-3。前半終了のホイッスルがスタンドのため息を呼ぶ。 後半開始早々に東福岡が畳み掛ける。22mL左付近スクラムを起点に セットプレーからお約束の形を見せ付けるように13CTBが ポール左にトライ。GKはNGとなるも24-3。 この得点差が集中力というキーワードを引きずり出す。 後半5分に福岡高が東福岡のペナルティで得たGL前5mのマイボールラインアウトから 一気にトライを奪い24-8。 更に12分。福岡高校の好キックを基点にして、キャリーバックからGL前5mスクラム。 8−9でアタックを仕掛けポール右にトライ。GKも成功して24-15 福岡高校応援団(なんとフレフレ少女!)も元気が湧く。 しかし、東福岡!さすが東福岡!ひるまない・・・ HL付近から得意のカウンターアタックが炸裂し、14WTBが快走し中央にトライ。 GKも決まり31-15 ところが、ここでまたゲームが揺れる。22分に東福岡の選手が危険なプレイでシンビン (ちなみに高校ラグビーは7分間) こうなったら押せ押せムードの福岡高校。チャンス到来! フェニックス軍団は落ち着いていた。これが御所工業に負けて得たものか・・・ 25分に10SOのブレイクから、一気に11WTBが左から回り込んで中央にトライ。 GKも決まり38-15。福岡高校に残された時間は無かった。 東福岡高校 38 − 15 福岡高校 東福岡のカウンターアタックには今シーズンもしびれる この戦法を選手は確実にプレイし、そのスピードは群を抜く 観戦していて面白いラグビーだ。 しかし、このカウンターアタックに絶対的抵抗力を見せた福岡高校のタックル。 黒澤明の名作『蜘蛛巣城』のラストシーンで逃げる武将を雨のように弓矢が襲い掛かる場面を 彷彿とさせるタックルの嵐! 『タックルしないやつは許さん!』と豪語する森監督の姿勢そのままだ アタックの東福岡とディフェンスの福岡高校のチームカラーが明確に出た一戦。 福岡県予選のクオリティーの高さが光った好ゲームであった 前半3分、20分、23分、30分と筑紫高校は浮き足立つ小倉にトライの嵐を浴びせ、 前半終了時は24-0。一方的な試合に場内も盛り上がらず。 ハーフタイムでパラパラと雨が降ってくる。傘に彩られるスタンド。 選手のお母さんがたくさん観戦していらっしゃるので、傘もカラフルなものが多い。 後半も4分に筑紫がPGを失敗させた後、ゲームは止まる。 電光掲示板の時計が20分にかかりだす。残り10分。 勝負の興味を忘れかけた試合に勝利の女神が悪戯を始めた。 20分。小倉高校が左隅にトライ。24-5 24分。眠っていた小倉の魂が揺れ動く。No.8が抜け出し左中間にトライ。 GKも決まり24-12 女神の悪戯は止まらない。28分に小倉が右ラインアウトからモールで押し込む。 左隅にトライをあげ、更に最も難しい位置からのGKも成功させる。24-19 流れは完全に小倉高校。スタンドは奇跡の逆転を願う小倉応援団と、 ディフェンスにひたすら願いをこめる筑紫で大きくざわめく。 得点後のキックオフで小倉はボールをキープ。 歓声の中、小倉11WTBが大きくブレイクしていく。充分トライを奪えるブレイクに 観客の誰もが立ち上がり、同点トライになりかける軌跡を傘がさえぎっても追い続けた。 かなりの人がこの走りに『イケル!』と思ったことだろう。 しかし、勝利の女神の悪戯もここまで。筑紫の必死の防御がこのトライを生ませない。 モールとなって球の排出が困難となった。筑紫スクラム。 勝利を確信するHBのタッチキックが、小倉の思いを残してピッチの外で転がった。 筑紫高校 24 - 19 小倉高校 更に詳しい試合記録はブログ『メタボとラグビー』に掲載されております 東福岡X福岡 http://blogs.yahoo.co.jp/chuorgb/19940509.html 筑紫X小倉 http://blogs.yahoo.co.jp/chuorgb/19974234.html 神奈川県準決勝の記事はブログ『SIDELINE CAP』で いいサイドアタックだった〜神奈川県高校ラグビー花園予選準決勝 http://blogs.yahoo.co.jp/sidelinecap/26447775.html この採録は個人がメモを取りながら記録したものです 誤った表現や記録があればご指摘下さい。修正いたします |
ある街を車で移動する。 都市高速が整備され、交通量の増えた街の中。 昔の街の面影が薄れていくのはさみしいものだ。 この日、小生はある高校のラグビー部の練習を見学させていただくことになった 車に揺られて数分もすると、目的地であるその高校正門に辿り着く。 過去にも訪れた高校だが、この学校の正門をくぐったのは30年以上も前のことだ。 まだ詰め入りの学生服をまとっていたころだった。 正門から見る校舎は昔の姿をそのまま残し、伝統と歴史の重みを感じさせてくれた。 ラグビー部は、翌日に強豪校との大事な一戦を控えていた。 3年生にとっては負ければ最後の試合。 この高校にとってもおそらく最大の山場となる。 『 雌雄を分ける決戦 』 そんな言葉だけで表現するには物足りないのだけれど・・・・ この日は厚い雲が空を覆っていたため、柔道場での練習となっていた この機会をセッティングしていただいた方に案内されるがまま柔道場へ進むと その入口には既にラグビー部員たちが練習の準備をしている。 皆それぞれがハッキリした声で挨拶をしてくれる。気持ちがいい・・・・ 柔道場での練習は声が大きく響き渡る。 そんな中、強豪相手の前日練習ともなれば、自然に更なる気合がはいり、 柔道場に響く声は緊張の空気を増幅させていく。 リズムよく部員たちが駆け抜け、楕円球がリズムよく運ばれていく。 『声出して!』 キャプテンが檄を飛ばす。 短い時間で一気に心を躍らせたところで、ジャージの授与式。 部員たちが小さな塊をつくり、その中に監督が入っていく。 その時、小生には監督がどんなメッセージを発したか聞くことはできなかった。 部員達の中からゆっくりと監督が出てくる。 コーチの方が選手の名前を呼ぶと、キャプテンがひとりひとりにジャージを手渡していく キャプテンが選手となったメンバーの肩を叩いて自分の気持を伝えながらそれを手渡す姿は 高校生であることを考えると、恐ろしく大人であることを認識させられてしまう 涙を流すものや目頭を押さえるメンバー。 後から見守る女子マネージャーも肩を震わせていた。 見るものの心も響かせる。そんな姿に胸が打たれた 監督がこちらに近寄られ、はにかみながら言った 『 負けてもいい・・・って言ってしまったよ・・・・ 』 気合の入った彼等の姿に感極まった監督が思わず発した言葉。 長く指導者をされていながらも、後になり初めてそんなことを言ってしまったと語られた ある意味でその言葉は間違いなのかもしれない。 しかし、監督は彼等の姿に動かされ、心の言葉を響かせたと語ってくれた。 そのくらい気合の入った前日練習。 こちらもすがすがしい気持にさせていただいた。 大袈裟だけど、ラグビーの世界とはかけ離れているかも知れない発想だが、 『 こんな若者がいれば、日本は大丈夫だよな・・・ 』 と直感的に思ってしまった。 ラグビー部のみんな、ありがとう 大学ラグビー激闘史DVDは第2弾が発売されることになりました!
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3連休。最後のラグビー観戦。 11月に入り3日目はどんよりとした曇り空。 前日までの良好な秋空は消え、冬支度を思わせる一日となった。 今日は久しぶりにリーグ戦の観戦。東海X流通経済の試合観戦以来となる ( その時の観戦採録は http://blogs.yahoo.co.jp/t_tnk_2/56069757.html ) そのリーグ戦は大東大が全敗脱出から抜け出せないようだ 大東ファンの小生の友人が、その怒りをまた小生にぶつけてくることだろう。 これで一緒に飲むキッカケは出来た・・・・ もうひとつ気になる中大は日大から逆転負け。今季の2勝目に手が届かない。 中大ファンの友人は、いつもなら試合状況や雑感を付した速報メールを送ってくるのだが この日は得点のみ。その思いが伝わる。 関東学院はここまで無敗で日程をこなしてきた。 早稲田ではないが、本当に強いのかわかるのはこのあたりからだ。 今日は昨季、対戦のなかった法政。 このハードルを越えなければ、関東のリーグ戦制覇にブレが見え始める。 チームを更なる上昇気流に乗せるために、とりこぼしは許されない。 法政は本当に強いのか?元に戻ったのか? 今季、小生が思っている疑念は未だかって、回答を得ずに来ている 2年ぶりの関東学院との決戦が、その答えを出してくれそうだ。 法政らしく伸び伸びとしたラグビーで、蘇りを見せる関東学院を撃破すれば、 その答えが明確になってくる さて、観戦採録である 2008年11月3日 月曜日 14:00キックオフ 東京都・青山・秩父宮ラグビー場 天気:曇り 風:殆んど感じない 芝:良 レフリー:河野 関東学院大学メンバー (c)はゲームキャプテン 当日配布されたメンバー表によるもの 1、田中 2、設樂 3、原田 4、清水 5、北川 6、安藤 7、草下 8、土佐(C) 9、細川 10、荒牧 11、太田 12、三輪 13、谷野 14、渡邉 15、清水 16、眞鍋 17、岡田 18、村下 19、千馬 20、大島 21、田瀬 22、夏井 法政大学メンバー(c)はゲームキャプテン 1、浅原 2、山森 3、鎌田 4、井上 5、栗林 6、有田(c) 7、光安 8、宮田 9、日和佐 10、文字 11、木島 12、宮本 13、岸和田 14、船木 15、竹下 16、川口 17、小田 18、山根 19、吉岡 20、高城 21、野地 22、油嶋 前半 法政10SO文字のキックオフでゲーム開始 前半8分 関東学院 ハーフウェイ付近から関東の好キックにより、法政インゴールに運ばれたボールは キャリーバックとなった。左中間でGL前5mスクラム。 ここで法政がこらえきれずにコラプシングの反則。 関東はクイックスタートでアタック。No.8土佐がトライを奪う 10SO荒牧のGKも成功 関東学院 7 − 0 法政 前半22分 関東学院 関東陣でアタックを続ける法政からブレイクダウンの強さを活かしてターンオーバー。 逆襲で左タッチライン際を11WTB太田が快走を見せる。 更にそのランナーに向かって飛び込む法政タックラー同士がぶつかることもあり、 最後は14WTB渡邉が右隅にトライを奪う。GKも成功 関東学院 14 − 0 法政 前半31分 法政 関東陣10mと22mLの間、ほぼ中央付近で法政がアタック。 関東のオフサイドを誘う。10SO文字がPGを決める 関東学院 14 − 3 法政 前半35分 法政 関東陣22m左付近で法政ボールスクラム。プレッシャーを受けながらも オープンに展開。ここで法政BKが短いパスを織り交ぜながら、 最後は鋭角に走りこんできた13CTB岸和田にスイッチすると、そのまま GLを駆け抜け中央付近にトライ。法政らしいスピードのあるアタック。 10SO文字のGKも成功 関東学院 14 − 10 法政 前半40分 ハーフラインと10mLの間中央付近で、関東のペナルティ。 法政10SO文字がPGを狙うが失敗。 関東交代 11⇒22夏井 後半 関東10SO荒牧のキックオフでゲーム再開 後半1分 関東学院 法政陣10mLと22mLの間で、法政のオフサイド。 PKで22mL左のラインアウトを得た関東は、ボールをキープして展開。 ラックを連取し、フェーズを重ねて最後は1PR田中が左隅にトライ 好半開始早々、法政の出鼻をくじく!GKも決まる 関東学院 21 − 10 法政 後半16分 法政 関東陣22mL中央付近で法政ボールのスクラム。右へ展開し、 10SO文字が関東DFラインをブレイク。GLに迫っていく。 そこから大きく逆サイドへ展開し、関東のDFがうすくなり、 関東のディフェンスはかなりのメンバーがオフサイドとなる。 ロングパスを交えて左サイドへ流れた法政ラインのラストは11WTB木島。 左隅にトライを奪う。そして10SO文字が難しいGKを成功させる。 関東学院 21 − 17 法政 後半37分 法政交代 12⇒21野地 後半43分 法政 必死に逆転を狙う法政のアタックが続く。秩父宮のスタンドからは 『 法政!法政! 』のシュプレキコール。ロスタイム2分のアナウンスからは時間もかなり経過する。 メインスタンドに座った友人は 『 ロスタイムのアナウンスも聞こえなかった・・・ 』と、その声援の大きさを試合後に語った。 バックスタンドも法政の小旗が振られ、幾人か立ち上がってしまう観客の姿も。 関東ファンからは『 つぶせ! 』の檄が飛ぶ。 法政のアタックをターンオーバーから凌ぎかけた関東学院。レフリーのホイッスルが鳴り響く。 大きく手が上げられて、関東学院のペナルティ。法政はクイックスタートで仕掛ける。 繰り返す関東のペナルティ。 GL前10mに迫ってから、法政10SO文字のパスを受けた15FB竹下の 前にポッカリ空いた関東DFの隙間。『 抜けた! 』と法政ファンが叫ぶ。 『 あーーー!! 』と肩を落とす関東ファン。 右中間に走りこむ竹下は一度グラウンディングの体制に入ったが、体を更に中央付近まで運び 法政のドラマチックな逆転トライが輝いた。 10SO文字が勝利を確信してゆっくりGKを蹴りこみ、法政応援席に向かって拳を突き上げた 関東学院大学 21 − 24 法政大学 法政は最後まで自分たちのラグビーを貫き通して、勝利の歓喜を手中にした。 スピードとBK陣を活かしたゲーム展開は観る者を魅了。 関東学院のブレークダウンによる優位性を最後の最後で越えていくことが出来た。 ラストトライをあげた1年生FB竹下選手(東福岡出身・花園優勝メンバー)は、 ゲームの中でもその存在感をアピール。 法政のランニグラグビーの象徴をみせる走りは、今後も期待できる そしてそれらのプレイを演出したSO文字選手は、 2年前のデビュー時でも同じような逆転ゲームを遂行し、 この日もでっかい花火を打ち上げた。 PGの精度の低さという欠点もあるが、今日はそのことに充分目をつぶるプレイであった。 今日の法政は確かに強かった。小生の疑問符が無くなった日ともなった 前半の関東学院はほぼ自分たちのペースで試合を進めたが 後半になってフィットネスが落ちていくのを感じた。 特に終盤にはいってからは、攻め続けて前進する法政のアタックラインまで 戻ることさえできず、オフサイドを繰り返してしまった。 このペナルティが関東学院の致命傷となった。 しかし、その戻りの遅さは故意と思えるほどでもあり、スタンドからも 『オフサイド!』の声がかなり叫ばれた。 レフリーもアドバンテージの手を上げるが、その場面があまりにも多く 関東の反則の連続は観ているほうも気持のいいものではない。 しかし、ブレイクダウンの激しさ、ラインアウトの正確なところも認めなければいけない。 前半だけを見ると、法政が勝つ雰囲気がしなかったのが小生の感想でもある。 関東もこのまま終わるわけではなく、リーグ戦最後の試合となる東海大学との一戦が注目される。 『 こんな試合が生で観たくて秩父宮に通ってる 』 1年に一度、起きるか起きないかのようなゲーム展開 どちらのファンでなくとも、ラグビーが好きな人であれば最も心を躍らせる。 そして、この3連休に毎日大学ラグビーを観戦した小生。 『 え? 今日もラグビーに行くの? 』 と家族に白い目を浴びせられたいまわしい記憶も、この試合ですっかり消えうせた 法政ファンは歓喜に拳を突き上げ、関東ファンは無言となった。 しかし、両チームには暖かい拍手が同じように送られる。 スタンドでその光景の中にいることは、生観戦の醍醐味だ。 TV録画でこの試合のラスト10分だけを観てみた。 やはり生観戦した雰囲気とTVで伝わってくる雰囲気は違う。 秩父宮はTVで観ているよりも、もっと騒然とした雰囲気の終盤であった。 試合終了後、この3連休中に一度も機会のなかったアフターにでかけた 法政を応援する友人たちと新宿の街で飲み続けた。 勿論酒の肴は今日のラグビーであった。 |





